【物議を呼ぶ】と【物議を醸す】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た日本語の「物議を呼ぶ」(読み方:ぶつぎをよぶ)と「物議を醸す」(読み方:ぶつぎをかもす)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「物議を呼ぶ」と「物議を醸す」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。



「物議を呼ぶ」と「物議を醸す」の違い

「物議を呼ぶ」は「物議を醸す」の間違い

「物議を呼ぶ」と「物議を醸す」の違いを分かりやすく言うと、「物議を呼ぶ」とは「物議を醸す」の間違った使い方、「物議を醸す」とは世間の議論を引き起こすことです。

「物議を呼ぶ」は誤字

一般的には「物議を呼ぶ」という言葉は存在しません。読み方が似ていることから、「物議を醸す」のことを間違えて「物議を呼ぶ」を使っている人がほとんどです。

「物議を醸す」は正しい日本語

正しい言葉である「物議を醸す」を使った分かりやすい例としては、「大統領の発言が物議を醸す」「この試合の疑惑の判定に物議を醸す」「彼女が書いたノンフィクションの作品が物議を醸す」「彼の発言が物議を醸している」などがあります。

「物議を醸す」という言葉はあっても、「物議を呼ぶ」という言葉は存在しません。同時に「物議を醸す」という慣用句の意味について「世間の議論を引き起こすこと」と覚えておきましょう。

「物議を醸す」の英語表記

「物議を醸す」を英語にすると「controversial」「arouse criticism」「cause a scandal」となり、例えば上記の「彼の発言が物議を醸している」を英語にすると「His remarks are controversial」となります。

「物議を呼ぶ」の意味

「物議を呼ぶ」とは

「物議を呼ぶ」とは、「物議を醸す」の間違った使われ方です。

「物議を呼ぶ」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「物議を醸す」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「物議を呼ぶ」と間違えやすい理由

「物議を呼ぶ」と「物議を醸す」を間違えてしまう理由としては、「物議を醸す」と非常に似た意味を持つ「議論を呼ぶ」と混同してしまっていることが原因です。

また、「物議を醸す」ではなく、「物議を醸し出す」という言葉を使っている人もいますが、これも間違った日本語と覚えておきましょう。

文化庁が発表した平成23年度に行われた国語に関する世論調査では、正しい使い方である「物議を醸す」を使う人が58.0%、間違った使い方である「物議を呼ぶ」を使う人が21.7%という結果が出ています。

上記の結果からも分かるように間違えやすい日本語の一つなので、正しい日本語は「物議を醸す」と覚えておきましょう。

「物議を醸す」の意味

「物議を醸す」とは

「物議を醸す」とは、世間の議論を引き起こすことを意味しています。

「物議を醸す」の使い方

「物議を醸す」を使った分かりやすい例としては、「都知事の発言が物議を醸す」「サッカー日本代表の監督が物議を醸す判定に言及した」「自粛中にも関わらず飲み会を開催していたため物議を醸す」「彼が行った発言がネット上で物議を醸している」などがあります。

「物議を醸す」は、ただの議論ではなく、マイナスの事柄についての議論の際によく使われている言葉です。もちろん、プラスの事柄に対しても使ってもいいものなのですが、現代においてはマイナスの事柄について使われているのがほとんどと覚えておきましょう。

「物議を醸す」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使える言葉です。特に、テレビニュースや新聞などのメディアにおいてよく使われています。

「物議を醸す」の語源

「物議を醸す」の「醸す」の語源は麹(読み方:こうじ)を発行させて酒や醤油などを醸造することです。これが転じて、物事や状態を作り出すという意味で使われるようになりました。

これに世の人々の議論のことを意味する「物議」が合わさり、世間の議論を引き起こすことを意味する「物議を醸す」という慣用句が生まれました。

「物議を醸す」の類語

「物議を醸す」の類語・類義語としては、互いに言い争うことが起こることを意味する「論争が起こる」、大きな問題に発展することを意味する「議論を呼ぶ」、反響を呼ぶような問題を投げかけることを意味する「一石を投じる」などがあります。

「物議を呼ぶ」の例文

1.「物議を呼ぶ」という言葉は存在しないので、おそらく「物議を醸す」の言い間違いだろう。
2.「物議を醸す」という言葉は世間の議論を引き起こすことで、「物議を呼ぶ」という言葉はない。
3.「物議を呼ぶ」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.大臣の発言が物議を呼ぶという言葉を使う人はいるが、正しくは大臣の発言が物議を醸すです。
5.憲法改正が物議を醸すという言葉はあるが、憲法改正が物議を呼ぶという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「物議を醸す」という言葉を間違えて「物議を呼ぶ」と表現している時などが挙げられます。

「物議を呼ぶ」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「物議を醸す」を間違えて使っている可能性が高いです。

「物議を呼ぶ」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「物議を呼ぶ」ではなく、「物議を醸す」と表現するのが正しい使い方です。

「物議を醸す」の例文

1.内閣総理大臣が物議を醸すような発言をしたことにより、大きなニュースになっています。
2.今年入社した新人の素行がとても悪く、上司たちの間で物議を醸している。
3.ワールドカップ決勝で下された、VARによるPK判定が物議を醸している。
4.先日起きた贈賄事件はかなり衝撃的で、日本中で物議を醸すこととなった。
5.新しく就任した大統領は何かと過激な発言が多いため、物議を醸す。

この言葉がよく使われる場面としては、世間の議論を引き起こすことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、問題として取り上げられているネガティブな物事に対して使うマイナスなイメージを持つ言葉になります。

「物議を呼ぶ」と「物議を醸す」どちらを使うか迷った場合は、「物議を呼ぶ」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「物議を醸す」を使うようにしましょう。

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