【カウンセリング】と【セラピー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「カウンセリング」と「セラピー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「カウンセリング」と「セラピー」という言葉は、「問題などを解決する目的で行われること」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




カウンセリングとセラピーの違い

カウンセリングとセラピーの意味の違い

カウンセリングとセラピーの違いを分かりやすく言うと、カウンセリングは相談者が能動的となる行為を表現する時に使い、セラピーは相談者が受動的となる行為を表現する時に使うという違いです。

カウンセリングとセラピーの使い方の違い

一つ目のカウンセリングを使った分かりやすい例としては、「カウンセリングシートに必要事項を記入する」「心理カウンセリングに長けた専門家が週に一度学校へとやってくる」「美容カウンセリングを一度でいいから受けてみたい」などがあります。

二つ目のセラピーを使った分かりやすい例としては、「簡単なアロマセラピーであれば自宅でも挑戦できるだろうか」「アートセラピーの一環で少年少女たちに絵を描いてもらった」「犬は懐きやすい犬種が多いことからセラピーに向いていると思う」などがあります。

カウンセリングとセラピーの使い分け方

カウンセリングとセラピーはどちらも、問題などを解決する目的で行われることを表しますが、性質が若干異なります。

カウンセリングは、様々な心理的な問題や不安などを抱える人の相談を受けて援助や支援を行うことを表します。広義的な意味であれば、就職や法律、美容に関する相談を受けることを表す言葉として使われます。

一方のセラピーは、手術や投薬を行わない治療や療法を表します。そのため、用いるものを伴って「アロマセラピー」「アニマルセラピー」「アートセラピー」「フラワーセラピー」などの使い方をすることが多くあります。

つまり、カウンセリングは相談者に対して質問をしたり相談者の話を聞くことがメインとなる行為であり、セラピーは相談者に対して治療を施すことがメインとなる行為であるという違いがあります。

カウンセリングとセラピーの英語表記の違い

カウンセリングを英語にすると「counseling」となり、例えば上記の「カウンセリングシート」を英語にすると「a counseling sheet」となります。

一方、セラピーを英語にすると「therapy」となり、例えば上記の「アロマセラピー」を英語にすると「aroma therapy」となります。

カウンセリングの意味

カウンセリングとは

カウンセリングとは、様々な心理的な問題や不安などを抱える人への援助や支援を意味しています。

その他にも、社会的、経済的な相談や、日常生活における専門的な相談や援助を意味する言葉として使われています。

カウンセリングの使い方

「オンラインカウンセリングは気軽に受けられると聞いた」「心理カウンセリングは良くも悪くも一般的となった」「一人で悩むならカウンセリングを利用する方が良い」などの文中で使われているカウンセリングは、「心理的な援助や相談」の意味で使われています。

一方、「スキンカウンセリングの予約をしてみた」「リーガル・カウンセリングでは法律的な悩みごとの解決を目指すものだ」などの文中で使われているカウンセリングは、「様々な分野における援助や相談」の意味で使われています。

カウンセリングは英語で「counseling」と表記され、「相談」「助言」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、今日では狭義的な心理学的な援助や相談だけでなく、広義的に社会や経済、生活に関する相談を表す言葉として使われています

一般的にはカウンセリングを行う側は「カウンセラー」「相談員」と呼ばれ、カウンセリングを受ける側は「クライアント」「カウンセリー」「相談者」などと呼ばれています。

「オンラインカウンセリング」の意味

上記例文の「オンラインカウンセリング」とは、メールやチャット、ビデオ通話などインターネットなどを用いたカウンセリングを指し、カウンセラーと相談者が対面ではなくリモートで話すことができ、場所をさほど選ばないという点もメリットと言えます。

カウンセリングの類語

カウンセリングの類語・類義語としては、面会して直接話をすることを意味する「面談」、同じような立場や経験をした人がお互いに支え合う活動を意味する「ピアサポート」、打ち解けて親しく話し合うことを意味する「懇談」などがあります。

セラピーの意味

セラピーとは

セラピーとは、治療や療法を意味しています。

表現方法は「セラピーを受ける」「メンタルケアセラピー」「心のセラピー」

「セラピーを受ける」「メンタルケアセラピー」「心のセラピー」「セラピー療法」などが、セラピーを使った一般的な言い回しです。

セラピーの使い方

セラピーを使った分かりやすい例としては、「ドッグセラピーやドルフィンセラピーなど動物に癒してもらうセラピーなら受けてみたい」「メンタルケアなども行うことができる人にセラピーをしてもらう機会を得た」などがあります。

