【インフォーマル】と【フォーマル】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「インフォーマル」と「フォーマル」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「インフォーマル」と「フォーマル」という言葉は、本来の意味は大きく異なりますが混同して使われる傾向があります。




インフォーマルとフォーマルの違い

インフォーマルとフォーマルの意味の違い

インフォーマルとフォーマルの違いを分かりやすく言うと、インフォーマルは非公式や略式を表現する時に使い、フォーマルは公式や正式を表現する時に使うという違いです。

インフォーマルとフォーマルの使い方の違い

一つ目のインフォーマルを使った分かりやすい例としては、「インフォーマルグループに参加するほど陽キャではない」「男性のインフォーマルとセミフォーマルの違いがあまり分からない」「参加者はインフォーマルと招待状には記載されていた」などがあります。

二つ目のフォーマルを使った分かりやすい例としては、「フォーマルウェアは一式持っておくに越したことはない」「フォーマルドレスを新調したいと思っている」「フォーマルな表現をしておけば困ることはないと思っている」などがあります。

インフォーマルとフォーマルの使い分け方

インフォーマルとフォーマルはどちらも、フォーマルという語を含みますが、意味は大きく異なります。

インフォーマルは、公式でない様子や格式張らない様子を表します。上記例文の「男性のインフォーマル」「参加者はインフォーマル」などのように、格式張らないドレスコードを指す言葉として使われることもあります。

一方のフォーマルは、公式的や形式的である様子を表します。こちらも上記例文の「フォーマルウェア」「フォーマルドレス」などのように、ファッションを指す言葉として使われることが多く、冠婚葬祭などに求められる正式な衣服を指します。

つまり、インフォーマルは非公式なものに対して使われ、フォーマルは公式のものに対して使われるという違いがあり、これらの言葉は対義語の関係にあると言えます。

インフォーマルとフォーマルの英語表記の違い

インフォーマルを英語にすると「informal」となり、例えば上記の「インフォーマルグループ」を英語にすると「Informal group」となります。

一方、フォーマルを英語にすると「formal」となり、例えば上記の「フォーマルウェア」を英語にすると「formal wear」となります。

インフォーマルの意味

インフォーマルとは

インフォーマルとは、公式でない様子を意味しています。

その他にも、略礼装や平服を意味する言葉として使われています。

インフォーマルの使い方

「インフォーマルグループの存在は多くの社員にとってストレス軽減になっていればと思う」「インフォーマルなケアに従事する人には頭が上がらない」などの文中で使われているインフォーマルは、「非公式な様子」の意味で使われています。

一方、「インフォーマルでいいと言われても何を着て良いのかいまいち悩む」「インフォーマル」「インフォーマルなコーディネートの具体例を眺めて勉強している」などの文中で使われているインフォーマルは、「略礼装」の意味で使われています。

インフォーマルは英語で「informal」と表記され、「非公式の」「形式ばらない」「普段通りの」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われ、ドレスコードを指す言葉として使われることも多くあります。

表現方法は「インフォーマルグループ」

上記例文の「インフォーマルグループ」とは、役職や組織にとらわれずに、お互いへの興味関心や好意的感情を抱くことで自然に構成された集団を指す言葉です。具体的には、ランチをしたり、飲み会の開催をしたり、休日に集まって趣味を楽しむのが特徴です。

ファッションに対して使われる場合、レストランで行われるようなカジュアルウェディングや結婚式の二次会などで着用されるような平服を指す言葉として使われています。

インフォーマルの類語

インフォーマルの類語・類義語としては、正式な手続きを一部省略した簡単なやり方を意味する「略式」、形式ばらずに気取らない様子を意味する「ラフ」、飾り気がなく質素なことを意味する「簡素」などがあります。

フォーマルの意味

フォーマルとは

フォーマルとは、公式的や形式的である様子を意味しています。

その他にも、冠婚葬祭などに着用する式服を意味する言葉として使われています。

フォーマルの使い方

「フォーマルコミュニケーションの場合はきちんと議事録を残しておきたい」「フォーマルな関係から一歩踏み出して親交を深めていきたい」などの文中で使われているフォーマルは、「公式的や形式的である様子」の意味で使われています。

一方、「今はフォーマルをレンタルすることもできる」「フォーマルバッグを一つも持っていなかったため母に譲ってもらった」「フォーマル度に注目して服装を選ぶ」などの文中で使われているフォーマルは、「式典に着用する衣服」の意味で使われています。

フォーマルは英語で「formal」と表記され、「正式の」「礼式の」「堅苦しい」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、ファッションを指す言葉として使われる場合は冠婚葬祭などに求められる正式な衣服を指します。

「セミフォーマル」の意味

主催側として式に見合った格好であるフォーマルに次ぐ「セミフォーマル」は、フォーマルとインフォーマルの中間である「準正装」「準礼装」を指します。同じフォーマルという語を含みますが、セミフォーマルはゲストの中で最も格式あるコーディネートです。

フォーマルの対義語

フォーマルの対義語・反対語としては、格式張らず気軽な様子を意味する「カジュアル」があります。

フォーマルの類語

フォーマルの類語・類義語としては、物事を行う時に最も適しているとされる方法を意味する「定石」、社会や一般の習わしを意味する「通例」、表立った場面で着る晴れやかな衣服を意味する「晴れ着」、礼服を着用することを意味する「装束」などがあります。

インフォーマルの例文

1.インフォーマルコミュニケーションは業務にこそ関係ないが、社員同士の関係構築に必要であり、結果的に生産性が高まるとされている。
2.インフォーマルなつながりを持つことで、上司でも畏縮せずに仕事の話をすることができていると思う。
3.私の住んでいる地域ではフォーマルサービスだけでなく、インフォーマルサービスに関する情報もホームページに記載されている。
4.インフォーマルな服装と言われた場合であれば、柄物のワンピースなども該当するのだろうか。
5.セミフォーマルに次いで格式の高いドレスコードがインフォーマルである。

この言葉がよく使われる場面としては、公式でない様子を意味する時などが挙げられます。

例文1の「インフォーマルコミュニケーション」とは、偶然発生するような非公式的やり取り、日常的な会話や雑談を指す言葉です。

フォーマルの例文

1.フォーマルな会議よりもカジュアルな会議の方が意見交換がしやすいと思っているため、方針によって形態を変えるべきだろう。
2.フォーマルケアは専門職によるサービスや支援を受けることができる制度であり、介護などの負担軽減の支えとなってくれる。
3.フォーマルスタイルは格式だけでなく着用する時間帯によっても種類を選ぶと聞いて勉強しなければならないと感じた。
4.結婚式を主催する側になって、フォーマルな服装というものを意識するようになった。
5.今は量販店でもフォーマルを購入することはできるが、せっかくなら一式手元に置いておいて損はないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、公式的や形式的である様子を意味する時などが挙げられます。

例文3から例文5のように、冠婚葬祭などに着用する式服を意味する言葉としても使われています。

インフォーマルとフォーマルのどちらを使うか迷った場合は、非公式や略式を表す場合は「インフォーマル」を、公式や正式を表す場合は「フォーマル」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター