【そうすると】と【そうなると】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「そうすると」と「そうなると」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「そうすると」と「そうなると」という言葉は、どちらも前の文の状況を受けて後の文の状態になることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「そうすると」と「そうなると」の違い

「そうすると」と「そうなると」の意味の違い

「そうすると」と「そうなると」の違いを分かりやすく言うと、「そうすると」は直接的な結果に繋がる場合に使う言葉、「そうなると」は未来の展開や推測をする場合に使う言葉という違いです。

「そうすると」と「そうなると」の使い方の違い

一つ目の「そうすると」を使った分かりやすい例としては、「休みの日でも朝早く起きます。そうすると一日を有効に使えるので」「手洗いうがいはしっかりしよう。そうすると風邪を引きにくくなります」「ボタンを押してください。そうするとドアが開きます」などがあります。

二つ目の「そうなると」を使った分かりやすい例としては、「雨が降ってきました。そうなると運動会を中止するしかないだろう」「来週からガソリン代が上がるらしい。そうなると今のうちに入れておいた方がいいだろう」などがあります。

「そうすると」と「そうなると」の使い分け方

「そうすると」と「そうなると」はどちらも前の文の状況を受けて後の文の状態になることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「そうすると」は前の文の状況を受けて後の文の状態になることを意味しており、「専務の帰国は明晩だ。そうすると出社は明後日になるだろう」のように、「○○をすると○○になる」という強い因果関係がある場合に使います。つまり、直接的な結果に繋がる場合に使う言葉です。

一方、「そうなると」も前の文の状況を受けて後の文の状態になることを意味していますが、「今年の冬はとても寒いそうです。そうなると石油代が上がるかもしれません」のように、「もし○○という状況であれば○○になる」という未来の展開や推測をする場合に使う言葉というのが違いです。

「そうすると」と「そうなると」の英語表記の違い

「そうすると」も「そうなると」も英語にすると「If so」「Then」「In that case」となり、例えば上記の「ボタンを押してください。そうするとドアが開きます」を英語にすると「Press the button. Then, the door will open」となります。

「そうすると」の意味

「そうすると」とは

「そうすると」とは、前の文の状況を受けて後の文の状態になることを意味しています。

「そうすると」の使い方

「そうすると」を使った分かりやすい例としては、「メモは残した方がいいです。そうすると忘れても見返すことができるので」「このまま道なりに歩いてください。そうすると駅に着きますよ」「本をたくさん読んでください。そうすると語彙力があがります」などがあります。

「そうすると」は、前の文の状況を受けて後の文の状態になるということと、後の文で予想外の事態が生じたことの両方で使うことができる言葉です。

「そうすると」の特徴

「そうすると」は「○○をすると○○になる」という強い因果関係がある場合に使います。つまり、直接的な結果に繋がる場合に使う言葉であると覚えておきましょう。

「そうすると」は日常生活やビジネスシーンなどの様々な場面において使うことができる言葉です。また、「そうすると」は話し言葉なので、文章などの書き言葉としてはほとんど使用しません。

「そうすると」の類語

「そうすると」の類語・類義語としては、前の条件によって順当にあとの事柄が起こることを意味する「したがって」、理由を述べた文を受けて結論を述べる文へ導くことを意味
する「よって」などがあります。

「そうなると」の意味

「そうなると」とは

「そうなると」とは、前の文の状況を受けて後の文の状態になることを意味しています。

「そうなると」の使い方

「そうなると」を使った分かりやすい例としては、「明日は雪が降るらしいです。そうなると遊園地へ行くのは中止かな」「この仕事が終わるのは22時を過ぎそうです。そうなるとコンビニでご飯食べるしかありません」「電車が遅れているらしい。そうなると待ち合わせに遅刻かな」などがあります。

「そうなると」は前の文の状況を受けて後の文の状態になることを意味する言葉です。

「そうなると」の特徴

「そうなると」は「もし○○という状況であれば○○になる」という未来の展開や推測をする場合に使います。そのため、因果関係はあまり強くなく、ある状況を前提にした場合の結果を述べることが多いと覚えておきましょう。

「そうなると」は日常生活やビジネスシーンなどの様々な場面において使うことができる言葉です。また、「そうなると」は話し言葉なので、文章などの書き言葉としてはほとんど使用しません。

「そうなると」の類語

「そうなると」の類語・類義語としては、前の事柄を仮定しその場合にあとの事柄が起こることを示す「そうしたら」、前に示された事柄を受けてそれに対する判断や意見などを導くことを意味する「それでは」などがあります。

「そうすると」の例文

1.まずは野菜を炒めてください。そうすると甘味が出て料理が美味しくなりますよ。
2.寝る前はスマホを見るのを辞めましょう。そうするとぐっすり眠ることができます。
3.運動することを習慣にしてください。そうすると健康体を維持することができますよ。
4.夏休みの最初で宿題を終わらそう。そうすると有意義な夏休みを過ごすことができるよ。
5.余裕を持って家を出るようにしよう。そうすると電車が遅れても平気なはずです。

この言葉がよく使われる場面としては、前の文の状況を受けて後の文の状態になることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「そうすると」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「そうなると」の例文

1.今年は夏は猛暑になるそうです。そうなると電気代が跳ね上がるかもしれません。
2.来週で彼がこのチームを辞めるらしいです。そうなると新しいメンバーを探す必要があります。
3.来年から新しい監督になるらしい。そうなるとチームのルールも変わるかもしれません。
4.「土砂崩れで、この先が通行止めになっているらしいです。そうなると別のルートを探した方が良さそうです。
5.彼女が寿退社するらしいです。そうなると、社長の秘書は誰がやるのだろうか。

この言葉がよく使われる場面としては、前の文の状況を受けて後の文の状態になることを表現したい時などが挙げられます。

「そうすると」と「そうなると」はどちらも前の文の状況を受けて後の文の状態になることを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、直接的な結果に繋がる場合に使う言葉を表現したい時は「そうすると」を、未来の展開や推測をする場合に使う言葉を表現したい時は「そうなると」を使うと覚えておきましょう。

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