【寂しい】と【淋しい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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同じ「さみしい」「さびしい」という読み方、似た意味を持つ「寂しい」と「淋しい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「寂しい」と「淋しい」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。



寂しいと淋しいの違い

寂しいと淋しいの意味の違い

寂しいと淋しいの違いを分かりやすく言うと、心細い状況や気持ちを肯定的に捉えているか、物足りなさを悲観的に捉えているかの違いです。

寂しいという言葉は日本の美意識のひとつとされている「侘び寂び」(わびさび)という言葉にあるように、物静かで心細い状態の中に奥深さや豊かさを見るような、どちらかと言えば肯定的な意味で使われる言葉です。

他にも「寂びる」(さびる)という言葉があります。これは古くなって新鮮でなくなり、色褪せたものに対して趣きや渋みを感じるという意味があります。「静寂」などの熟語を思い起こしても、意味がわかりやすくなります。

このように、寂しいという言葉は、物事の状態や様子に心を動かされていることを表す時に使うことが多いです。

また、寂という漢字は屋内や家を表す「ウかんむり」がついています。本来は、家の中がひっそりとしていて物音もせず静かだ、というような意味で使われていた言葉だからです。

そこから転じて、現代では、美意識的な使い方の他にも、心細い様子や孤独な様子を表現するのにも使用します。

それに対して「淋しい」という言葉に使われている「淋」という漢字は、水を表す「サンズイ」がついています。これは水がポトリポトリと落ちていく様子を表す漢字です。

淋しいは、落ちていくもの、なくなっていくものに対しての切なさや物足りなさを悲観的に捉えていることを意味しています。

手持ちの金銭が少ないことを指す「懐が淋しい」や、食べ物やタバコなどを欲している状態である「口が淋しい」など、物足りないことを意味する際には淋しいという字を使います。

淋しいは常用外漢字

常用漢字表に載っているか、常用漢字表に載っていないかの違いがあります。

寂しいは文化庁が定める常用漢字表に記載されているため法令や新聞などで使用できますが、淋しいは常用漢字表に記載されていないため法令や新聞などで使用できません。

また、漢字の読み方としては「さびしい」という読み方が常用漢字表に記載されています。「さみしい」という読み方は記載されていません。放送用語などでも、現在は「さびしい」という読み方が標準として採用されています。

もし、「寂しい」を使うか「淋しい」を使うか迷った場合は、「淋しい」は常用外の漢字ですので「寂しい」またはひらがなで「さびしい」と記述しておけば間違いはありません。

寂しいと淋しいの英語表記の違い

寂しいも淋しいも英語にすると「lonely」となり、例えば「私は寂しい」を英語にすると「I am lonely」となります。

寂しいの意味

寂しいとは

寂しいとは、静かで心細いというような状況を肯定的に楽しんでいるような状態を意味します。

表現方法は「一人で寂しい」「一人暮らしは寂しい」「寂しい気持ち」

「一人で寂しい」「一人暮らしは寂しい」「寂しい気持ち」などの場合には、淋しいという字を使います。

寂しいの使い方

寂しいを使った分かりやすい例としては、「一人で寂しい時はテレビで気分転換」「一人暮らしは寂しいよ」「なんか寂しい気持ちが溢れてくる」「ふと寂しさが襲ってきた」「卒業間近になり急に寂しくなってきた」「恋愛中なのになぜか寂しい」「寂しくて耐えきれない」などがあります。

他にも「寂しさを紛らわす方法を教えて」「寂しさが募る季節になってきた」「一人寂しく食事をする」「みんなに会えなくて寂しい」「一人が寂しいからゲームで友達を探すことにした」「独り身はやっぱり寂しい」「寂しいという感情は幻想だ」などがあります。

「寂しい」の「寂」という字は、「侘び寂び(わびさび)を感じる」という言葉にあるように、なにかが足りないような、心が満たされていない状態を、あえて積極的に美として捉えているという感覚が本来の意味となります。

