【アディオス】と【アデュー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「アディオス」と「アデュー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「アディオス」と「アデュー」という言葉は、「別れの挨拶」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




アディオスとアデューの違い

アディオスとアデューの違いを分かりやすく言うと、アディオスの方がアデューよりも日常会話として使うことができるという違いです。

一つ目のアディオスを使った分かりやすい例としては、「アディオスと言うのは相応しくないだろう」「アディオスアミーゴは頭に残るフレーズだった」「アディオスの発音は本来の発音とカタカナ語では異なる」などがあります。

二つ目のアデューを使った分かりやすい例としては、「アデューが神の御許を表す言葉だとは知らなかった」「簡単な別れの挨拶としてアデューが用いられると思っていた」「アディオスはアデューが由来となった言葉だ」などがあります。

アディオスとアデューはどちらも、別れの挨拶を表す言葉で、意味や使い方もほとんど同じです。強いて言えば、アディオスは日常会話において使われることもあります。

アディオスは、次はいつ会うことができるか分からない時の別れの挨拶を表します。相手が物理的に離れることになる場合や、相手と二度と会うことができない人や絶縁したい相手に対して用いられますが、テーマパークなどでは「さようなら」の意味で用いられます。

一方のアデューは、長い別れを告げる挨拶を表します。フランス語では、「神の御許で」という意味を持つことから、神の元へと旅立つような人に対する別れの言葉や、永遠の別れの言葉として用いられます。

つまり、アディオスもアデューも、また明日以降すぐに会える相手に対する別れの言葉として用いることはなく、長い間会うことができない相手に対する別れの言葉として使われますが、前者はまれに簡単な別れの言葉としても使われるという違いがあります。

アディオスとアデューを英語にすると「goodbye」となり、例えば上記の「アディオスと言う」を英語にすると「say farewell, goodbye」となります。

アディオスの意味

アディオスとは、次はいつ会うことができるか分からない時の別れの挨拶を意味しています。

アディオスを使った分かりやすい例としては、「アディオスアミーゴと告げてくれたキャラクターにすぐに会いに行きたくなるようなアトラクションだった」「アディオスは基本的には別の表現にするのが良いだろう」などがあります。

その他にも、「アディオスと言って別れた男性に次会ったのは数年経った頃だった」「アディオスはあまり使わない方が良いのだろうか」「マンガでアディオスという言葉を知ったものの友人との会話などで使うこともなかった」などがあります。

アディオスはスペイン語で「Adios」と表記され、「さようなら」を意味する言葉です。後述の「アデュー」が由来となっており、相手が物理的距離が離れた場所に行く場合、もう二度と会いたくない場合などに使われる言葉で、気軽な挨拶としては用いられません。

東京ディズニーシーでは、アトラクションナビゲーターが別れの挨拶に「アディオスアミーゴ」という表現を用いていますが、該当のアトラクションのコンセプトが危険なツアーであることから、二度と会うことがかなわない可能性を示唆しています。

その他、日本語としてこの別れの挨拶を使うことはあまりありませんが、楽曲のタイトルや歌詞に用いられている言葉でもあります。

アディオスの類語・類義語としては、別れの挨拶としてさようならを意味する「さらば」、さようならをぞんざいな言い方にした「あばよ」、近々コンタクトを取る人に対して告げる別れの挨拶である「ではまた」などがあります。

アデューの意味

アデューとは、長い別れを告げる挨拶を意味しています。

アデューを使った分かりやすい例としては、「アデューという響きは好きだが普段から使うことができる言葉ではないのも知っている」「アデューは永遠の別れを意味する時に使うそうだ」「アデューという言葉を用いたブランド名がある」などがあります。

その他にも、「アデューを使う場面はあまり訪れてほしいものではなさそうだ」「アデューを使うシーンが非常に意図的であり、伏線として気が付かなかったのが悔しい」「アデューはフランス語ではアデュと読まれることが多いと聞いた」などがあります。

アデューはフランス語で「Adieu」と表記され、「さようなら」「ごきげんよう」を意味する言葉です。特に長い別れを告げる場合や、相手と絶交するような場合に用いられるため、「アディオス」同様に簡単な挨拶として使われることはあまりありません。

「dieu」はフランス語で「神」を意味する言葉です。そのため、「a dieu」という表現で「神の身元に」「神に向かって」という意味になり、長く別れることになる相手が神の加護を受けられるよう願う言葉ともされています。

上記の理由から、日本語でもあまり使われることはなく、もう戻ることができない場合や二度と会うことができない場合にのみ使われることがあります。

アデューの類語・類義語としては、さようならを意味する「グッドバイ」、幸運や成功を祈って別れる際に使われる「グッドラック」などがあります。

アディオスの例文

1.危険なツアーを主題としたアトラクション搭乗後にアディオスアミーゴと挨拶された時は、簡単に使える挨拶だと思っていた。
2.スペイン料理が売りのレストランでアディオスと言って退店する人を見た。
3.アディオスはマンガで初めて聞いたセリフだったが、あまり日常的に使われる言葉ではないらしい。
4.間違えてアディオスを使った時は友人に絶交したいほど怒っているのかと聞かれたものだ。
5.チャオとアディオスはよく聞く挨拶だと思っていたため、何も知らないで使わずよかったと安堵している。

この言葉がよく使われる場面としては、次はいつ会うことができるか分からない時の別れの挨拶を意味する時などが挙げられます。

フランスなどで日常会話において簡単な挨拶として使われることはあまりないものの、日本ではテーマパークで耳にするなど、まれに使われる言葉です。

アデューの例文

1.アデューではなく別の表現を使わなければ、天国で会おうといった意味になってしまうらしい。
2.再会できる見込みがない場合はアデューを使っても問題ないだろうか。
3.もう元の状態に戻ることができないためにアデューと挨拶していたのはきっと意図的なものだったのだろう。
4.ブランド名や商品、楽曲などアデューという言葉を含むものは少なくない。
5.アデューの本当の意味を知らない時にペンパルに別れを告げられ、それからは一度も連絡が取れていない。

この言葉がよく使われる場面としては、長い別れを告げる挨拶を意味する時などが挙げられます。

日常会話において使われることはあまりなく、日本語においてもほとんど使われていません。

アディオスとアデューは、どちらも「別れの挨拶」を表します。どちらを使うか迷った場合は、「アディオス」の方が「アデュー」よりも日常会話として使うことができますが、簡単な別れの挨拶としてはどちらもあまり使わないと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター