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【激励】と【鼓舞】と【応援】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「激励」(読み方:げきれい)と「鼓舞」(読み方:こぶ)と「応援」(読み方:おうえん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「激励」と「鼓舞」と「応援」という言葉は、励ますことという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




激励と鼓舞と応援の違い

激励と鼓舞と応援の意味の違い

激励と鼓舞と応援の違いを分かりやすく言うと、激励は叱ることでも気力を出させる時に使い、鼓舞は励まして気力を出させる時に使い、応援は力を貸して助ける時にも使うという違いです。

激励と鼓舞と応援の使い分け方

激励という言葉は、「激励の意を込めた言葉を掛ける」「彼女の激励はチームの皆の心に響いた」などの使い方で、励まして奮い立たせることを意味します。

鼓舞という言葉は、「後輩を鼓舞する」「鼓舞を賜る」などの使い方で、励まして気力を奮い立たせることを意味します。

応援という言葉は、「皆応援してくれている」「彼が応援に来てくれた」などの使い方で、拍手や声援で相手を励ますことや、力を貸すことを意味します。

鼓舞は落ち込んでいる相手を元気づけるような時に使われますが、激励は相手のやる気が出るようであれば相手を叱る時にも使われる言葉です。そのため、気力を出させる方法の多さを比較すると、激励>鼓舞となります。

一方の応援は、鼓舞のように声援を送るような行動で励ますことも意味しますが、実際に力を貸して助けとなるという意味もあります。これらが、激励、鼓舞、応援の明確な違いです。

激励の意味

激励とは

激励とは、励まして奮い立たせることを意味しています。

表現方法は「激励を受ける」「激励する」「激励の言葉を贈る」

「激励を受ける」「激励する」「激励の言葉を贈る」「激励の意を込めて」などが、激励を使った一般的な言い回しです。

激励の使い方

激励を使った分かりやすい例としては、「上司から激励を受けたので終電まで頑張れそうだ」「部下を激励するために飲みに誘ったが断られてしまった」「他の会社に転職することになった同期に激励の言葉を贈る」などがあります。

激励を使った言葉として、「叱咤激励」「激励制度」があります。

四字熟語「叱咤激励」の意味

一つ目の「叱咤激励」とは、大きな声で励ましたり叱ったりすることで相手の気持ちを奮い立たせることを意味する四字熟語です。この言葉の類語・類義語に「啓発激励」や「叱咤督励」といった四字熟語があります。

「激励制度」の意味

二つ目の「激励制度」とは、組織をより効率的に運営するために様々な仕組みで職員の特定の行動や期待を強化する中国や日本の制度で、公務員のモチベーション影響を与えています。

公務員激励制度の内容は、業績を評価する制度、昇進する制度、報酬に関する制度の三つに分けられます。しかし現在この制度は形式に留まり、上司優先や、部門内での人間関係を円滑にするため優秀とされる職員がいても、みんな均等に評価されています。

激励の対義語

激励の対義語・反対語としては、心を迷わせて誘い込むことを意味する「誘惑」があります。

激励の類語

激励の類語・類義語としては、気持ちを煽ってある行動を起こすように仕向けることを意味する「煽動」、監督し励ますことを意味する「督励」、努力するように励ますことを意味する「鞭撻」、奮い起こすことを意味する「振起」などがあります。

鼓舞の意味

鼓舞とは

鼓舞とは、大いに励まし気持ちを奮い立たせることを意味しています。

鼓舞の読み方

鼓舞という言葉は「こぶ」という読み方をしますが、「こまい」という読み方はしません。

鼓舞の由来

もとは戦争の出陣前に、仏への勝利祈願としての奉納の舞を行ったり、兵士の士気を高める儀式を行っていたことに由来した言葉です。この儀式の時に、太鼓と舞が必要となりました。これが語源となり、「鼓舞」という言葉が使用されるようになりました。

