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【生え抜き】と【叩き上げ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「生え抜き」(読み方:はえぬき)と「叩き上げ」(読み方:たたきあげ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「生え抜き」と「叩き上げ」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「生え抜き」と「叩き上げ」の違い

「生え抜き」と「叩き上げ」の意味の違い

「生え抜き」と「叩き上げ」の違いを分かりやすく言うと、「生え抜き」とは初めからそこに所属して今日に至っていること、「叩き上げ」とは下積みから苦労して一人前になることという違いです。

「生え抜き」と「叩き上げ」の使い方の違い

一つ目の「生え抜き」を使った分かりやすい例としては、「彼は生え抜きの所員です」「あの人は生え抜きの浪速っ子です」「同じ球団に所属し続けている生え抜きの選手は応援したくなる」「彼は生え抜きの江戸っ子です」などがあります。

二つ目の「叩き上げ」を使った分かりやすい例としては、「彼女の武器は叩き上げのスキルです」「彼は大工の見習いから叩き上げた苦労人です」「役員はコネ入社ばかりで叩き上げの人は一人もいない」などがあります。

「生え抜き」と「叩き上げ」の使い分け方

「生え抜き」と「たたき上げ」は似た言葉ですが、意味は異なる言葉なので間違えないように注意しましょう。

「生え抜き」は初めからそこに所属して今日に至っていることやその土地に生まれそこでずっと育つことを意味する言葉で、「彼は生え抜きのサッカー選手です」「彼女は生え抜きの沖縄人です」などのように使います。

一方、「叩き上げ」は下積みから苦労して一人前になることを意味しており、「彼は叩き上げの社長だ」のように、最下層からトップに近い辺りまで登り詰めた人に対して使うというのが違いです。

「生え抜き」と「叩き上げ」の英語表記の違い

「生え抜き」を英語にすると「native-born」「trueborn」となり、例えば上記の「彼は生え抜きの江戸っ子です」を英語にすると「He is a edoite born and bred」となります。

一方、「叩き上げ」は日本語特有の言葉なので、直訳した英語はありませんが、近い表現として、「a self-made man」があります。

「生え抜き」の意味

「生え抜き」とは

「生え抜き」とは、初めからそこに所属して今日に至っていることを意味しています。その他にも、その土地に生まれそこでずっと育つことの意味も持っています。

「生え抜き」の読み方

「生え抜き」の読み方は「はえぬき」です。誤って「せいえぬき」「なまえぬき」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「生え抜き選手」「生え抜き社員」

「生え抜き選手」「生え抜き社員」などが、「生え抜き」を使った一般的な言い回しになります。

「生え抜き」の使い方

「彼はユース時代からこのチームに所属している生え抜きの選手です」「彼女は新卒で採用された生え抜きの社員です」などの文中で使われている「生え抜き」は、「初めからそこに所属して今日に至っていること」の意味で使われています。

一方、「彼は生え抜きの江戸っ子です」「彼女は生え抜きの道産子です」などの文中で使われている「生え抜き」は、「その土地に生まれそこでずっと育つこと」の意味で使われています。

「生え抜き」は自然のままであることを意味する「生え」に、貫き通すことを意味する「抜き」が合わさり、初めからそこに所属して今日に至っていることの意味で使われている名詞です。また、その土地に生まれそこでずっと育つことの意味も持っています。

初めからそこに所属して今日に至っていることの意味は、ビジネスシーンやスポーツシーンでよく使われており、「生え抜き社員」とすると、中途採用ではなく新卒からずっとその会社に勤めている人のことを指します。

また、「生え抜き選手」は、入団してから一度も他のチームへ移籍することなく、一つのチームでプレイしている人を指すと覚えておきましょう。

もう一つのその土地に生まれそこでずっと育つことの意味は、生まれも育ちもずっと一つの場所である場合に使います。例えば、横浜で生まれて横浜で育った場合や、神戸で生まれて神戸で育った場合などです。

もし、札幌で生まれたけど育ったのが川崎だった場合は、「生え抜き」とは言いません。

「生え抜き」の類語

「生え抜き」の類語・類義語としては、混じり気が全くないことを意味する「生粋」があります。

「叩き上げ」の意味

「叩き上げ」とは

「叩き上げ」とは、下積みから苦労して一人前になることを意味しています。

「叩き上げ」の読み方

「叩き上げ」の読み方は「たたきあげ」です。誤って「はたきあげ」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「叩き上げの人」「叩き上げのスキル」

「叩き上げの人」「叩き上げのスキル」などが、「叩き上げ」を使った一般的な言い回しになります。

「叩き上げ」の使い方

「叩き上げ」を使った分かりやすい例としては、「彼は親方の元で育った叩き上げの職人です」「部長は叩き上げの苦労人でここまでくるのにとても大変だったらしい」「叩き上げで役員になった人はとても尊敬する」などがあります。

「叩き上げ」は元々、師匠や職人に弟子入りして、下積みで仕事を覚えた後に実力をつけた苦労人のことを指している言葉でした。それが時代に経つにつれてビジネスシーンなどでも使われるようになったのが、現代の「叩き上げ」です。

また、「叩き上げ」は親のコネなどでスタートラインが恵まれていて役職に就く人ではなく、下積みから努力して苦労してトップ近くまでのし上がった者に対して使うが特徴となっています。

そのため、かっこいいや尊敬できるなどの、プラスのイメージを伴って使用されることが多いです。

「叩き上げ」の類語

「叩き上げ」の類語・類義語としては、苦労を経験して世の中の事や人情に通じている人のことを意味する「苦労人」、日本の中央官庁で国家公務員Ⅰ種試験合格者でない公務員の俗称のことを意味する「ノンキャリア」などがあります。

「生え抜き」の例文

1.ユース時代から所属している生え抜きの選手が海外移籍することになっても、全力で応援しようと思います。
2.彼はこのチーム16年目の生え抜きの選手で、シンボル的存在です。
3.我が社の歴代役員は皆生え抜き社員で、中途採用者の出世は厳しいと言われています。
4.彼女は生え抜きの浜っ子なので、この辺りにはとても詳しいです。
5.彼はスキーが上手いのでなぜかと聞いてみたら、生え抜きの北海道人だそうです。
6.私の上司は地元の進学校から国立大に進み、この会社でもスピード出世している生え抜きの社員だが、中途入社の私に、自分は世間知らずではないかと時々不安になることがあるのと言っていた。
7.彼女は新卒で採用された生え抜きの社員ですから、会社に対する忠誠心は非常に高いと思われます。
8.彼は長年このチームに所属している生え抜きの選手でしたから、移籍の報道にはとても驚きました。
9.そのアナウンサーは他局からの移籍が多いテレビ局では珍しく生え抜きのアナウンサーであるので、視聴者からもよく知られています。
10.以前はほぼ全員新卒から生え抜きで構成された職場にいたので、社内における多様性の意味がいまいちわかりませんでした。

この言葉がよく使われる場面としては、初めからそこに所属して今日に至っていることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、その土地に生まれそこでずっと育つことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「生え抜き」は初めからそこに所属して今日に至っていること、例文4と例文5の「生え抜き」はその土地に生まれそこでずっと育つことの意味で使っています。

「叩き上げ」の例文

1.彼は高校卒業後、叩き上げで事業を展開して会社を成長させた、とても優秀な人物です。
2.彼女は現場の記者から、叩き上げで編集長まで登り詰めたやり手です。
3.彼は育成ドラフトで入団した叩き上げの選手で、今では日本のエースとしてマウンドに立っている。
4.父はキャリア組である私と違って、交番勤務から始まった叩き上げの刑事でした。
5.彼は叩き上げで大佐まで登り詰めたので、みんなからの信頼がとても厚いです。
6.彼は実力と人望で本部長にまでなった叩き上げの人物だが、社内では仕事はそこそこでも家柄がよく資産家で親のコネで入社した人の方が上に見られている気がする。
7.叔父さんは叩き上げで会社をここまで大きくしてきたのだから、時には相当な苦労もあったのだろう。
8.叩き上げの経営者は成り上がるまでが目標になりがちで、どんなビジョンにしたいかというところが欠けていると思う。
9.高卒から叩き上げで大企業の正社員にまで上り詰めたけれど、それでも毒親の私への態度は一切変わらなかった。
10.レストランは叩き上げオーナーの自己過信によって、従業員は振り回されて、離職する者も多くいました。

この言葉がよく使われる場面としては、下積みから苦労して一人前になることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「叩き上げ」は最下層から登り詰めた人に対して使うことが多い言葉です。

「生え抜き」と「叩き上げ」は似た言葉ですが意味は少し異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、初めからそこに所属して今日に至っていることを表現したい時は「生え抜き」を、下積みから苦労して一人前になることを表現したい時は「叩き上げ」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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