【アバンチュール】と【アドベンチャー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「アバンチュール」と「アドベンチャー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「アバンチュール」と「アドベンチャー」という言葉は、「冒険」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




アバンチュールとアドベンチャーの違い

アバンチュールとアドベンチャーの意味の違い

アバンチュールとアドベンチャーの違いを分かりやすく言うと、アバンチュールは恋愛に関する冒険を表現する時に使い、アドベンチャーは恋愛以外に関する冒険を表現する時に使うという違いです。

アバンチュールとアドベンチャーの使い方の違い

一つ目のアバンチュールを使った分かりやすい例としては、「ひと夏のアバンチュールなんてマンガでしか見たことがない」「一度はアバンチュールに憧れたこともあるものだ」「アバンチュールするような魅力は自分にはないと思っている」などがあります。

二つ目のアドベンチャーを使った分かりやすい例としては、「アドベンチャーゲームをプレイするのが好きだ」「こんなアドベンチャー初めて体験した」「アドベンチャートラベルに関する相談を旅行会社にしてみようと思う」などがあります。

アバンチュールとアドベンチャーの使い分け方

アバンチュールとアドベンチャーはどちらも、冒険を意味する言葉ですが、使い方が若干異なります。

アバンチュールは、恋の冒険を表します。上記例文の「ひと夏のアバンチュール」「アバンチュールに憧れる」などのように行きずりの関係で終わる恋愛関係を指すことが多い言葉で、「アバンチュールする」のように動詞として使われることもあります。

一方のアドベンチャーは、冒険や冒険活劇を表します。ゲームや小説などのフィクションを指すために用いられることも多く、アスレチックや自然の中での体験を指す言葉としても使われています。

つまり、アバンチュールは恋愛に関する冒険を表す場合に使い、アドベンチャーは恋愛以外に関する冒険を表す場合に使うという違いがあり、後者の方が汎用的と言えます。

アバンチュールとアドベンチャーの英語表記の違い

アバンチュールとアドベンチャーを英語にすると「adventure」となり、例えば上記の「ひと夏のアバンチュール」を英語にすると「a summer of romantic adventure」となり、「アドベンチャーゲーム」を英語にすると「adventure games」となります。

アバンチュールの意味

アバンチュールとは

アバンチュールとは、恋の冒険を意味しています。

アバンチュールの使い方

アバンチュールを使った分かりやすい例としては、「ひと夏のアバンチュールなんて小説やマンガの話だと思っている」「アバンチュールな関係であればすぐにやめるべきだ」「アバンチュールする人と思われるのは心外だ」などがあります。

その他にも、「アバンチュールで終わりたくはない人と出会えた」「アバンチュールのために自分を磨き続けてきた」「実際アバンチュールするとなると勇気が出ない」「アバンチュールばかりしていた姉はついに本命を見つけたようだ」などがあります。

アバンチュールはフランス語で「aventure」と表記され、「意外な出来事」「冒険」「色恋沙汰」といった意味を持ちます。英語では同じ冒険を意味する「adventure」と表記されますが、色恋の冒険という意味は「アドベンチャー」にはありません。

表現方法は「ひと夏のアバンチュール」「アバンチュールな関係」

日本語でもフランス語と同じように使われ、「恋の冒険」を意味する言葉として使われることがほとんどで、上記例文の「ひと夏のアバンチュール」「アバンチュールな関係」「アバンチュールする人」などのように使われています。

恋愛に関する言葉ではあるものの、アバンチュールという言葉は日本で死語と考えられることもあり、現実における恋愛においては以前より使われる頻度は減少しています。

アバンチュールの対義語

アバンチュールの対義語・反対語としては、手堅く危なげのない様子を意味する「堅実」、真心を持って人や物事に対することを意味する「誠実」があります。

アバンチュールの類語

アバンチュールの類語・類義語としては、冒険的、空想的な要素の強い物語を意味する「ロマンス」、道に背くような関係を結ぶことを意味する「不義」、ほんのちょっとの関係で終わることを意味する「行きずり」などがあります。

アドベンチャーの意味

アドベンチャーとは

アドベンチャーとは、冒険や冒険活劇を意味しています。

アドベンチャーの使い方

アドベンチャーを使った分かりやすい例としては、「アドベンチャーツーリズムなら子どもにも楽しんでもらえるだろう」「アドベンチャー体験をするために様々な施設の紹介を調べている」「この三日間の旅程を思えばアドベンチャー過ぎたと思う」などがあります。

その他にも、「アドベンチャーゲームが一番好きなジャンルだ」「アドベンチャーは主人公の冒険を主題としているため読んでいてワクワクする」「短編アドベンチャーであればすぐに攻略できると思ったが周回要素があり奥が深いと感じた」などがあります。

アドベンチャーは英語で「adventure」と表記され、「冒険」「冒険心」「珍しい経験」「冒険談」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われ、遠近距離は問わず、危険な物事や場所での経験から、小さな未経験な出来事まで汎用的に用いられます。

自然の中で行われるアクティビティ体験をすることを表す場合にもアドベンチャーが用いられ、これを目的とした旅行を「アドベンチャーツーリズム」「アドベンチャートラベル」のように表現します。

また、上記例文の「アドベンチャーゲーム」とは、プレイヤーとコンピュータ間での対話をもって先に進むゲームを指す言葉です。置かれている状況や獲得した情報から、ゲーム内キャラクターの行動を推理したり、選択することが求められるという特徴があります。

アドベンチャーの対義語

アドベンチャーの対義語・反対語としては、危険のないことや間違いのないことを意味する「無難」、安全を意味する「セーフティ」があります。

アドベンチャーの類語・類義語としては、危険をおかして物事を行うことを意味する「綱渡り」、後先考えずに進むことや向う見ずに物事をすることを意味する「猪突」、危険の多い様子を意味する「リスキー」などがあります。

アバンチュールの例文

1.この夏はアバンチュールのために友人と旅行に行くつもりだ。
2.アバンチュールをするにあたって、どこを行先にするかは調べておく必要があるだろう。
3.私の両親はひと夏のアバンチュールを経験して、懇ろな関係になったと聞いている。
4.アバンチュールだなんて小説の中の出来事だと思っていた。
5.アバンチュールを夢見る妹が悪い男に捕まらないか少しだけ不安だ。

この言葉がよく使われる場面としては、恋の冒険を意味する時などが挙げられます。

例文2の「アバンチュールをする」「アバンチュールする」などのように、動詞として用いられる場合もあります。

アドベンチャーの例文

1.アドベンチャーツーリズムに興味が出てきたため、施設の環境や食事に関する情報を集めて友人らとチャレンジしてみようと思っている。
2.日常生活においてアドベンチャーを体験するなんて旅行の時くらいで良いと感じている。
3.アドベンチャーゲームは時間を掛けて己の選択を吟味することができるため、反射神経が必要なゲームより好きだ。
4.フィットネスをしながらアドベンチャーを進めることができるゲームは非常に有名になっている。
5.アドベンチャーとつくアトラクションは多く、どのテーマパークに行ってもそれらは臨場感や迫力を味わわせてくれるイメージだ。

この言葉がよく使われる場面としては、冒険や冒険活劇を意味する時などが挙げられます。

例文1の「アドベンチャーツーリズム」は、「アドベンチャートラベル」と呼ばれることもあります。また、海で行われるものであれば、「マリン・アドベンチャー」と呼ばれるなど、細分化されることもあります。

アバンチュールとアドベンチャーは、どちらも「冒険」を表します。どちらを使うか迷った場合は、恋愛に関する冒険を表す場合は「アバンチュール」を、恋愛以外に関する冒険を表す場合は「アドベンチャー」を使うと覚えておけば間違いありません。

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