現代では、それらの本来の意味に加えて、満たされない気持ち、心細い気持ちを悲観的に捉える際にも使用します。寂しいの「寂」という漢字は常用漢字であり、正しい読み方は「さびしい」です。常用漢字表には「さみしい」の読み方は記載されていません。

寂しいの「寂」が用いられた言葉には、静かでひっそりしていることを意味する「静寂」、もの静かで趣のあることを意味する「閑寂」、安らかで、静かな光を意味する「寂光」、心が静かであるさまを意味する「寂然」などがあります。

寂しいの類語

寂しいの類語・類義語としては、静かで淋しいことを意味する「侘びしい」(読み方:わびしい)、1人取り残されることを意味する「孤独」「一人ぼっち」、誰かそばにいて欲しいことを意味する「人肌が恋しい」などがあります。

寂しいの対義語

寂しいの対義語・反対語としては、盛り上がっていることを意味する「賑やか」があります。

淋しいの意味

淋しいとは

淋しいとは、物足りなさや何かを失っていくような状況を悲観的に捉えているような状態を意味します。

淋しいの語源

「淋しい」の「淋」という字は、水を表す「サンズイ」が付いており、サンズイが付いた他の漢字には「涙」や「泣」という字があります。涙が出るほど悲しい、泣けてしまうほどに切ない、などの意味を含める際には淋しいという字を使うと良いでしょう。

また、「淋」という字は、水が滴り落ちていって足りなくなる様子も表します。そこから転じて、物足りないという意味を含みます。

表現方法は「心が淋しい」「別れが淋しい」「懐が淋しい」

「心が淋しい」「別れが淋しい」「懐が淋しい」「口が淋しい」などの場合には、淋しいという字を使います。

ただし、淋しいの「淋」という漢字は常用漢字ではなく、表外漢字です。表外漢字とは、公的な場では使われない漢字を指します。

そのため、淋しいという字は、公用文、教科書、新聞などでは使われず、代わりに「寂しい」または「さびしい」という表記が使われます。

淋しいの類語

淋しいの「淋」が用いられた言葉には、なんとなく切ないことを意味する「物淋しい」、心に隙間ができたようなぼんやりした悲しみを意味する「心淋しい」、汗がぽたぽたしたたり落ちることを意味する「流汗淋漓」などがあります。

寂しいの例文

1.人気のない神社に寂しさを感じる。
2.夜中にひとりきりで満月を見つめていると、なんだか寂しい気持ちになる。
3.秋になると、無性に寂しいような気持ちになる。
4.夕方に、カラスの鳴く声が少し寂しい。
5.枯山水の庭園を見て、その静けさに寂しい気持ちが込み上げてきた。

寂しいの使い方として、古びて味わいのあることや、趣き深いという肯定的な場面などがあります。また、現代では、悲観的な場面でも同じように「寂しい」の漢字が使われることもあります。または、ひらがなで「さびしい」と書くことも多くあります。

「寂しい」という字を使う場合は、常用漢字ですので公的な書類などにも記載できます。ただし、どうしても際立って「悲しい様子」を表現したい時には公的な書類でない限り「淋しい」の漢字を意図的に使うようにするのも良いでしょう。

淋しいの例文

1.おやつを食べなかったのでなんとなく口が淋しい。
2.自分の孤独な生涯を心淋しく思う。
3.親友が海外へ引っ越してしまって淋しい。
4.今月は予想外の出費が多く、懐が淋しい。
5.廃墟を見ると、なんだか物淋しい気持ちになる。

淋しいの使い方として、悲観的である場面や、涙や泣くことを連想させる場面などがあります。ただし、淋しいという字は常用漢字ではないので、公的な書類などを作成する際には、寂しいという漢字か、さびしい、とひらがなで書くようにすると確実です。

「淋しい」という字を使う場合は、その言葉の裏側に、趣きや美意識がないかを確認しましょう。物足りなさや悲しさを伴う意味で使う場合は意図的に「淋しい」と書くのも良いでしょう。

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