【決める】と【決まる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「決める」(読み方:きめる)と「決まる」(読み方:きまる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「決める」と「決まる」という言葉は、どちらもある一定の結果に落ち着かせることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「決める」と「決まる」の違い

「決める」と「決まる」の意味の違い

「決める」と「決まる」の違いを分かりやすく言うと、「決める」は自動詞として使う、「決まる」は他動詞として使うという違いです。

「決める」と「決まる」の使い方の違い

一つ目の「決める」を使った分かりやすい例としては、「結婚式の日取りを無事決める」「日本代表戦でゴールを決めることができて良かったです」「月のお小遣いは3万円と決める」「彼らは家賃を13万ときめる」などがあります。

二つ目の「決まる」を使った分かりやすい例としては、「最優秀映画賞は私たちの作品に決まる」「次の面談に日程が10月7日決まる」「見事にカウンターパンチが決まる」「ボーナスの額は会社への貢献度で決まる」「次の会議が4月15日に決まる」などがあります。

「決める」と「決まる」の使い分け方

「決める」と「決まる」はどちらもある一定の結果に落ち着かせることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「決める」は主体的な表現なので、自分の意志が入っており自動詞として使います。一方、「決まる」は受動的な表現なので、他をつくり出したりする働きとして成り立つものとして使い、他動詞として使うというのが違いになります。

ただし、自動詞と他動詞として違うだけで、意味に大きな違いはありません。

「決める」と「決まる」の英語表記の違い

「決める」を英語にすると「decide」「fix」となり、例えば上記の「彼らは家賃を13万ときめる」を英語にすると「We have fix the rent at \130,000」となります。

一方、「決まる」を英語にすると「decide」「set」となり、例えば上記の「次の会議が4月15日に決まる」を英語にすると「We decide on April 15 as the date of the next meeting」となります。

「決める」の意味

「決める」とは

「決める」とは、不確実や未定であった物事をはっきりさせることを意味しています。

その他にも、スポーツなどである技を成功させること、そう思い込んで疑わないこと、意図的に好ましくない行動を取ること、かっこよくぴったりした服装をすることの意味も持っています。

表現方法は「内容を決める」「決めること」

「内容を決める」「決めること」などが、「決める」を使った一般的な言い回しになります。

「決める」の使い方

「出発の日時を決める」「スクイズバントを決めることに成功しました」などの文中で使われている「決める」は、「不確実や未定であった物事をはっきりさせることやスポーツなどである技を成功させること」の意味で使われています。

一方、「彼女をこの事件の犯人だと決める」「彼は横着を決める」などの文中で使われている「決める」は、「そう思い込んで疑わないことや意図的に好ましくない行動を取ること」の意味で使われています。

「決める」は複数の意味を持つ言葉ですが、どの意味でも使われています。また、主体な表現として自動詞として使います。自動詞とは、動作主体の動作や作用が他に及ばないで、それ自身の働きとして述べられる動詞のことです。

「決める」は組織や団体などの意志として行われるだけではなく、個人の場合にも用いることができます。そのため、ビジネスシーン、日常生活、スポーツシーンなど、様々な場面で使用されていると覚えておきましょう。

「決める」の類語

「決める」の類語・類義語としては、決定することを意味する「定める」、はっきりと決まることを意味する「決する」、意志をはっきりと決定することを意味する「決断」、心を決めることを意味する「決心」などがあります。

「決まる」の意味

「決まる」とは

「決まる」とは、不確かや未決定であった物事が最終的にはっきりして動かない状態になることを意味しています。

その他にも、変わらないで同じであること、疑う余地がなく当然であること、スポーツや勝負事で狙い通りに運んだりすること、物事の型や服装がきちんと格好良く収まることの意味も持っています。

表現方法は「技が決まる」「価格が決まる」

「技が決まる」「価格が決まる」などが、「決まる」を使った一般的な言い回しになります。

「決まる」の使い方

「彼の有罪が決まる」「毎朝決まった道を通る」などの文中で使われている「決まる」は、「不確かや未決定であった物事が最終的にはっきりして動かない状態になることや変わらないで同じであること」の意味で使われています。

一方、「夏は暑いに決まっている」「カウンターが見事に決まる」などの文中で使われている「決まる」は、「疑う余地がなく当然であることやスポーツや勝負事で狙い通りに運んだりすること」の意味で使われています。

「決まる」は複数の意味を持つ言葉ですが、どの意味でも使われています。また、受動的な表現として他動詞として使います。他動詞とはその動詞の表す動作や作用が直接他に働きかけたり、他をつくり出したりする働きとして成り立つもののことです。

「決まる」の特徴

「決まる」は「決まっている」「決まってる」「決まった」などの形で表現することができます。

「決まる」は日常生活、ビジネスシーン、スポーツシーンなど、様々な場面で使うことができると覚えておきましょう。

「決まる」の類語

「決まる」の類語・類義語としては、明らかになることを意味する「定まる」、物事がはっきりと決まることを意味する「決定する」、多くのものの中から目的にかなうものなどを選ぶことを意味する「選択される」などがあります。

「決める」の例文

1.このグループのセンターを決めるために、人気投票が行われることになりました。
2.逆転のゴールを決めることができて、本当に良かったです。
3.彼を犯人と決めるには時期尚早なので、もう少し捜査をした方がいいだろう。
4.自分一人で決める前に、チームメンバーに相談した方がいいだろう。
5.明日は友人の結婚式なので、紺のスーツで決めることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、不確実や未定であった物事をはっきりさせることを表現したい時などが挙げられます。

その他にも、スポーツなどである技を成功させること、そう思い込んで疑わないこと、意図的に好ましくない行動を取ること、かっこよくぴったりした服装をすること表現したい時にも使います。

例文1は不確実や未定であった物事をはっきりさせること、例文2はスポーツなどである技を成功させること、例文3はそう思い込んで疑わないこと、例文4は意図的に好ましくない行動を取ること、例文5はかっこよくぴったりした服装をすることの意味で使っています。

「決まる」の例文

1.彼の無罪が決まることになったなので、ほっと一安心です。
2.お気に入りのお店があるので、誕生日は必ずそこへ行くと決まっている。
3.そんな酷いことを言われれば、誰だって起こるに決まっている。
4.両チームのシュートが決まる度に、会場内はとてつもない盛り上がりをみせました。
5.彼は背広が決まっているので、社会人としてきちんと働けるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、不確かや未決定であった物事が最終的にはっきりして動かない状態になることを表現したい時などが挙げられます。

その他にも、変わらないで同じであること、疑う余地がなく当然であること、スポーツや勝負事で狙い通りに運んだりすること、物事の型や服装がきちんと格好良く収まることを表現したい時にも使います。

例文1は不確かや未決定であった物事が最終的にはっきりして動かない状態になること、例文2は変わらないで同じであること、例文3は疑う余地がなく当然であること、例文4はスポーツや勝負事で狙い通りに運んだりすること、例文5は物事の型や服装がきちんと格好良く収まることの意味で使っています。

「決める」と「決まる」はある一定の結果に落ち着かせることを意味しています。どちらの言葉を使うか迷った場合、自動詞として使うのが「決める」、他動詞として使うのが「決まる」と覚えておきましょう。

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