【何食わぬ顔】と【素知らぬ顔】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「何食わぬ顔」(読み方:なにくわぬかお)と「素知らぬ顔」」(読み方:)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「何食わぬ顔」と「素知らぬ顔」」とう言葉は、どちらも知っているのに知らないふりをすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「何食わぬ顔」と「素知らぬ顔」の違い

「何食わぬ顔」と「素知らぬ顔」の意味の違い

「何食わぬ顔」と「素知らぬ顔」の違いを分かりやすく言うと、「何食わぬ顔」の方が「素知らぬ顔」よりも一般的に使われているという違いです。

「何食わぬ顔」と「素知らぬ顔」の使い方の違い

一つ目の「何食わぬ顔」を使った分かりやすい例としては、「彼は何食わぬ顔で道端にゴミを捨てている」「今夜は浮気相手と遊んできたが何食わぬ顔で帰宅しました」「人を裏切りながら何食わぬ顔で接するなんてひどい奴だ」などがあります。

二つ目の「素知らぬ顔」を使った分かりやすい例としては、「彼は素知らぬ顔をしているが本当は全部知っているのである」「警察官から事情聴取を受けたが素知らぬ顔でやり過ごしました」「素知らぬ顔でこの場から立ち去ることにしました」などがあります。

「何食わぬ顔」と「素知らぬ顔」の使い分け方

「何食わぬ顔」と「素知らぬ顔」は知っているのに知らないふりをすることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「何食わぬ顔」の方が「素知らぬ顔」よりも一般的に使われているという点です。

したがって、基本的にはどちらを使っても問題ないと覚えておきましょう。

「何食わぬ顔」と「素知らぬ顔」の英語表記の違い

「何食わぬ顔」も「素知らぬ顔」も英語にすると「with a look of innocence」「like it is no big deal」となります。

「何食わぬ顔」の意味

「何食わぬ顔」とは

「何食わぬ顔」とは、何も知らない自分には関係ないという顔つきをして振る舞うことを意味しています。

「何食わぬ顔」の使い方

「何食わぬ顔」を使った分かりやすい例としては、「いたずら好きな娘は何食わぬ顔をしている」「彼女は何食わぬ顔で私に会いに来ました」「彼はあんなことをしておきながら何食わぬ顔で登校してきました」などがあります。

「何食わぬ顔」は何も知らない自分には関係ないという顔つきをして振る舞うことを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

人は悪いことや後ろめたいことをすると基本的に顔に現れることが多いです。しかし、そういう状況にも関わらず、顔色一つ変えずに普段通りに過ごしている人に対して「何食わぬ顔」を使います。

「何食わぬ顔」はマイナスのイメージで使うのが一般的

また、「彼は何食わぬ顔でプレーをして金メダルを獲得しましたのようにプラスのイメージでも使うことはありますが、「彼は裏切ったのに何食わぬ顔をしている」のように、マイナスのイメージで使うことが一般的と覚えておきましょう。

「何食わぬ顔」はビジネスシーンで使われることはほとんどなく、主に日常生活などで使われています。

「何食わぬ顔」の類語

「何食わぬ顔」の類語・類義語としては、自分が関係している場面や話題でも関係がないような顔をすることを意味する「涼しい顔」、特に動揺しているわけではなく落ち着いた顔のことを意味する「平気な顔」などがあります。

「素知らぬ顔」の意味

「素知らぬ顔」とは

「素知らぬ顔」とは、知っているのに知らないふりをして振る舞うことを意味しています。

表現方法は「素知らぬ顔で」「素知らぬ顔をして」

「素知らぬ顔で」「素知らぬ顔をして」などが、「素知らぬ顔」を使った一般的な言い回しになります。

「素知らぬ顔」の使い方

「素知らぬ顔」を使った分かりやすい例としては、「あなたが原因で揉めているのによく素知らぬ顔ができるもんだ」「彼が素知らぬ顔をしていても実はみんなそれを知っている」「彼女は素知らぬ顔で私の横を通りすぎました」などがあります。

「素知らぬ顔」は知っているのに知らないふりをして振る舞うことを意味する言葉です。

「素知らぬ顔」はマイナスなイメージで使われている

「素知らぬ顔」は知っているのに知らないような振る舞いをする場合に使うので、基本的にはマイナスなイメージを伴って使われています。また、面倒事に巻き込まれたくない場合にも使うことができる言葉でしょう。

「素知らぬ顔」はビジネスシーンにおいてはほとんど使われていないというのが特徴です。主に日常生活などで使われています。

「素知らぬ顔」の類語

「素知らぬ顔」の類語・類義語としては、知っているのに知らないようなそぶりをすることを意味する「知らんぷり」があります。

「何食わぬ顔」の例文

1.浮気疑惑がある彼女に探りを入れるために、何食わぬ顔でどこに行っていたか尋ねました。
2.彼女は何食わぬ顔で嘘をつくので、あまり信用しない方がいいだろう。
3.彼は莫大な借金があるのにも関わらず、何食わぬ顔で生活している。
4.部長は徹夜で麻雀をやっていたらしいが、何食わぬ顔で仕事をしているので凄いと思いました。
5.犯人は何食わぬ顔で犯行現場へ戻ってきたところ、捜査中の警察官に見つかり逮捕されました。
6.彼はあんなことをしておきながら何食わぬ顔で、また私に金の無心をするのだから、怒りがこみ上げてきました。
7.長年勤めた会社をクビになった男は、上司から「リストラだ」と何食わぬ顔で言われたことを忘れないだろう。
8.交通事故を起こしてしまった彼女は、警察に自首することを恐れて、何食わぬ顔で帰宅した。
9.先程まで立ち聞きしていたことを悟られないように彼女は何食わぬ顔で、ただいまと声を張り上げた。
10.住民でない人が何食わぬ顔で道端にゴミを捨てているので、近所のおじさんが厳しく注意していました。

この言葉がよく使われる場面としては、何も知らない自分には関係ないという顔つきをして振る舞うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「何食わぬ顔」はマイナスイメージで使われることが多い言葉です

「素知らぬ顔」の例文

1.彼女は素知らぬ顔でみんなの輪に入っていったので、なんてずるい女狐だと思いました。
2.会社の女性と二人きりで飲みにいったのに、素知らぬ顔で帰宅しました。
3.助けてと叫び声が聞こえたが、急いでいたので素知らぬ顔をしてその場を通り過ぎました。
4.彼女は事件を起こしたあとも素知らぬ顔で仕事をこなしていたので、誰も気づくことができませんでした。
5.人が多い場所で誰かが倒れたとしても、素知らぬ顔で通り過ぎて行く人があまりにも多いです。
6.ダメ元で彼女に告白したものの、彼女は素知らぬ顔をして、まるで何も聞こえていないかのように振る舞った。
7.詐欺師集団は、だまし取ったお金を持って、どこ吹く風とばかりに素知らぬ顔で消えてしまいました。
8.忘年会の場で上司の失言を耳にしたが、私は素知らぬ顔で上司の隣に座り、会話を続けた。
9.同僚が私の書類を勝手に使っているのを知っていたが、私は素知らぬ顔でそのままにしておいた。
10.いじめられていることをその場で訴えても、教師は素知らぬ顔をして、取り合ってはくれませんでした。

この言葉がよく使われる場面としては、知っているのに知らないふりをして振る舞うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「素知らぬ顔」はマイナスイメージで使われることが多い言葉です。

「何食わぬ顔」と「素知らぬ顔」はどちらも知っているのに知らないふりをすることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、意味に大きな違いはないので、基本的に好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

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