表現方法は「鼓舞される」「鼓舞する」「鼓舞して」

「鼓舞される」「鼓舞する」「鼓舞して」などが、鼓舞を使った一般的な言い回しです。

鼓舞の使い方

鼓舞を使った分かりやすい例としては、「ライバルに鼓舞されたからここまで頑張れた」「自分を自分で鼓舞することで必死に頑張っている」「部下を鼓舞して成果を高める必要がある」などがあります。

鼓舞を使った言葉として、「鼓舞激励」「歓欣鼓舞」があります。

四字熟語「鼓舞激励」の意味

一つ目の「鼓舞激励」とは、人を励まして奮い立たせることを意味する四字熟語です。似た意味を持つ激励と共に使うことで励ますことを強調しています。「叱咤激励」とは違い、励ますことのみで相手の気力を出させることを意味します。

四字熟語「歓欣鼓舞」の意味

二つ目の「歓欣鼓舞」(読み方:かんきんこぶ)とは、思い切り喜ぶことを意味します。ここでの鼓舞は、相手を励ますという意味ではなく、鼓を打ち鳴らして踊ることを意味します。

鼓舞の対義語

鼓舞の対義語・反対語としては、威光や威力で相手をおさえつけることを意味する「威圧」があります。

鼓舞の類語

鼓舞の類語・類義語としては、そのことをするように勧めて励ますことを意味する「勧奨」、元気づけて励ますことを意味する「鼓吹」、物事の動きを活発にさせるきっかけとして外から作用することを意味する「刺激」などがあります。

応援の意味

応援とは

応援とは、声援や拍手を送って相手を励ますことを意味しています。その他にも、力を貸して助けることも意味します。

表現方法は「応援する」「応援します」「応援を頼む」

「応援する」「応援します」「応援を頼む」などが、応援を使った一般的な言い回しです。

応援の使い方

応援を使った分かりやすい例としては、「好きなアイドルを応援するための団扇を制作している」「もちろん全力で応援します」「自分たちだけでは対処しきれないので応援を頼むしかない」などがあります。

応援を使った言葉として、「応援歌」「応援上映」があります。

「応援歌」の意味

一つ目の「応援歌」とは、団体やその団体に属する人を励まし、応援するための歌を指す言葉です。スポーツなどの応援のために歌われることが多いです。

ただし、受験や恋愛などの日常生活での事案を応援するための歌は応援歌とは言わず、応援ソングと呼ばれます。

「応援上映」の意味

二つ目の「応援上映」とは、映画館で観客が作品を見ながら、その登場人物に対して声援を送ったり、劇中歌を一緒に歌うことができる上映を指す言葉です。

会場でコスプレを楽しんだり、サイリウムなどを使ってコンサート会場にいるかのような気分を味わえたりと、従来の映画の楽しみ方とが違う感動の共有方法として話題になりました。

応援の対義語

応援の対義語・反対語としては、不平や不満の言葉を意味する「苦情」があります。

応援の類語

応援の類語・類義語としては、力を貸して助けることを意味する「支援」、声を上げて褒めそやすことを意味する「喝采」、研究などが発展し完成するよう援助することを意味する「助成」、困っている人をかばい助けることを意味する「援護」などがあります。

激励の例文

1.激励の手紙を恩師から頂いて、身が入らなかった作業にも集中して取り組むことができた。
2.受験生に激励の言葉を送るために毎年激励会を行っている。
3.学校で選ばれた代表選手らを激励するために多くの人たちが会場に集まった。
4.高校時代、大会の前には必ず全校生徒の前で選手激励会というのがあり応援団に応援されたが、恥ずかしくて仕方なかった。
5.今月末で退職してしまう後輩に、今までの感謝とこれからの激励の意を込めて手紙を贈ることにした。
6.部活動の報告会で2年生の部員が先輩方の叱咤激励のお陰で勝利を収めることができたと感謝の弁を述べていた。
7.私がいつも最高のプレーをしようと努力できるのはひとえにファンからの激励があるからでとても感謝しています。
8.先の政治資金パーティーでは若輩者の私に幹事長自らから激励の言葉をかけていただいて感慨無量の極みでありました。
9.スピーチコンテストでの成績は思いの外振るわなかったが、激励賞というものをわざわざ作ってもらって表彰していただいた。

