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【選考】と【選定】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「選考」(読み方:せんこう)と「選定」(読み方:せんてい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「選考」と「選定」という言葉は、どちらも「選び出すこと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




選考と選定の違い

選考と選定の意味の違い

選考と選定の違いを分かりやすく言うと、選考とはよく調べて人を選び出すことを表し、選定とは多くの中から物や人を選び出すことを表すという違いです。

選考と選定の使い方の違い

一つ目の選考を使った分かりやすい例としては、「選考結果は後日メールにてお知らせします」「企業側が選考で重視する資質は何ですか」「選考辞退を電話で伝えました」「パリ五輪日本代表選考会をテレビでみる」などがあります。

二つ目の選定を使った分かりやすい例としては、「光センサーを通して甘い桃を選定しています」「まさかPTA役員に選定されるとは思いませんでした」「選定療養費は医療費控除の対象になりますか」などがあります。

選考と選定の使い分け方

選考と選定という言葉は、どちらも主にビジネスシーンで使用され、人や物を選び出すことを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

選考とは、能力や人柄などをよく調べて、適格である者を選び出すことを意味します。「代表選手の選考会」「書類選考」「採用選考フロー」のような使い方で、必要な資格を十分に備えている人やすぐれた人物を選び出すことを表現する言葉です。

選定とは、用意されたものの中から選び出すことを意味し、特定の目的のために適切なものがどれであるかを決めることを表す言葉です。「従業員を選定する」のように、人に対して使用されることもありますが、「選定文化財」「選定医療費」のように物事に対して使用されることが多い言葉です。

つまり、選考とはよく調べて人を選び出すことを意味し、選定とはある目的のために適切な人や物を決めることを表します。選考という言葉は、物に対して使用されることはないことを覚えておきましょう。

選考と選定の英語表記の違い

選考も選定も英語にすると「selection」「choice」となり、例えば上記の「選考結果」を英語にすると「the selection results」となります。

選考の意味

選考とは

選考とは、能力や人柄などをよく調べて適格者を選び出すことを意味しています。

選考の読み方

選考の読み方は「せんこう」です。同じ読み方をする熟語に「専攻」や「先行」がありますが、意味が異なるため書き間違いに注意しましょう。

選考の漢字表記

選考は「銓衡」とも書きますが、一般的には常用漢字を用いた「選考」と表記されています。

表現方法は「選考する」「選考される」「選考を受ける」

「選考する」「選考される」「選考を受ける」などが、選考を使った一般的な言い回しです。

選考の使い方

選考を使った分かりやすい例としては、「直木賞の選考会は3時間に及びました」「今大会はパリオリンピック選考レースとなります」「日本代表選手の選考基準を明確にする」「まさか書類選考で落とされるとは思わなかった」などがあります。

その他にも、「採用選考フローを作成する」「就活生は複数の企業の選考を並行して受けます」「説明会と選考会を兼ねている」「選考通過のメールに返信しました」「選考辞退メールの書き方について解説します」などがあります。

選考の「選」は訓読みで「えらぶ」と読み、多くの中から目的や基準にかなうものを取り出すことを表します。思いを巡らせたり調べたりすることを表す「考」と結び付き、選考とは、能力や人柄あるいは優劣などをよく調べて、適任者やすぐれた人を選び出すことを意味します。

「一日選考会」の意味

選考を用いた日本語には「一日選考会」があります。一日選考会とは、「1day選考会」とも呼ばれ、通常であれば数週間かけて行われる入社試験を、一日で終わらせる選考方法です。一日選考会は、企業側にとっても就活生にとっても、選考にかける時間とコストを抑えられるメリットがあります。

選考の対義語

選考の対義語・反対語としては、くじを引いて選ぶことを意味する「抽選」などがあります。

選考の類語

選考の類語・類義語としては、より分けることや選り分けることを意味する「選別」、多くの中からある特定のものを抜き出すことを意味する「抽出」、選んで取り上げることを意味する「採択」、多くの中からいくつかを選び出すことを意味する「ピックアップ」などがあります。

選定の意味

選定とは

選定とは、多くの中から目的や条件などに合うものを選び定めることを意味しています。

選定の読み方

選定の読み方は「せんてい」です。誤って「せんじょう」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「選定する」「選定される」

「選定する」「選定される」などが、選定を使った一般的な言い回しです。

選定の使い方

選定を使った分かりやすい例としては、「英語の授業で使うテキストを選定する」「今月末に選定結果を公表します」「取締役の選任と代表取締役の選定を決議した」「国の選定文化財や選択文化財を調べる」などがあります。

その他にも、「救急外来を受診したら選定療養費はかかりますか」「選定療養費は子ども医療費の助成対象外です」「ベンダー選定業務の効率化を支援するシステムです」「メンバーの選定基準を教えてください」などがあります。

選定の「選」はより分けてえらぶことを表し、「定」は 物事を決めて変えないことを表す漢字です。選定とは、複数の中から選んで定めることを意味し、特定の目的のために適切なものがどれであるかを決めることを表します。

「選定療養費」の意味

選定を用いた日本語には「選定療養費」があります。選定療養費とは、200床以上の地域医療支援病院に紹介状を持たずに受診される場合にかかる費用のことです。病院によって金額が設定されていますが、5千円から1万円程度が相場です。

選定の類語

選定の類語・類義語としては、多くのものの中から目的にかなうものなどを選ぶことを意味する「選択」、必要なものを選んで不要なものを捨てることを意味する「取捨」、よりぬくことや選定することを意味する「セレクト」などがあります。

選考の例文

1.この度は選考通過のお知らせをいただきまして、誠にありがとうございます。
2.一般的な就活の選考フローと選考対策について、具体例をあげながらご説明いたします。
3.面接選考を受ける当日は、身だしなみを入念に整えるようにしています。
4.とりあえず選考を受けるスタンスで就活を行っていたら、ひとつも内定をもらえませんでした。
5.英語力が求められる企業の選考では、英語によるエントリーシートを求められることがあります。

この言葉がよく使われる場面としては、能力や優劣などをよくしらべて、適任者やすぐれたものを選び出すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、選考という言葉は、就職活動の場面で用いられることが多くなっています。例文2にある「選考フロー」とは、企業が求人情報を公開してから求職者が入社するまでの一連の流れを意味します。

選定の例文

1.英語を学び直すのであれば、自分のレベルにあった教材を選定するようにしてください。
2.絶対に失敗しないビジネスホテルの選定ポイントを、いくつかご紹介しましょう。
3.SDGs未来都市は、SDGsを推進する模範となるような都市が選定されるものです。
4.厚生年金基金を運営する選定代議員の選出方法について、新たに基準が設けられました。
5.各部署で導入するシステムの選定基準を決定しましたので、お知らせいたします。

この言葉がよく使われる場面としては、多くのものの中から選んで、それに決めることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、選定の慣用的な言い回しには「選定する」「選定ポイント」「選定される」などがあります。例文5にある「選定基準」とは、適切な対象物を選択するための基本的な条件を意味します。

選考と選定という言葉は、どちらも「選び出すこと」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、よく調べて人を選び出すことを表現したい時は「選考」を、多くの中から物や人を選び出すことを表現したい時は「選定」を使うようにしましょう。

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