その他にも、「アロマセラピーは自宅で簡単に行うことができると聞いた」「アートセラピーではクライエントの心の内側を絵に起こすことから始まる」「オイルセラピーで身体の老廃物を排出してもらえたら嬉しい」などがあります。

セラピーは英語で「therapy」と表記され、「療法」という意味を持つ言葉です。「テラピー」と読むこともありますが、フランス語として読んだ場合の発音であるため、英語発音のセラピーと意味は全く変わりません。

日本語でも同じように使われており、薬や手術などに頼らない「サイコセラピー」と、運動やマッサージなどを用いた「フィジカルセラピー」の大きく二種類に分けられています。

「セラピードッグ」の意味

上記例文の「セラピードッグ」とは、病気などの治療を必要とする人の身体と精神の回復を補助する役目を持つ犬を指す言葉です。「アニマルセラピー」の一種であるドッグセラピーにて大きく貢献してくれています。

このように、セラピーにも様々なものが用いられ、「アロマセラピー」「アートセラピー」「オイルセラピー」「フラワーセラピー」「森林セラピー」など様々な方法で精神や身体を癒す方法が考案されています。

セラピーの対義語

セラピーの対義語・反対語としては、病気の症状を同じ状態を引き起こすための薬を用いて治療を行う方法を意味する「ホメオパシー」があります。

セラピーの類語

セラピーの類語・類義語としては、全身美容法を意味する「エステ」、病気やケガを治すことを意味する「療治」、病気やケガの治療をすることを意味する「加療」などがあります。

カウンセリングの例文

1.話を聞いてくれることはもちろん、相談者の話や考えを否定されないようなカウンセリングが望まれている。
2.スクールカウンセリングを利用している生徒は、他愛のない会話をしたかのような少しスッキリした表情で部屋を出てくる。
3.オンラインカウンセリングの需要も増えてきたことで、カウンセラー側が特別カウンセリングのための部屋を用意しなくて済むこともある。
4.カウンセリング化粧品はデパートなど対面販売を行う場所にて売られているもののため、プチプラコスメを使う人は高く感じる。
5.リーガルカウンセリングの手法を学んで、依頼者の心に寄り添えるような弁護士になりたいと友人は言っていた。

この言葉がよく使われる場面としては、様々な心理的な問題や不安などを抱える人への援助や支援を意味する時などが挙げられます。

例文4や例文5のように、心理的問題だけでなく、美容や法律などの相談を指す言葉としても使われています。

また、例文4の「カウンセリング化粧品」とは、顧客の体質や希望に適した化粧品を販売する販売員である「美容部員」と相談した上での購入が想定されている化粧品を指す言葉です。

セラピーの例文

1.祖母をホースセラピーへと連れて行ったが、乗馬などを笑顔で楽しんでいたため、見守っていたこちらまで嬉しくなった。
2.猫は撫でることができないイメージがあるが、キャットセラピーと呼ばれる方法もあるらしい。
3.創作活動を行うことで自己理解を深めて心理的な両方としてつながるクリエイティブ・セラピーも存在するようだ。
4.セラピーを受けることを恥と思っている人がいると耳にしたが、むしろ負担が軽くなるのであれば積極的に世話になるべきだろう。
5.メンタルセラピーを受けるために近所のセラピールームの予約を取ったが、それだけで自分は追い詰められていたのかと自覚した。

この言葉がよく使われる場面としては、治療や療法を意味する時などが挙げられます。

例文1の「ホースセラピー」とは、馬を用いて癒し効果を相談者に得てもらう方法を指します。心理的な効果だけではなく、乗馬を行うことで身体機能の向上や平衡感覚を養うことができるなど期待される効果が多くあります。

カウンセリングとセラピーは、どちらも「問題などを解決する目的で行われること」を表します。

どちらを使うか迷った場合は、相談者が能動的となる行為を表す場合は「カウンセリング」を、相談者が受動的となる行為を表す場合は「セラピー」を使うと覚えておけば間違いありません。

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