この言葉がよく使われる場面としては、励ましたり叱ったりして気力を出させることを意味する時などが挙げられます。

激励という言葉は、相手に期待を込めて気力を出させることを意味する言葉であるため、目上の人に対して使うのは失礼に当たります。

鼓舞の例文

1.上司に鼓舞され、先輩にも色々とお世話になっている。
2.特にそんなつもりはなかったが、後輩を鼓舞できたようで安心した。
3.その作品を観劇したことで刺激を受けて、鼓舞される思いである。
4.彼とは古くからの友人だが、陸上競技に関しては良きライバルとして互いを鼓舞して成長し合ってきた仲だ。
5.ベンチャービジネスを始めた時には、たとえどんなにつらいことがあっても、自らを鼓舞することで乗り越えてきた。
6.わたしにとってのライバルは時に目障りであるが、お互いに切磋琢磨し、創作心を鼓舞してくれる存在だった。
7.もしも不安や恐怖に駆られた時は、自分自身を鼓舞することでマイナスな気持ちをプラスに持っていくことを意識している。
8.音楽というのはお腹を満たしてくれたりするものではないが、悩める人々を鼓舞する力を秘めているのだから不思議だ。
9.半年前の模試ではE判定だったのに、入試本番では見事に合格することができたので私も家族も歓欣鼓舞だった。

この言葉がよく使われる場面としては、励まして気力を出させることを意味する時などが挙げられます。

鼓舞という言葉を激励や応援に置き換えて使うことができますが、激励を使う場合厳しく叱って気力を出させることも含むため、文脈や心情によっては使うことができません。

応援の例文

1.好きなアーティストを応援するために、参加できるイベントは参加し、購入できる関連商品は全て購入した。
2.芸術家としての創作活動を応援してくれる人にいつか恩返しがしたい。
3.学生の頃、体育祭の時期になると応援団が応援合戦の練習をする声が校内に響き渡っていたことを思い出す。
4.体育祭の応援合戦では、毎年どの組も気合いを入れた衣装と踊りを披露するので、学生や先生だけでなく近所の人達まで見に来る。
5.試験当日、緊張している息子に対して、いつも通りにして努力の成果を発揮すれば大丈夫だと応援メッセージを送った。
6.高校野球では母校の生徒が一丸となって応援歌を歌っている姿に、愛校心を思い出して目頭が熱くなったりした。
7.甲子園の予選に出場するのはいいが、高校は創立したばかりでまだ応援歌がない状態なので、学校側は急いで音楽家に依頼した。
8.青春時代に熱中したアイドルのライブを再び楽しめるように企画した応援上映会はとても好評で、チケットが完売したところもある。
9.息子の進路を応援できないにしても、頭ごなしに否定するのではなく、もう少しマシな言い方があったのではないかと後悔した。

この言葉がよく使われる場面としては、声援を送り励ますことや、手を貸すことを意味する時などが挙げられます。

例文2の応援は、激励や鼓舞に置き換えて使うことができますが、例文1は行動を起こしてアーティストの助けになっていると捉えることができるため激励や鼓舞に置き換えることはできません。

また、例文3の「応援団」は、「激励団」や「鼓舞団」などに変えることはできないため、こちらも置き換えて使うことはできません。

激励と鼓舞と応援どれを使うか迷った場合は、叱ることで励まし気力を出させることを表す場合は「激励」を、励まして気力を出させることを表す場合は「鼓舞」を、手を貸すことも表す場合は「応援」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
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