【満ち潮】と【引き潮】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「満ち潮」(読み方:みちしお)と「引き潮」(読み方:ひきしお)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「満ち潮」と「引き潮」という言葉は、どちらも海の潮の動きに関することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「満ち潮」と「引き潮」の違い

「満ち潮」と「引き潮」の意味の違い

「満ち潮」と「引き潮」の違いを分かりやすく言うと、「満ち潮」とは潮位が上がりきった状態を指し、「引き潮」とは潮位が下がりきった状態を指すという違いです。

「満ち潮」と「引き潮」の使い方の違い

一つ目の「満ち潮」を使った分かりやすい例としては、「満ち潮の勢いに押されてカヌーが進んだ」「満ち潮に合わせて潮干狩りを終了した」「満ち潮で波の音が一層大きくなった」「満ち潮が夜の漁にちょうど良かった」「満ち潮で港の水位が上がった」などがあります。

二つ目の「引き潮」を使った分かりやすい例としては、「引き潮で海草が一斉に現れた」「引き潮のときは潮の香りが強い」「引き潮で沖の岩が近く感じられた」「引き潮の砂浜は歩きやすかった」「引き潮で浜辺の岩が現れた」などがあります。

「満ち潮」と「引き潮」の使い分け方

「満ち潮」と「引き潮」はどちらも海の潮の動きに関することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「満ち潮」は、海の水が陸に向かって上がっていく状態、すなわち水位が高くなっていく潮のことを指します。例えば、「満ち潮で港の水位が上がった」「砂浜が満ち潮で狭くなった」などのような使い方をします。

「満ち潮」は、主に月や太陽の引力による潮汐力によって生じる自然現象で、船の航行や漁業などにも関係があります。

一方、「引き潮」は、海の水が陸から引いて水位が低くなっていく状態を指します。そのため、「引き潮で干潟が広がった」「引き潮の時間帯は船の出入りに注意が必要」などのような使い方をします。

つまり、潮位が上がりきった状態を指すのが「満ち潮」、潮位が下がりきった状態を指すのが「引き潮」と覚えておきましょう。

「満ち潮」と「引き潮」の英語表記の違い

「満ち潮」を英語にすると「high tide」「flood tide」となり、例えば上記の「満ち潮で港の水位が上がった」を英語にすると「The harbor water level rose with the high tide」となります。

一方、「引き潮」を英語にすると「low tide」「ebb tide」となり、例えば上記の「引き潮で浜辺の岩が現れた」を英語にすると「Rocks appeared on the beach at low tide」となります。

「満ち潮」の意味

「満ち潮」とは

「満ち潮」とは、潮が満ちて海面がしだいに上昇する現象のことを意味しています。

「満ち潮」の使い方

「満ち潮」を使った分かりやすい例としては、「満ち潮で桟橋が波に覆われた」「満ち潮に乗って船が港に入る」「満ち潮で泳ぐには注意が必要だ」「満ち潮は海岸線を一気に変える」「満ち潮で砂浜が半分以上なくなった」などがあります。

「満ち潮」は潮汐と呼ばれる自然現象の一部で、海水が陸地に向かって押し寄せ、水位が徐々に上昇していく時間帯のことを指します。地球上の海水は、主に月や太陽の引力によって周期的に上下していますが、その中で海が満ちていく方向の流れが「満ち潮」です。

例えば、昼間の干潟が夕方には完全に海に覆われて姿を消す様子や、岸壁の階段が次第に水に浸かっていく様子などがあります。船を港から出す際にも、水位が高くなる満ち潮を狙うとスムーズに航行できるため、古くから漁師や船乗りにとって大切な目安とされてきました。

「満ち潮」の対義語

「満ち潮」の対義語・反対語としては、満潮時から干潮時まで海面がしだいに下降し海岸線が沖に退くことを意味する「引き潮」があります。

「引き潮」の意味

「引き潮」とは

「引き潮」とは、満潮時から干潮時まで海面がしだいに下降し海岸線が沖に退くことを意味しています。

「引き潮」の使い方

「引き潮」を使った分かりやすい例としては、「引き潮で海底の岩が露出した」「引き潮の浜辺を散歩した」「引き潮で小魚が水たまりに残った」「引き潮で港の船が底に触れた」「引き潮で浜辺が何倍も広がった」「引き潮に合わせて潮干狩りが始まる」などがあります。

「引き潮」は、海の水が陸地から沖へと引いていき、水位が徐々に下がっていく現象を表す言葉です。簡単に言うならば、満ちていた海がしだいに遠のき、砂浜や干潟が姿を現していく状態を指します。

例えば、昼間に海岸を歩いていると波打ち際がどんどん遠ざかり、さっきまで水に浸かっていた岩や貝殻が見えてくる様子などがあります。また、漁港では引き潮になると船底が地面に触れてしまうため、出港のタイミングを逃してしまうこともあります。

「引き潮」の特徴

「引き潮」は多くの場合、月や太陽の引力による潮汐の働きによって生まれるものです。特に新月や満月のときには潮の干満の差が大きくなり、引き潮の勢いも増します。

逆に半月の時期には干満の差が小さく、引き潮の進み方も緩やかになります。このように、引き潮は天体の動きと深く関わっている自然現象なのです。

「引き潮」の対義語

「引き潮」の対義語・反対語としては、潮が満ちて海面がしだいに上昇する現象のことを意味する「満ち潮」があります。

「満ち潮」の例文

1.満ち潮の時間帯は港の水位が高くなるため、船の出入りがしやすくなると言われています。
2.満ち潮になると浜辺がどんどん狭くなり、砂遊びをしていた子どもたちも波から逃げていきます。
3.満ち潮のときは岩場が海水に隠れてしまうので、釣りをする場所を選ぶ必要があります。
4.満ち潮は干潟の生き物が隠れる時間でもあるので、観察するなら引き潮の方がおすすめです。
5.満ち潮の影響で川の水も逆流し、下流域の風景が大きく変わるのを見られます。

この言葉がよく使われる場面としては、潮が満ちて海面がしだいに上昇する現象のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「満ち潮」は潮位が上がりきった状態を指す時に使う言葉です。

「引き潮」の例文

1.引き潮になると広い干潟が現れ、普段は見られない貝や小さな生き物を観察することができます。
2.引き潮の時間帯は浜辺の岩場が姿を現すので、子どもたちは夢中でカニを探して遊んでいました。
3.引き潮によって港の水位が下がるため、船の出航には注意が必要だと説明を受けました。
4.引き潮のときには川と海の境目がはっきり見えるので、水の流れを観察するのに適しています。
5.引き潮になると海岸線がぐっと広がり、夕日を眺めるのに絶好の場所が生まれるのです。

この言葉がよく使われる場面としては、満潮時から干潮時まで海面がしだいに下降し海岸線が沖に退くことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「引き潮」は潮位が下がりきった状態を指す時に使う言葉です。

「満ち潮」と「引き潮」はどちらも海の潮の動きに関することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、潮位が上がりきった状態を指すのが「満ち潮」、潮位が下がりきった状態を指すのが「引き潮」と覚えておきましょう。

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