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【反故】と【反古】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ほご」という読み方の「反故」と「反古」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「反故」と「反古」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




反故と反古の違い

反故と反古の意味の違い

反故と反古の違いを分かりやすく言うと、反古よりも反故と表記する方が一般的という違いです。

反故と反古の使い方の違い

一つ目の反故を使った分かりやすい例としては、「この契約を反故にすることはできません」「約束を反故にされて腹を立てている」「口約束は反故にされやすい」「反故紙の裏側をメモ書き用にしています」などがあります。

二つ目の反古を使った分かりやすい例としては、「選挙公約を当選後に反古にする政治家が多い」「一度約束した以上は反古にしません」「証文は反古同然の紙切れになってしまった」「山のような反古紙の使い道を考えています」などがあります。

反故と反古の使い分け方

反故と反古という言葉は、どちらも「ほご」と読み、「書き損じて不用となった紙」「役に立たなくなったもの」という同じ意味を持つ同音同義語です。そのため、上記の例文にある「反故」と「反古」は互いに置き換えて使うことが出来ます。

あえて違いを挙げるならば、一般的には反故の方が多く使われていることでしょう。反故と反古は全く同じ意味なので、どちらの漢字を使っても間違いではありませんが、一般的に使われている反故を使う方が無難でしょう。

反故と反古の英語表記の違い

反故を英語にすると「waste paper」「scrap paper」「annul」「tear up」となり、例えば上記の「契約を反故にする」を英語にすると「tear up the contract」となります。

反故の意味

反故とは

反故とは、書きそこなったりして不要になった紙を意味しています。

その他にも「役に立たなくなった物事」の意味も持っています。

反故の読み方

反故の読み方は四通りあり、「ほご」の他に「ほぐ」「ほうぐ」「ほうご」とも読みますが、「ほご」と読むことが一般的です。誤って、「はんご」「はんぐ」などと読まないようにしましょう。

反故の使い方

「反故紙のリサイクル事業に携わっています」「昔は反故といえども貴重品でした」「反故紙を使った地球環境にやさしいクラフトです」などの文中で使われている反故は、「不要になった紙」の意味で使われています。

一方、「簡単に約束を反故にする人は信用できません」「トップが変わると方針は反故にされるものです」「英語教師が生徒との約束を反故にする」「不祥事により商談の話を反故にされる」などの文中で使われている反故は、「役に立たなくなった物事」の意味で使われています。

反故という言葉には二つの意味がありますが、ほとんどの場合は「役に立たなくなった物事」の意味で使われています。

「反故にする」の意味

よく使われる言い回しには「反故にする」があり、以前にした約束などを無効にすることを意味します。

反故の由来

反故の由来は、紙が貴重だった昔、書き損じてしまった紙を捨てずに裏返して使用していたことにあります。反故はもともと漢語であり、「反」は「ひっくり返すこと」、「故」は「使い古しの紙」を表します。不要な紙の意味から、「役に立たなくなったもの」の意味で使われるようになりました。

反故の対義語

反故の対義語・反対語としては、決めたことや言ったことなどを実際に行うことを意味する「履行」、執り行うことや実際に行うことを意味する「執行」、 実際に行うことを意味する「実行」などがあります。

反故の類語

反故の類語・類義語としては、書き損じることを意味する「書損じ」、破り捨てることや取り決めなどを一方的に取り消すことを意味する「破棄」、いったん提出したものなどを取り下げることを意味する「撤回」、使いものにならなくなったものを意味する「お釈迦」などがあります。

反古の意味

反古とは

反古とは、書きそこなったりして不要になった紙を意味しています。

その他にも「役に立たなくなった物事」の意味も持っています。

反古の読み方

反故の読み方は「ほご」の他に「ほぐ」「ほうぐ」「ほうご」とも読みます。四通りの読み方がありますが、「ほご」と読むことが多くなっています。また、誤って、「はんご」「はんぐ」などと読まないようにしましょう。

反古の使い方

「習字の反古紙でゴミ箱が一杯になっている」「環境に配慮した反古封筒を使っています」「書斎用に大きめの反古籠を買いました」「反古は襖の下張りに使います」などの文中で使われている反古は、「不要になった紙」の意味で使われています。

