【やり切る】と【やり抜く】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「やり切る」(読み方:やりきる)と「やり抜く」(読み方:やりぬく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「やり切る」と「やり抜く」という言葉は、どちらも最後までやり通すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「やり切る」と「やり抜く」の違い

「やり切る」と「やり抜く」の意味の違い

「やり切る」と「やり抜く」の違いを分かりやすく言うと、「やり切る」よりも「やり抜く」の方がより苦労や困難を伴う場合に使うという違いです。

「やり切る」と「やり抜く」の使い方の違い

一つ目の「やり切る」を使った分かりやすい例としては、「冬休みの宿題をやり切ることができました」「与えられた課題を期間内にやり切ることができました」「やりたかったことを全部やり切ることができた」などがあります。

二つ目の「やり抜く」を使った分かりやすい例としては、「この件に関してやり抜く決心をしました」「私はどこまでもやり抜く覚悟があります」「一度決めたことをやり抜く継続力はとても大切です」「今回こそ最後までやり抜くつもりです」などがあります。

「やり切る」と「やり抜く」の使い分け方

「やり切る」と「やり抜く」はどちらも最後までやり通すことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「やり切る」よりも「やり抜く」の方がより苦労や困難を伴うという点です。

例えば、「夏休みの宿題をやり切る」のように、期間が決まっておりやれる可能性があることをやり通した場合には「やり切る」の方がよく使われて入ります。

一方、「弁護士になるためにどこまでもやり抜く覚悟です」のように、より困難なことを伴っている場合には「やり抜く」の方を使うのが一般的です。

「やり切る」と「やり抜く」の英語表記の違い

「やり切る」も「やり抜く」も英語にすると「stick it out」「see it through」「follow it through to the end」となり、例えば上記の「今回こそ最後までやり抜くつもりです」を英語にすると「I really want to stick it out this time」となります。

「やり切る」の意味

「やり切る」とは

「やり切る」とは、最後までやり通すことを意味しています。

「やり切る」の漢字表記

「やり切る」を漢字にすると、「遣り切る」と表記することができます。

表現方法は「最後までやり切る」「やり切る力」

「最後までやり切る」「やり切る力」などが、「やり切る」を使った一般的な言い回しになります。

「やり切る」の使い方

「やり切る」を使った分かりやすい例としては、「あなたはこの仕事をやり切ることはできますか」「あなたが励ませば彼はやり切るだろう」「月末までにはやり切るつもりです」「炎天下の中で体育祭をやり切る」などがあります。

「やり切る」は最後までやり通すことを意味する動詞です。

「やり切る」は一般的に、その行為が難しい場合に使います。ただし、より苦労や困難を伴う場合には類語である「やり抜く」の方を使うと覚えておきましょう。

「やり切る」は日常生活やビジネスシーンなど、様々な場面で使うことができる言葉です。また、最後までやり通すという強い気持ちを表す表現になります。

「やり切る」の類語

「やり切る」の類語・類義語としては、まともにすることを意味する「全うする」、最後までやることを意味する「やり通す」、完全に成し遂げることを意味する「完遂する」、物事を成し遂げることを意味する「果たす」などがあります。

「やり抜く」の意味

「やり抜く」とは

「やり抜く」とは、最後までやり通すことを意味しています。

「やり抜く」の漢字表記

「やり抜く」を漢字にすると、「遣り抜く」と表記することができます。

表現方法は「やり抜く人」「物事をやり抜く力」「やり抜く力をつける」

「やり抜く人」「物事をやり抜く力」「やり抜く力をつける」などが、「やり抜く」を使った一般的な言い回しになります。

「やり抜く」の使い方

「やり抜く」を使った分かりやすい例としては、「この件に関しては何がなんでもやり抜くつもりです」「一度手をつけたからにはどこまでもやり抜く決心です」「私たちはこの計画を最後までやり抜く」「彼は飽き性なので一つのことをやり抜くことができない」などがあります。

「やり抜く」は最後までやり通すことを意味する動詞です。

「やり抜く」は一般的に、その行為が難しい場合に使います。また、より苦労する場合や困難なことに対して使うことが多いと覚えておきましょう。

「やり抜く」は日常生活やビジネスシーンなど、様々な場面で使うことができる言葉です。また、最後までやり通すという強い気持ちを表す表現になります。

「やり抜く」の類語

「やり抜く」の類語・類義語としては、最後まで持ちこたえることを意味する「やり抜く」、困難や苦境などにじっと堪えてなんとか切り抜けることを意味する「凌ぐ」、物事を結着がつくまで行うことを意味する「やり遂げる」などがあります。

「やり切る」の例文

1.私たちが解散する理由は、このバンドでできることは全部やり切ることができたからです。
2.今年のゴールデンウィークは、やりたいことをやり切ることができました。
3.与えれた課題をやり切ることができたので、この講義の単位ももらえるだろう。
4.例え失敗してもいいから、最後までやり切ることが大切だと私は思います。
5.何とかやり切ることができたので、あとはゆっくりお休みする予定です。

この言葉がよく使われる場面としては、最後までやり通すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「やり切る」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「やり抜く」の例文

1.いつも途中で諦めてしまうけど、今回こそは最後までやり抜くつもりです。
2.他人に頼るのではなく、自分の力でやり抜くことを意識するのがいいだろう。
3.例えどんなに辛いことがあったとしても、最後までやり抜く予定だ。
4.彼は海上保安学校のカリキュラムをやり抜くことで、無事卒業することができました。
5.私の長所を挙げるならば、一度決めたことを最後までやり抜く継続力です。

この言葉がよく使われる場面としては、最後までやり通すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「やり抜く」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「やり切る」と「やり抜く」はどちらも最後までやり通すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「やり切る」よりも「やり抜く」の方がより苦労や困難を伴う場合に使うと覚えておきましょう。

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