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【パンデミック】と【エピデミック】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「パンデミック」と「エピデミック」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「パンデミック」と「エピデミック」という言葉は、「感染症の大流行」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




パンデミックとエピデミックの違い

パンデミックとエピデミックの意味の違い

パンデミックとエピデミックの違いを分かりやすく言うと、パンデミックはエピデミックよりも広範囲に及んでいる場合に使うという違いです。

パンデミックとエピデミックの使い方の違い

一つ目のパンデミックを使った分かりやすい例としては、「パンデミックの進行状況はWHOの定義でいうとどの区分だろうか」「仮に再びパンデミックが起きたとしてもある程度の対応は出来るだろう」などがあります。

二つ目のエピデミックを使った分かりやすい例としては、「エピデミックの発現を初めから抑えることは難しいだろう」「エピデミックの影響をまだ受けることがないと油断してはならない」「エピデミックは爆発的に広まるものだ」などがあります。

パンデミックとエピデミックの使い分け方

パンデミックとエピデミックはどちらも、感染症が大流行することを意味する言葉ですが、使い方が若干異なります。

パンデミックは、感染症が同時に流行することを指し、世界的な規模に広く影響を及ぼしている場合に用いられています。

一方のエピデミックは、正常な数値を超えた症例が一定の地域や集団において観測されている場合に用いられています。また、思想などが広がることを表す言葉として使われることもあります。

つまり、世界規模で起きるパンデミックは、一定の地域や社会で発生するエピデミックよりも規模が大きいという違いがあります。

パンデミックとエピデミックの英語表記の違い

パンデミックを英語にすると「pandemic」となり、例えば上記の「パンデミックの進行状況」を英語にすると「the progress of a pandemic」となります。

一方、エピデミックを英語にすると「epidemic」となり、例えば上記の「エピデミックの発現」を英語にすると「the development of epidemic」となります。

パンデミックの意味

パンデミックとは

パンデミックとは、感染症が世界的規模で同時に流行することを意味しています。

パンデミックの使い方

パンデミックを使った分かりやすい例としては、「パンデミックは現代だけの問題ではなく古代から問題視されることがあった」「ペストは一回に限らず三回ほどのパンデミックとなった」「パンデミックの影響は様々な分野に影響を及ぼした」などがあります。

その他にも、「パンデミックへの対応は各国に任されているが定義は世界で決められているものがある」「パンデミックのように広がったと思われたが処置が迅速だったことで大きな影響を受けずに済んだ」などがあります。

パンデミックは英語で「pandemic」と表記され、「非常に広域に及ぶ」「全国に流行している」といった意味を持つ言葉です。ドイツ語では「パンデミー」と発音されることから、日本語でも同じようにパンデミーと表現されることもあります。

過去最大のパンデミックは「黒死病」

過去最大のパンデミックは「黒死病」と言われており、世界中で流行する病の中でも特に重篤度が高くなるものを指します。世界保健機関によってパンデミック期を含めた3段階に分類され、さらに6つのフェーズに区分された警戒レベルが設定されています。

「インフォデミック」の意味

新型コロナウイルスによるパンデミックが生じたことで、デマやゴシップが大量に広がることで社会に混乱を招く事態となる状況が「インフォデミック」と呼ばれるようになり、正確な情報を得ることができるよう各機関にて様々な対応がとられることになりました。

パンデミックの類語

パンデミックの類語・類義語としては、一定地域に一定の季節に繰り返し発生することを意味する「エンデミック」、異なる二種類の感染症が世界的に同時流行することを意味する「ツインデミック」などがあります。

エピデミックの意味

エピデミックとは

エピデミックとは、一定の地域や集団において病が広がることを意味しています。

エピデミックの使い方

エピデミックを使った分かりやすい例としては、「エピデミックの前段階と判断された状態からさらに大きな影響を与えることも懸念すべきだ」「エピデミックが制御できないほどベッドに空きがないのだろうと推測できる」などがあります。

その他にも、「狭い範囲での流行も策を講じなければエピデミックにまで事が大きくなる」「地方で感染した人が都心部へとやってきてエピデミックが引き起こされることも少なくない」「エピデミックの波は徐々に落ち着きつつあった」などがあります。

エピデミックは英語で「epidemic」と表記され、「伝染性の」「流行性の」「急増した」といった意味を持つ言葉です。間を意味する「epi」と人々を意味する「demic」が組み合わせられた言葉で、日本語でも同じような意味で使われています。

エピデミックの語源

地域的な小規模の流行を指す「エンデミック」がさらに広がり、地域や集団など基準値を超えるような規模の流行に至った状態を「エピデミック」と呼びます。そのため、さらに範囲が拡大した状態である「パンデミック」にまで進んでしまう場合もあります。

また、英語圏では、感染症だけでなく、思想がまん延することや悪いことが急増することも意味しますが、日本語ではこの意味で使われることはあまりありません。

エピデミックの類語

エピデミックの類語・類義語としては、一定の気候や風土を持つ地域に発生する病気を意味する「風土病」、悪事がしきりに行われることを意味する「横行」、よくないものの勢いが盛んになって広まることを意味する「はびこる」などがあります。

パンデミックの例文

1.パンデミックによって医療従事者に大きなしわ寄せがいき、人手不足が顕著になったように感じた。
2.昨今のパンデミックによって新しい業務形態が見出されたが、リモートワークを取り入れない企業も多かった。
3.パンデミック対策を個々人で行い、災害用の備蓄と兼ねて家に保存食を置いておく人もいるようだ。
4.パンデミックを受けて、オリンピックを含め様々な催し事が延期や中止を余儀なくされた。
5.パンデミックを遅らせるための施策は多く行われてきたが、助成金を渡すことで経済を回させる方法は国民として嬉しかった。

この言葉がよく使われる場面としては、感染症が世界的規模で同時に流行することを意味する時などが挙げられます。

どの例文のパンデミックも、非常に大きな影響を与えるものとして扱われています。

エピデミックの例文

1.エピデミックによって多くの人の体力が落ちるなどの後遺症が残る結果となった。
2.洪水や地震などに並ぶような自然災害としてエピデミックは扱われている。
3.エンデミックから発達してエピデミックへと拡大し、パンデミックとなった感染症もある。
4.少し前のエピデミックの影響で未だに外に出る時にもマスクを手放したくないと思うことがある。
5.各々の予防だけではエピデミックを防ぐことはできないが、更なる影響規模の拡大を防ぐ一助とはなると思っている。

この言葉がよく使われる場面としては、一定の地域や集団において病が広がることを意味する時などが挙げられます。

どの例文のエピデミックも、地域や集団など世界規模であるパンデミックよりも小さい規模である場合に使われています。

パンデミックとエピデミックは、どちらも「感染症の大流行」を表します。どちらを使うか迷った場合は、「パンデミック」は「エピデミック」よりも広範囲に影響が及んでいる状態であると覚えておけば間違いありません。

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