【その後どうなりましたでしょうか】と【その後いかがでしょうか】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「その後どうなりましたでしょうか」(読み方:そのあとどうなりましたでしょうか)と「その後いかがでしょうか」(読み方:そのあといかがでしょうか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「その後どうなりましたでしょうか」と「その後いかがでしょうか」という言葉は、どちらも相手に進歩や結果を尋ねることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「その後どうなりましたでしょうか」と「その後いかがでしょうか」の違い

「その後どうなりましたでしょうか」と「その後いかがでしょうか」の意味の違い

「その後どうなりましたでしょうか」と「その後いかがでしょうか」の違いを分かりやすく言うと、「その後どうなりましたでしょうか」は目上の人に使えない、「その後いかがでしょうか」は目上の人に使えるという違いです。

「その後どうなりましたでしょうか」と「その後いかがでしょうか」の使い方の違い

一つ目の「その後どうなりましたでしょうか」を使った分かりやすい例としては、「予算の申請についてはその後どうなりましたでしょうか」「修理に出したパソコンはその後どうなりましたでしょうか」「旅行の計画についてその後どうなりましたでしょうか」などがあります。

二つ目の「その後いかがでしょうか」を使った分かりやすい例としては、「新規プロジェクトの進行状況ですがその後いかがでしょうか」「先日お送りしたお見積書ですがその後いかがでしょうか」「資料の準備ですがその後いかがでしょうか」などがあります。

「その後どうなりましたでしょうか」と「その後いかがでしょうか」の使い分け方

「その後どうなりましたでしょうか」と「その後いかがでしょうか」はどちらも相手に進歩や結果を尋ねることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「その後どうなりましたでしょうか」は丁寧な表現に見えるものの、目上の人に対しては使えない表現になります。なぜなら、「どうなり」という表現が口語的で相手に催促しているような印象を与えるからです。

そのため、大切なお客様や取引先などに対して使うのはあまり適していないと覚えておきましょう。

一方、「その後いかがでしょうか」の「いかがでしょうか」は「どうなるでしょうか」をさらに丁寧にした表現なので、目上の人に対して使うことができます。

「その後どうなりましたでしょうか」と「その後いかがでしょうか」の英語表記の違い

「その後どうなりましたでしょうか」も「その後いかがでしょうか」も英語にすると「How is it afterwards」「How is the situation after that」「Any updates」となります。

「その後どうなりましたでしょうか」の意味

「その後どうなりましたでしょうか」とは

「その後どうなりましたでしょうか」とは、相手に進歩や結果を尋ねることを意味しています。

「その後どうなりましたでしょうか」の使い方

「その後どうなりましたでしょうか」を使った分かりやすい例としては、「以前お話しさせていただいた件ですがその後どうなりましたでしょうか」「お子さんの進学先ですがその後どうなりましたでしょうか」「卒業旅行の計画その後どうなりましたでしょうか」などがあります。

「その後どうなりましたでしょうか」はある事があったあとのことを意味する「その後」に、どうにかこうにかのことを意味する「どうなり」、丁寧語の「ました」、疑問形の「でしょうか」が合わさり、相手に進歩や結果を尋ねることの意味で使われている言葉です。

「その後どうなりましたでしょうか」は目上の人に対しては適していない

「その後どうなりましたでしょうか」はビジネスシーンでも使うことができる言葉ですが、目上の人に対して使うのは適していません。なぜなら、「どうなり」という表現が口語的で相手に催促しているような印象を与えるのが理由になります。

もし、目上の人に対して使いたいのであれば「その後いかがでしょうか」「どのように進展いたしましたでしょうか」などを使うのがいいでしょう。

「その後どうなりましたでしょうか」の類語

「その後どうなりましたでしょうか」の類語・類義語としては、知らせてほしいとお願いすることを意味する「お知らせいただけますでしょうか」があります。

「その後いかがでしょうか」の意味

「その後いかがでしょうか」とは

「その後いかがでしょうか」とは、相手に進歩や結果を尋ねることを意味しています。

「その後いかがでしょうか」の使い方

「その後いかがでしょうか」を使った分かりやすい例としては、「お仕事の調子の方はその後いかがでしょうか」「息子さんの怪我の状態はその後いかがでしょうか」「ご依頼した品の進歩はその後いかがでしょうか」などがあります。

「その後いかがでしょうか」はある事があったあとのことを意味する「その後」に、状態や意見などについて尋ねることを意味する「いかが」と疑問形の「でしょうか」が合わさり、相手に進歩や結果を尋ねることの意味で使われている言葉です。

「その後いかがでしょうか」は目上の人に使える

「その後いかがでしょうか」はとても丁寧な表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対して使うこともできます。また、相手に対して改まって聞く表現なので、良い印象を与えることが可能です。

「その後いかがでしょうか」は進捗状況を確認する場合だけではなく、質問や依頼に対する返答の督促をする場合にも使うことができます。

「その後いかがでしょうか」の類語

「その後いかがでしょうか」の類語・類義語としては、相手に進歩や結果を尋ねることを意味する「その後いかがなりましたでしょうか」があります。

「その後どうなりましたでしょうか」の例文

1.先日作成するようにお願いしていた書類ですが、その後どうなりましたでしょうか。
2.旅行先について話し合うと言っていましたが、その後どうなりましたでしょうか。
3.先方に確認するとのことでしたが、その後どうなりましたでしょうか。
4.新しいレシピにチャレンジすると言っていましたが、その後どうなりましたでしょうか。
5.今度飲み会を開催すると言っていましたが、その後どうなりましたでしょうか。

この言葉がよく使われる場面としては、相手に進歩や結果を尋ねることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「その後どうなりましたでしょうか」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。

「その後いかがでしょうか」の例文

1.先日お話しさせていただいた件ですが、その後いかがでしょうか。
2.入院されたと聞いていたのですが、体調の方はその後いかがでしょうか。
3.以前メールさせていただいた貴社訪問お願いの件ですが、その後いかがでしょうか。
4.娘さんがお怪我をされたと小耳に挟んだのですが、怪我の状態はその後いかがでしょうか。
5.先日ご提案させていただいたプロジェクトについて、その後いかがでしょうか。

この言葉がよく使われる場面としては、相手に進歩や結果を尋ねることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「その後いかがでしょうか」はビジネスシーンにおいて使われている言葉です。

「その後どうなりましたでしょうか」と「その後いかがでしょうか」はどちらも相手に進歩や結果を尋ねることを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、目上の人に使えないのが「その後どうなりましたでしょうか」、目上の人に使えるのが「その後いかがでしょうか」と覚えておきましょう。

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