一方、「約束したことを反古同然にした彼を許しません」「取り決めがすぐに反古にされる懸念がある」「急用ができてデートを反古にしてしまった」などの文中で使われている反古は、「役に立たなくなった物事」の意味で使われています。

反古とは、前述した「反故」と全く同じ意味を持つ同音同義語です。ただし、反古と書き表すことは少なく、ほとんどは「反故」と表記されています。

「反古紙」の意味

上記の例文にある「反古紙」とは、書画などをかいて不用になった紙や、要らなくなった紙を意味します。「反故紙」とも書きます。

「反古籠」の意味

反古を用いた日本語には「反古籠」があります。「反故籠」とも書き表し、紙くずを入れておく籠のことです。

反古の対義語

反古の対義語・反対語としては、完全に成し遂げることを意味する「完遂」、法律や計画などを実際に行うことを意味する「実施」、政策や計画などを実行することを意味する「施行」などがあります。

反古の類語

反古の類語・類義語としては、 大した値うちのない品を意味する「駄物」、守るべき事柄にそむくことや約束などを無視することを意味する「破る」、効力を持たないことを意味する「無効」、態度などを急に変えるを意味する「翻す」、実行されない約束を意味する「空手形」などがあります。

反故の例文

1.書道の後に出る大量の反故紙を、なんとか再利用できないだろうか。
2.旅行で訪れた工房で、反故を使った手漉き和紙作りを体験しました。
3.生前の約束が反故になることのないよう、遺言書は正しく作成しておきましょう。
4.古語の読み方を生徒に教える約束をしていたが、急な職員会議が入ったので今日は反故にするしかない。
5.取引先から打ち合わせの予定を反故にされると、軽く扱われていると感じます。
6.彼女にライブに誘われて行くことにしたのだが、私都合が悪くなったのであなたの友達と行ってくれない?と言い出した。どうやら彼女は約束を反故にすることがしょっちゅうあるらしい。
7.せっかくいただいたチャンスなので、絶対に反故には致しませんという固い決意をもって、今回の研究発表のレジメを作っています。
8.わたしはこの時はじめて気づいたのだ、かれが最初から約束を反故にすることを。とても悔しくて仕方なかった。
9.選挙について当初は野党から出馬するという話だったが、条件が良かった与党での出馬を決めて約束を反故してしまった。
10.男に商談の話を反故にされたことを根に持っており、いつか復讐してやろうと機会をうかがっていた。

この言葉がよく使われる場面としては、書画などを書き損じて不用となった紙、取消し、無用を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「反故」は、「反古」に書き換えることが出来ます。例文1や例文2の文中にある反故は「不用となった紙」の意味で、例文3から例文5にある反故は「取消し、無用」の意味で用いられています。

反古の例文

1.新しいコピー機の使い方がよくわからず、用紙を何枚も反古にしてしまった。
2.祖母から借りた古語辞典には、日に焼けた反古紙の一片が挟まっていた。
3.父の書斎には、熟練の職人が丁寧に作り上げた天然木の反古籠があります。
4.楽しみにしていた約束を反古にされたのに、何も言わずにいられるわけがない。
5.英語のラジオ講座を聴くと母親と決めたのに、翌朝から寝坊して約束を反古にしてしまった。
6.自国の利益のために、このまま国際条約を反古にするような態度が続けば、必ずや世界から信用をなくすでしょう。
7.選挙公約を反古にする政治家が多いというのは、国民が政治家を甘やかしている何よりの証拠である。
8.当初の約束が反古されてしまったことで、わたしはピンチに陥ってしまったが、知り合いになんとか助けてもらいました。
9.一度約束した以上は反古にはしないといったはずだ。君はまだ疑っているようだが、わたしは今までに嘘をついたことがあるというのか?
10.環境意識を高めようと、普段使っている封筒を反古封筒にしたり、飲み物を水筒に入れて持ち運んだりしている。

この言葉がよく使われる場面としては、書画などを書き損じて不用となった紙、取消し、無用を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「反故」は、「反古」に書き換えることが出来ます。例文1から例文3の文中にある反故は「不用となった紙」の意味で、例文4や例文5にある反故は「取消し、無用」の意味で用いられています。

反故と反古という言葉は、どちらも「不用となった紙、役に立たなくなったもの」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、一般的に使われている「反故」を使えば間違いないでしょう。

言葉の使い方の例文
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