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【怨む】と【恨む】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「うらむ」という読み方の「怨む」と「恨む」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「怨む」と「恨む」という言葉は同義語で、どちらも「相手を憎く思うこと」という同じ意味を持ちますが、それぞれの言葉の使い方には少し違いがあります。




「怨む」と「恨む」の違い

「怨む」と「恨む」の意味の違い

「怨む」と「恨む」の違いを分かりやすく言うと、「怨む」は常用漢字表に載っていない、「恨む」は常用漢字表に載っているという違いです。

常用漢字とは、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安として、内閣告示の常用漢字表で示された日本語の漢字のことです。現行の常用漢字表は、2010年11月30日に平成22年内閣告示第2号として告示され、2136字で成り立っています。

「怨む」と「恨む」の使い分け方

「恨む」は文化庁が定める常用漢字表に記載されているため法令や新聞などで使用できますが、「怨む」は常用漢字表に記載されていないため法令や新聞などの公用文では使用できません。そのため、公的な書類などに記載する際には「恨む」を使う方が良いでしょう。

また、常用漢字はあくまで目安であり制限ではないので、個人で使う場合は「怨む」と「恨む」どちらの漢字を使っても問題ありません。使いやすい方の漢字を使って良いものなので、好みに合わせて使い分けることが可能です。

「怨む」と「恨む」は常用漢字表に載っているか載っていないかの他にもう一つ違いがあります。

「怨む」と「恨む」は相手を憎く思うとことという同じ意味を持つ言葉ですが、より強く相手を憎んでいる場合は「怨む」の方を使うのが特徴です。ただし、上記にも記載したように、公的な文章においては憎しみが強くても「恨む」の方を使うようにしましょう。

「怨む」と「恨む」の使い方の違い

一つ目の「怨む」を使った分かりやすい例としては、「彼を怨む気持ちがいつまでも消えない」「怨み言を言い続けています」「恩も怨みも忘れて再出発しようと思う」「長年の怨みを晴らす時がきた」「あいつには怨みがあります」などがあります。

二つ目の「恨む」を使った分かりやすい例としては、「他人恨まれるような行いをしたことはありません」「冷たい態度をされたことを今でも恨んでいる」「不景気な世の中を恨む」「彼女に恨まれるような覚えはありません」などがあります。

「怨む」と「恨む」の英語表記の違い

「怨む」も「恨む」も英語にすると「resent」「have a grudge」となり、例えば上記の「彼女に恨まれるような覚えはありません」を英語にすると「I don’t think I have done anything to incur her resentment」となります。

「怨む」の意味

「怨む」とは

「怨む」とは、相手を憎く思うことを意味しています。

表現方法は「怨む気持ちが消えない」「一生怨む」

「怨む気持ちが消えない」「一生怨む」などが、「怨む」を使った一般的な言い回しになります。

「怨む」の使い方

「怨む」を使った分かりやすい例としては、「浮気した夫をいつまでも怨む」「人生を狂わされたことを怨む」「学生時代にいじめてきた彼らを今でも怨んでいます」「これは強い怨みを持つ者の犯行である」などがあります。

「怨む」は酷い仕打ちをした相手をとても強く憎む場合に使う言葉です。一般的に、「恨む」よりも強い憎しみを持つ場合に使います。そのため、マイナスなイメージしか持っていない言葉です。

「怨む」の類語

「怨む」の類語・類義語としては、強い不快感を持つことを意味する「嫌悪」、酷く憎むことを意味する「憎悪」、酷く嫌がることを意味する「忌み嫌う」、嫌い憎むことを意味する「厭悪」(読み方:えんお)などがあります。

「恨む」の意味

「恨む」とは

「恨む」とは、相手を憎く思うことを意味しています。

表現方法は「恨む気持ちが消えない」「一生恨む」「自分を恨む」

「恨む気持ちが消えない」「一生恨む」「自分を恨む」などが、「恨む」を使った一般的な言い回しになります。

「恨む」の使い方

「恨む」を使った分かりやすい例としては、「世の中を恨んでいます」「私を裏切った彼を恨んでいる」「恨み続けて3年が経過しました」「彼女に恨まれる覚えはありません」「冷たい仕打ちはされたことを恨んでいます」などがあります。

「怨む」の「怨」が常用外漢字であるため、代用字として、常用漢字の「恨」を用いた「恨む」が使われるようになりました。

この代用字というのは、他の単語でも使用されるものです。例えば、本来は「吃驚」であるところを「喫驚」と表記するのが代用字です。本来の字が難しい字面であったり、常用漢字ではない場合に代用字が使われます。

「恨む」は酷い仕打ちした相手を憎く思い続ける場合に使うのが一般的ですが、「世の中を恨む」「不景気を恨む」などのように、自分の思うようにならない状況に不満や悲しみを持ちつづけることの意味で使うこともあります。

また、上記の意味からも分かるようにマイナスなイメージを持って使われる言葉です。

「恨む」の類語

「恨む」の類語・類義語としては、自分のしてしまったことをあとになって悔やむことを意味する「後悔」、忘れがたい深い恨みのことを意味する「遺恨」、いつまでも恨みに思って忘れないことを意味する「根に持つ」などがあります。

「怨む」の例文

1.この事件は残虐性があることから、被害者に深い怨みを持つ者の犯行として捜査を進めている。
2.飲酒運転をしていた車が事故を起こして大事な妻と子供を奪われたので、犯人を一生怨むだろう。
3.パワハラにより会社に行くことが出来なくなってしまったので、当時の上司を怨んでいる。
4.彼はたくさんの人を騙してきたので、色んな方面から怨みを買っている。
5.結婚して間もないのに旦那が浮気してたことを知り、怨む気持ちが収まりません。

この言葉がよく使われる場面としては、相手を憎く思うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、酷い仕打ちをした相手を強く憎む場合に使う言葉になります。

「恨む」の例文

1.何年経っても彼を恨む気持ちが消えないので、どうしたらいいか悩んでいる。
2.何事も三日坊主で終わってしまう自分の意志の弱さを恨む。
3.誰かを恨んでも辛いだけなので、過去は忘れて新しい人生を生きることにしました。
4.会社経営が全く軌道に乗らず、日本の不景気を恨む気持ちを抱いている。
5.お互い全力で戦うのだから、勝っても負けても恨むことはなしにしよう。

この言葉がよく使われる場面としては、相手を憎く思うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、酷い仕打ちをした相手を憎む場合に使う言葉になります。また、例文の4ように、自分の思うようにならない状況に不満や悲しみを持ち続けることの意味でも使います。

「怨む」と「恨む」どちらを使うか迷った際は、公的な書類などに記載する場合は常用漢字である「恨」を使った「恨む」とする方が良いでしょう。その他の場合だと、「恨む」よりも「怨む」の方が相手をより憎んでる時に使います。

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