【確か】と【確かに】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「確か」(読み方:たしか)と「確かに」(読み方:たしかに)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「確か」と「確かに」という言葉は、どちらもかなり信頼できると判断することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「確か」と「確かに」の違い

「確か」と「確かに」の意味の違い

「確か」と「確かに」の違いを分かりやすく言うと、「確か」は確信してないこと、「確かに」は強く確信していることという違いです。

「確か」と「確かに」の使い方の違い

一つ目の「確か」を使った分かりやすい例としては、「彼の料理の腕は確かだと言える」「駅前の病院の医者の腕は確かだ」「入荷するのは確か来週の月曜日です」「それが起きたのは確か2月の末だったと思います」「この問題が試験に出るのは確かです」などがあります。

二つ目の「確かに」を使った分かりやすい例としては、「確かにお便りを拝見いたしました」「確かに彼女はそれを知っています」「これは確かに美しい絵です」「彼女は確かに美人でした」「そのアニメ映画は確かに大ヒットしました」などがあります。

「確か」と「確かに」の使い分け方

「確か」と「確かに」はどちらもかなり信頼できると判断することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「確か」は絶対とはいえないがほぼ間違っていない場合に使う言葉なので、確信までには至っていない場合に使います。

一方、「確かに」ははっきりと間違いない場合に使う言葉なので、強く確信している場合に使うというのが違いです。

例えば、「カレーを食べたのは確か先週の金曜日でした」とすると、確信はないものの多分先週の金曜日にカレーを食べたというニュアンスになります。

一方、「カレーを食べたのは確かに先週の金曜日でした」とすると、先週の金曜日にカレーを食べたのは確実というニュアンスになります。

「確か」と「確かに」の英語表記の違い

「確か」も「確かに」も英語にすると「certain」「sure」「reliable」となり、例えば上記の「この問題が試験に出るのは確かです」を英語にすると「This question is sure to be on the test」となります。

「確か」の意味

「確か」とは

「確か」とは、危なげなくしっかりしていることを意味しています。その他にも、信頼できること、働きや能力が正常であること、正確であること、かなり信頼できると判断することの意味も持っています。

「確か」の別の漢字表記

「確か」を別の漢字にすると、「慥か」と表記することができますがあまり一般的ではありません。余程の理由がない限り「確か」の方を使うようにしましょう。

「確か」の使い方

「彼は基礎に関して確かです」「彼女の腕前は確かです」などの文中で使われている「確か」は、「危なげなくしっかりしていることや信頼できること」の意味で使われています。

一方、「あなた気は確かか」「確かな数は掴んでいません」などの文中で使われている「確か」は、「働きや能力が正常であることや正確であること」の意味で使われています。

「確か」は複数の意味を持つ形容動詞です。、形容動詞とは活用のある自立語で、文中において単独で述語になることができます。

「確か」の特徴

基本的に形容動詞は「だ」で終わることが多いのですが、「確か」だけは「確かだ」「確かな」「確かで」などでも活用することが可能です。

ただし、かなり信頼できると判断することの意味だけは副詞として使い、多分というニュアンスになると覚えておきましょう。ではどういう場合に使うのかというと、絶対とはいえないがほぼ間違っていない場合に使う言葉なので、確信までには至っていない場合に使います。

「確か」の対義語

「確か」の対義語・反対語としては、確かではないことを意味する「不確か」があります。

「確か」の類語

「確か」の類語・類義語としては、かなり確かだと推測することを意味する「大抵」、確度の高い推量を表すことを意味する「恐らく」、事実と合っていて少しも間違いのないことを意味する「正確」などがあります。

「確かに」の意味

「確かに」とは

「確かに」とは、確かで間違いのないことを意味しています。

「確かに」の使い方

「確かに」を使った分かりやすい例としては、「明日こそ確かにお払いいたします」「この漫画は確かに大ヒットしました」「確かに親切な人だけど彼を好きになることはありません」「確かに彼女は何かを隠しています」などがあります。

「確かに」は確かで間違いのないことを意味する言葉です。形容動詞「確かだ」の連用形に当たります。そのため、はっきりと間違いがないことを強く確信している場合に使うと覚えておきましょう。

「確かに」は日常生活やビジネスシーンなど、様々な場面で使うことができる言葉です。

「確かに」の特徴

「確かに」は確認してみたところ指摘された通りや、言われてみればその通りなどのように、会話の相槌としても使うことができます。

「確かに」の類語

「確かに」の類語・類義語としては、的を外さないで間違えないことを意味する「的確」、間違いのないことを意味する「確実」、間違いなくのことを意味する「正しく」などがあります。

「確か」の例文

1.彼は基礎が確かなので、プロ野球へ行っても活躍することができるだろう。
2.彼が大阪方面の新幹線に乗ったのは確かなので、そちらの線で捜査することにしました。
3.彼女の記憶力は確かなので、信じてみることにしました。
4.確かな人数は把握していませんが、100人以上は来ると思っています。
5.確か学生なら割引で買えるはずだが、間違っていたらごめんなさい。

この言葉がよく使われる場面としては、危なげなくしっかりしていることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、信頼できること、働きや能力が正常であること、正確であること、かなり信頼できると判断することを表現したい時にも使います。

「確かに」の例文

1.私は確かにこの目で犯人を見たので、警察に情報提供をしました。
2.確かに彼女は美人だが、常識がないので付き合うことはないだろう。
3.確かに治ってきたはいるが、まだ完治していないのでもう少し休養が必要です。
4.新型のコンピュータは確かに性能はいいかもしれないが、あまりにも高すぎます。
5.確かに他の選手よりも突出しているので、日本代表に選出することにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、確かで間違いのないことを表現したい時などが挙げられます。

「確かに」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「確か」と「確かに」はどちらもかなり信頼できると判断することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、確信してないことを表現したい時は「確か」を、強く確信していることを表現したい時は「確かに」を使うと覚えておきましょう。

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