【ジゴロ】と【ヒモ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ジゴロ」と「ヒモ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ジゴロ」と「ヒモ」という言葉は、「女性に養われている男性」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ジゴロとヒモの違い

ジゴロとヒモの意味の違い

ジゴロとヒモの違いを分かりやすく言うと、ジゴロは女性に貢がれる男性を表現する時に使い、ヒモは女性に貢がせる男性を表現する時に使うという違いです。

ジゴロとヒモの使い方の違い

一つ目のジゴロを使った分かりやすい例としては、「ジゴロと住んでいると言われても理解できなかった」「無意識なジゴロであれば女性に不快感も与えないのだろうか」「ジゴロは褒め言葉に思えないが、年上の女性に可愛がられて悪い気はしない」などがあります。

二つ目のヒモを使った分かりやすい例としては、「ヒモになるような状況には陥りたくない」「ヒモ男に引っかかった友人がどうしたら別れられるのか考えていた」「ヒモと結婚する場合、育児はどうなるのだろうか」などがあります。

ジゴロとヒモの使い分け方

ジゴロとヒモはどちらも、女性に養われている男性を表す言葉ですが、使い方が若干異なります。

ジゴロは、女性に養われて生活する男性を表し、フランスでは女性から援助を受けるほどの洗練された魅力を持つ男性を対象に使われる言葉です。そのため、上記例文の「無意識なジゴロ」である場合は褒め言葉と認識されることもあります。

一方のヒモは、女性を働かせて金品を貢がせる男性を表します。他力本願かつ無責任であり、女性の母性本能や弱みにつけこんで金銭を貢がせるなどの特徴を持ち、悪いイメージを伴う言葉です。

つまり、ジゴロは女性に貢がれるほどの魅力的な男性を指し、ヒモは半強制的に女性に貢がせる男性を指すという違いがありますが、後者は前者と同じ意味で使われることもあります。

ジゴロとヒモの英語表記の違い

ジゴロを英語にすると「gigolo」となり、例えば上記の「ジゴロと住んでいる」を英語にすると「live with a gigolo」となります。一方、ヒモを英語にすると「kept man」となり、例えば上記の「ヒモになる」を英語にすると「become a kept man」となります。

ジゴロの意味

ジゴロとは

ジゴロとは、女性に養われて生活する男性を意味しています。

ジゴロの使い方

ジゴロを使った分かりやすい例としては、「ジゴロはヂゴロと表記されていたこともある」「ジゴロになれるような素質はないため堅実な将来設計をするべきだ」「ジゴロを家に置いておこうと思ったことがない」などがあります。

その他にも、「夢に向かって努力してアルバイトもしている彼をジゴロだとは思わない」「ジゴロとは魅力的な男性なのだと認識した」「ジゴロの意味や由来を聞いたのは初めてだった」「ホストだからといってジゴロと同義ではないだろう」などがあります。

ジゴロは英語で「gigolo」と表記され、「年上の女性に養われる男」「女性のパートナーを務める男性ダンサー」を意味します。日本では、社交ダンスが輸入されたことによって使われるようになりましたが、今日ダンサーを指すことはありません。

ジゴロは元々フランス語

もとはフランス語で「女性にたかって生活する男性」を指し、女性から援助を受けるほどの洗練された魅力を持つ男性を対象に使われる言葉です。そのため、男性の加害性はほとんど見受けられない場合に使われます。

ジゴロの対義語

ジゴロの対義語・反対語としては、経済的な支援を行い後ろ盾となる人を意味する「パトロン」、資金を出してくれる人を意味する「スポンサー」があります。

ジゴロの類語

ジゴロの類語・類義語としては、多くの女性を誘惑して遊び回る男性を意味する「プレイボーイ」、女性をものにすることが上手い人を意味する「すけこまし」、年上の女性に可愛がられる若い男性を意味する「つばめ」などがあります。

ヒモの意味

ヒモとは

ヒモとは、女性を働かせて金品を貢がせる男性を意味しています。

ヒモの使い方

ヒモを使った分かりやすい例としては、「ヒモには本来貢がせるといった意味はなかった」「ヒモ男に騙されないようにと口酸っぱく言われてきた」「ヒモは最初こそ甘えてくるが後々暴力的になってもおかしくない」などがあります。

その他にも、「ヒモになりたいと思うくらいには職場環境が自分に合っていない」「ヒモを傍に置いておけるほどの懐状況ではない」「プロのヒモと言われている人は言動が人たらしのそれだった」などがあります。

ヒモは漢字で「紐」と表記されることもありますが、物をしばったり束ねるための細長い糸の集まりを意味する場合と区別するために「ひも」「ヒモ」と表記されることが多い言葉です。

ヒモの語源

独り身のように見える女性にパートナーがいることを「紐が付いている」と表現していたことから、「ヒモ付き」という表現が使われるようになり、女性に働かせる男性を指す言葉として「ヒモ」が使われるようになりました。

また、海女は海中で息が続かないと判断したら、腰ひもを引いて船上で待つ男に合図を送り、男に引き上げてもらいます。海女は漁を行うのに対して、男が船上で待つのみであることが由来となり、「ヒモ」が使われるようになったという説もあります。

ヒモの対義語

ヒモの対義語・反対語としては、自活しない男性に貢ぐ女性を意味する「ヒモ女」があります。

ヒモの類語

ヒモの類語・類義語としては、金遣いが荒いなどの特徴を持つダメな男性を意味する「ダメンズ」、酒や博打などにふけり怠けている人を意味する「道楽者」、常識にはまらない思想の持ち主を意味する「アウトサイダー」などがあります。

ジゴロの例文

1.ジゴロは女性の母性本能をくすぐるだけでなく、傍に置いておきたいという気持ちを助長させるものなのだろうか。
2.ジゴロだと言われることは過去一度もなかったが、お付き合いする相手に迷惑を掛けてしまうことは何度かあった。
3.天然ジゴロな彼は言い寄られる体質であることさえ全く理解していないようで不安になる。
4.先輩たちに奢られる頻度が高い同僚は、若干ジゴロな気がしている。
5.悪質なジゴロは女性から金を巻き上げるために近くにいて、金品を貢がれなくなったら離れていくのだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、女性に養われて生活する男性を意味する時などが挙げられます。

基本的には例文1から4のように女性に貢がれるような男性に対して使われますが、例文5のように女性に貢がせる男性に対して使われることもあります。

ヒモの例文

1.ヒモになって仕事をやめたいと口にはしても行動を起こそうとは全く思わない。
2.ヒモの彼は罪悪感など芽生えないのだろうかと純粋に疑問に思ってしまう。
3.ヒモ男に貢いでしまう女性の気持ちが分からず、別れられない心理も全く理解できない。
4.ヒモと付き合うメリットがどこにあるのかと尋ねたが、将来の夢を応援してあげたいと言われて心配になった。
5.その男性がヒモだと分かるまで時間は掛からなかったが、更生するのではないかと期待してしまい、良くない考えだと思った。

この言葉がよく使われる場面としては、女性を働かせて金品を貢がせる男性を意味する時などが挙げられます。

上記例文のように、男性側の魅力の有無を問わずに使われている言葉です。

ジゴロとヒモは、どちらも「女性に養われている男性」を表します。どちらを使うか迷った場合は、女性に貢がれる男性を表す場合は「ジゴロ」を、女性に貢がせる男性を表す場合は「ヒモ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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