【候補日】と【希望日】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「候補日」(読み方:こうほび)と「希望日」(読み方:きぼうび)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「候補日」と「希望日」という言葉は、どちらも日程調整で使用されるという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




候補日と希望日の違い

候補日と希望日の違いを分かりやすく言うと、候補日とは実施可能な日を表し、希望日とは実施して欲しい日を表すという違いです。

一つ目の候補日を使った分かりやすい例としては、「取り急ぎ候補日を連絡しました」「応募した企業から面接候補日の提示がありました」「候補日が少なくて申し訳ありません」「提示された候補日には全て予定が入っていました」などがあります。

二つ目の希望日を使った分かりやすい例としては、「メールで面接希望日を連絡する」「面接の希望日は早めに伝えましょう」「明日までに面接の希望日を教えてください」「参加希望日を明記の上ご応募下さい」などがあります。

候補日と希望日という言葉は、どちらも日程やスケジュールを調整する際に用いられますが、意味や使い方には違いがあります。

候補日とは、候補となる日であり、予定を立てる際に実施日として挙げられる日を意味します。日程調整における候補日は、実施可能な日付をいくつか提示して相手に選択してもらうことが一般的です。

希望日とは、希望する日のことであり、予定を立てる際に実施日として望ましい日を意味します。「面接希望日」は面接日として設定したい日のことであり、「配達希望日」は配達して欲しい日を指定するものです。

つまり、候補日とは実施できる日のことであり、希望日とは実施して欲しい日を意味します。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

候補日を英語にすると「candidate dates」「proposed date」となり、例えば上記の「候補日を連絡する」を英語にすると「contact about the proposed date」となります。

一方、希望日を英語にすると「preferred date」「requested date」となり、例えば上記の「希望日を連絡する」を英語にすると「contact about the requested date」となります。

候補日の意味

候補日とは、物事の予定を立てる際に実施日として挙げられた日を意味しています。

候補日を使った分かりやすい例としては、「候補日をいくつか教えてください」「候補日をご教示いただけますと幸いです」「下記に候補日を提示させていただきます」「面接候補日が提示されたメールに返信する」などがあります。

その他にも、「候補日が少なくてすみません」「候補日は少なすぎても多すぎても良くありません」「いくつか候補日を挙げさせていただきます」「自分のスケジュールを確認してから候補を提示する」などがあります。

候補日の読み方は「こうほび」です。誤って「こうふび」「こうほじつ」などと読まないようにしましょう。

候補日の「候補」は、ある目的のために選択の対象となるものを表します。ある特定の一日を表す「日」と結びつき、候補日とは、予定の候補となる日のことであり、予定を立てる際に実施日の対象となりうる日を意味します。

候補日という言葉は、日常生活からビジネスシーンまで、何かの日程調整をする上で用いられる表現です。例えば、日程調整メールでは日時を一つだけ指定するのではなく、複数の候補日をお知らせするのが一般的です。

候補日の類語・類義語としては、事を行う日を選んで決めることを意味する「日取り」、仕事や行事などのある一日の予定を意味する「日程」、予定や日程表を意味する「スケジュール」などがあります。

希望日の意味

希望日とは、予定を立てる際に、自分が望む実施日を意味しています。

希望日を使った分かりやすい例としては、「面談の希望日を教えてください」「面接の日程調整ができず別の希望日を打診する」「英語の教材の納品希望日を変更する」「配達希望日は指定することはできません」「インボイスの登録希望日はいつがいいだろう」などがあります。

その他にも、「参加希望日の5日前までにお申し込みください」「いつものビジネスホテルは宿泊希望日が満室でした」「ご希望日をカレンダーからお選びください」「担当からご希望日などの確認をご連絡させていただきます」などがあります。

希望日の「希望」は、あることの実現をのぞみ願うことを表します。希望日とは、予定を希望する日を意味し、予定を立てる際に実施日として自分が望む日を表します。

上記の例文にある「インボイスの登録希望日」とは、インボイス制度において、インボイス発行事業者として登録することを希望する日を意味します。登録希望日は、申請書の提出日から15日以後の日付を設定することができます。

希望日を用いた誤った表現には「希望日に添えない」があります。正しくは「ご希望に添えない」であり、相手の希望をかなえられないときに使用される言い回しです。

希望日の対義語・反対語としては、ある特定の日を指して決めることを意味する「指定日」などがあります。

希望日の類語・類義語としては、何かをするのに希望する日時を意味する「希望日時」、スケジュールが空いている日を意味する「都合のいい日」、予定が入っていても調整して空けられる日を意味する「都合のつく日」などがあります。

候補日の例文

1.飲み会の日程調整メールに、候補日を5つほど記入しておきました。
2.イベント実施の最有力候補日は、来月の第一日曜日になっているようです。
3.次回の打ち合わせですが、候補日をいくつか教えていただけますか。
4.上記日程でご調整が難しい場合は、お手数ですが候補日をご教示いただけますでしょうか。
5.面接の日程調整メールに記載されている候補日の都合が悪いので、どのように返信したらよいか悩んでいます。

この言葉がよく使われる場面としては、予定を決める際に候補となる日を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、候補日という言葉は、日常会話だけでなくビジネスシーンでも使用されています。

希望日の例文

1.メールでバイトの面接希望日を聞かれたら、希望日程を少なくても3つ挙げて24時間以内に返信しましょう。
2.面接希望日と都合の良い時間を聞かれ、本当にいつでもいいので返答に困りました。
3.お届け希望日は、ご注文日より5営業日以降からご指定いただけます。
4.宅急便の配達希望日は、差出日から何日先まで指定することができますか。
5.英語の体験レッスンを申し込もうとしたところ、実施希望日に空きがありませんでした。

この言葉がよく使われる場面としては、予定を決める際に実施を希望する日を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、希望日という言葉は、日常会話からビジネスシーンまで幅広く用いられています。

候補日と希望日という言葉は、どちらも日程調整で用いられる表現です。どちらの言葉を使うか迷った場合、実施日の対象となる日を表現したい時は「候補日」を、実施日として望む日を表現したい時は「希望日」を使うようにしましょう。

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