【話し合い】と【話合い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「はなしあい」という読み方の「話し合い」と「話合い」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「話し合い」と「話合い」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「話し合い」と「話合い」の違い

「話し合い」と「話合い」の意味の違い

「話し合い」と「話合い」の違いを分かりやすく言うと、「話し合い」は公用文で使えない、「話合い」は公用文で使えるという違いです。

「話し合い」と「話合い」の使い方の違い

一つ目の「話し合い」を使った分かりやすい例としては、「この問題は話し合いで解決するのがいいだろう」「話し合いを持つことになりました」「話し合いの上で私たちは別れることにしました」「彼の弁護士と話し合いをしました」などがあります。

二つ目の「話合い」を使った分かりやすい例としては、「彼女と話合いがついた」「プロジェクトの進歩について話合いを行なう」「両親と進学先について話合いをしました」「本日は予算についての話合いが行われる予定です」などがあります。

「話し合い」と「話合い」の使い分け方

「話し合い」と「話合い」はどちらも問題を解決するために立場や考えなどを述べ合うことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

結論から言ってしまうと、「話し合い」は公用文で使えないの対して、「話合い」は公用文で使えるというのが違いになります。

ではなぜ「話し合い」が公用文で使えないのかというと、公用文の送り仮名の原則として定められている表現ではないからです。公用文の送り仮名は本則、例外、許容から成り立っています。

本則とは送り仮名の付け方に関する基本的な法則のこと、例外とは習慣的に世間に広く知れ渡っているため読み間違う恐れがない使い方のこと、許容は例外的な事項又は許容的な事項のことで読み間違う恐れがない使い方ことです。

「話し合い」のような二つの語句が組み合わさった語句を複合語と言います。この複合語は活用のない語で読み間違えるおそれのない語については、許容の送り仮名の付け方により送り仮名を省くとなっています。

したがって、公用文においては「話合い」の方を使うようにしましょう。

ただし、公用文以外の一般的な使い方においては、「話し合い」と「話合い」の好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

「話し合い」と「話合い」の英語表記の違い

「話し合い」も「話合い」も英語にすると「consultation」となり、例えば上記の「彼の弁護士と話し合いをしました」を英語にすると「We held consultations with his lawyer」となります。

「話し合い」の意味

「話し合い」とは

「話し合い」とは、問題を解決するために立場や考えなどを述べ合うことを意味しています。

表現方法は「話し合いを重ねる」「話し合いをする」

「話し合いを重ねる」「話し合いをする」などが、「話し合い」を使った一般的な言い回しになります。

「話し合い」の使い方

「話し合い」を使った分かりやすい例としては、「夫婦でこれからのことを話し合いました」「商品のフィードバックのために話し合いを開催することにしました」「長い話し合いをして解決策が見えてきました」「この問題について話し合いを行いたいと思います」などがあります。

「話し合い」は問題を解決するために立場や考えなどを述べ合うことを意味する名詞です。

「話し合い」はなんらかの問題を解決したり、一定の合意に達することができるように意見を述べ合う場合に使います。そのため、単に話すこと自体を楽しむような場合には使わないと覚えておきましょう。

「話し合い」は公用文で使えない

「話し合い」を使う上で注意しなければならないのは、公用文では使えないという点です。なぜなら、公用文の送り仮名の原則として定められている表現ではないからです。

そのため、「話し合い」を公用文で使いたのであれば、公用文の送り仮名の原則として定められている「話合い」を使うようにしましょう。

「話し合い」の類語

「話し合い」の類語・類義語としては、複数人が互いに話すことを意味する「会話」、話しをすること意味する「談話」、互いの気持ちや考えを話し合うことを意味する「語らい」、集まって互いに意見を出し合うことを意味する「議する」などがあります。

「話合い」の意味

「話合い」とは

「話合い」とは、問題を解決するために立場や考えなどを述べ合うことを意味しています。

表現方法は「話合いを重ねる」「話合いをする」

「話合いを重ねる」「話合いをする」などが、「話合い」を使った一般的な言い回しになります。

「話合い」の使い方

「話合い」を使った分かりやすい例としては、「話合いの上で私たちは離婚することにしました」「私たちは話合いを行ない将来どうするか決めました」「新商品について話合いを行ないたいです」「友人と旅行先について話合いをしました」などがあります。

「話合い」は問題を解決するために立場や考えなどを述べ合うことを意味する名詞です。

「話合い」はなんらかの問題を解決したり、一定の合意に達することができるように意見を述べ合う場合に使います。そのため、単に話すこと自体を楽しむような場合には使わないと覚えておきましょう。

「話合い」は公用文で使える

「話合い」は公用文の送り仮名の原則として定められている表現なので、公用文や新聞などで使うことができます。また、一般的な使い方もできるので、とても幅広い範囲で使用できると覚えておきましょう。

「話合い」の類語

「話合い」の類語・類義語としては、互いに意見を戦わせることを意味する「論ずる」、相談することを意味する「談義」、大勢の前で意見を述べることを意味する「弁論」、集まって相談することを意味する「協議」などがあります。

「話し合い」の例文

1.娘が門限を破ったので、家族で話し合いを行ないました。
2.先日起きた重大な問題について、役員を招集し話し合いを行うことにしました。
3.彼女と数時間話し合いを行ない、お互いの将来のために別れることにしました。
4.結果をもたらさない話し合いは、ただの時間の無駄だと思っています。
5.チームの方針について、監督と話し合いを行うことにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、問題を解決するために立場や考えなどを述べ合うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「話し合い」はビジネスシーンと日常生活どちらでも使うことができる言葉です。

「話合い」の例文

1.就職する大学へ進学するのかについて、家族と話合いを行なうことにしました。
2.両社の話合いは順調に進んだので、このまま提携することになるだろう。
3.製品をより良いものにするために、チーム内で話合いを行ないました。
4.来月台湾へ卒業旅行に行くので、どのルートで回るか話合いを行ないました。
5.話合いをした上で、今月いっぱいでこのチームを辞めることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、問題を解決するために立場や考えなどを述べ合うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「話合い」はビジネスシーンと日常生活どちらでも使うことができる言葉です。

「話し合い」と「話合い」はどちらも問題を解決するために立場や考えなどを述べ合うことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、公用文で使えないのが「話し合い」、公用文で使えるのが「話合い」と覚えておきましょう。

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