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【国葬】と【国葬儀】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「国葬」(読み方:こくそう)と「国葬儀」(読み方:こくそうぎ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「国葬」と「国葬儀」という言葉は、どちらも「国費で行う葬儀」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




国葬と国葬儀の違い

国葬と国葬儀の意味の違い

国葬と国葬儀の違いを分かりやすく言うと、国葬とは皇室典範や国葬令に基づく国の葬儀、国葬儀とは内閣府設置法に基づく国の葬儀という違いです。

国葬と国葬儀の使い方の違い

一つ目の国葬を使った分かりやすい例としては、「賛否が大きく割れる中で国葬が執り行われた」「国葬で各国の要人が来日しています」「国葬会場の周辺で交通規制が始まりました」「国葬反対の署名活動をしています」などがあります。

二つ目の国葬儀を使った分かりやすい例としては、「国葬儀は一般人も参列できますか」「国葬儀が行われる場所を確認する」「国葬儀法案が衆院に提出されました」「国葬儀について国会で審議する」などがあります。

国葬と国葬儀の使い分け方

国葬と国葬儀という言葉は、どちらも国の儀式として行われ全額を国費でまかなう葬儀を表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

国葬とは、国家に功労のあった人の死去に際し、国の大典として国費で行なう葬儀を意味します。現在行われている国葬には、天皇が亡くなられた際に行われる皇室典範に基づいた「大喪の儀」があります。過去には、戦前に存在した「国葬令」に則って軍人や首相が対象になったこともありました。

国葬儀とは、内閣府設置法に基づく国の儀式であり、内閣の権限で国家が行う国の葬儀を意味します。「国葬儀」は辞書にない言葉ですが、前述の「国葬」と区別するために政府が使用する言葉です。国家に貢献した人物が対象となり、これまで吉田茂元首相と安倍晋三元首相の国葬儀が営まれました。

つまり、国葬とは皇室典範や国葬令を根拠とする国の葬儀であり、国葬儀とは内閣府設置法を根拠とする国の葬儀です。テレビなどのメディアでは国葬儀を国葬と呼ぶこともありますが、実は法的根拠が異なる言葉なのです。

国葬と国葬儀の英語表記の違い

国葬も国葬儀も英語にすると「national funeral」「state funeral」となり、例えば上記の「国葬が執り行われる」を英語にすると「be given a state funeral」となります。

国葬の意味

国葬とは

国葬とは、国家に功労のあった人の死去に際し、国家の儀式として国費で行う葬儀を意味しています。

国葬の読み方

国葬の読み方は「こくそう」です。誤って「くにそう」「こっそう」などと読まないようにしましょう。

国葬の使い方

国葬を使った分かりやすい例としては、「国葬された人はこれまで何人いますか」「国葬で会社や学校が休みになる」「英語圏には国葬の慣習がありますか」「国葬上めろと書いたプラカードを左翼が掲げている」などがあります。

その他にも、「国葬はいつ行われますか」「スマホで国葬のライブ配信を見ました」「国葬の日は出張で福岡にいました」「国葬反対デモが各地で起こっています」「国葬にかかった費用の総額はいくらですか」などがあります。

国葬とは、天皇および皇族、あるいは国家にとって特別な功労があった人物が亡くなった際に、国が主催者となって国費で実施される葬儀を意味します。国によって対象となる基準は異なり、また、国葬の規模もさまざまで公的業務を休業として喪に服す日と定める国もあります。

日本における国葬の歴史は古く、古来より天皇の崩御で大喪が発せられる慣習がありました。「国葬」という名称が使用されるようになったのは明治以降です。1926年の「国葬令」によって初めて正式に規定されましたが、この法律は天皇主権を前提としたものだったため1947年に失効しました。

国葬の類語

国葬の類語・類義語としては、国家儀式として内閣が執り行う天皇の葬儀を意味する「大喪の儀」、その国に功績のあった故人のために国家が大部分の費用を負担して行う葬儀のことを意味する「国民葬」、遺族と会社が一緒に行う葬儀を意味する「合同葬」などがあります。

国葬儀の意味

国葬儀とは

国葬儀とは、内閣府設置法に則って、葬儀を国の儀式として実施することを意味しています。

国葬儀の読み方

国葬儀の読み方は「こくそうぎ」です。誤って「くにそうぎ」「こっそうぎ」などと読まないようにしましょう。

国葬儀の使い方

国葬儀を使った分かりやすい例としては、「国葬儀は千代田区の日本武道館で営まれた」「テレビで国葬儀の中継を見ました」「国葬儀の日程をチェックする」「安倍元内閣総理大臣の国葬儀を行うことを決定した」などがあります。

その他にも、「最終的な国葬儀の参列者数はどれぐらいでしたか」「国葬儀に伴い交通規制が実施されます」「今回の国葬儀に法的根拠はありますか」「国葬儀の費用は国民ひとり当たりいくらになりますか」などがあります。

国葬儀という言葉は、辞書にはありません。前述した「国葬」、つまり皇室典範に基づく国の葬儀、あるいは戦前の国葬令を根拠とする国の葬儀と区別するため、政府が使用している言葉です。

国葬儀とは、内閣府設置法を根拠とする「国の儀式」として行う葬儀です。政府は、銃撃によって死亡した安倍晋三元首相の国葬儀を2022年9月27日に行うことを閣議決定しました。国葬儀とする理由は、安倍氏の最長の首相在任期間や経済政策などの功績に加え、銃撃死への哀悼などが挙げらました。

国葬儀の類語

国葬儀の類語・類義語としては、死者をほうむる儀式や葬儀を意味する「葬式」、死者を葬るための儀式を意味する「葬礼」、天皇・太皇太后・皇太后・皇后の葬儀を意味する「大葬」、会社が施主として行う葬儀を意味する「社葬」などがあります。

国葬の例文

1.戦後に日本で国葬された人は誰なのか、あなたはご存知でしょうか。
2.日本歴代の総理大臣全員が、国葬されてきたわけではありません。
3.国葬された軍人である山本五十六は、真珠湾攻撃を実行した人物です。
4.日本における初の国葬は、明治維新の立役者である岩倉具視の葬儀だと言われています。
5.イギリスの財務省は、昨年9月に死去したエリザベス女王の国葬費用を明らかにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、国が国家の儀式として、国費で行う葬儀を表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「国葬費用」とは、国葬に費やした支出を意味します。国葬費用の主な内訳には、会場設営費などの式典費用、警備費や接待費などがあります。

国葬儀の例文

1.政府は、元首相の国葬儀への参列者を約6000人ほど見込んでいました。
2.巷では、国葬儀の費用はだれが負担するのかという議論が活発化しています。
3.国会決議なしに国葬儀を行った政府に、国民は不満をあらわにしています。
4.元総理大臣の国葬儀をめぐっては、国会で議論されても採決されることはありませんでした。
5.2022年の流行語大賞に「国葬儀」がノミネートされたことは、少し不謹慎な感じを受けました。

この言葉がよく使われる場面としては、国が国家の儀式として、国費で行う葬儀を表現したい時などが挙げられます。

例文5に関して、2022年9月に世論の賛否が分かれたまま安倍晋三元首相の国葬儀が執り行われたことを反映し、「2022ユーキャン新語・流行語大賞」に「国葬儀」がトップ10入りしました。

国葬と国葬儀という言葉は、どちらも「国の儀式として国費で行う葬儀」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、皇室典範や戦前の国葬令に則った国葬を表現したい時は「国葬」を、内閣府設置法に則った国葬を表現したい時は「国葬儀」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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