【ひっそり】と【こっそり】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ひっそり」と「こっそり」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ひっそり」と「こっそり」という言葉は、どちらも目立たないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ひっそり」と「こっそり」の違い

「ひっそり」と「こっそり」の意味の違い

「ひっそり」と「こっそり」の違いを分かりやすく言うと、「ひっそり」とは物音や人声がせず静かなこと、「こっそり」とは人に知られないように物事をすることという違いです。

「ひっそり」と「こっそり」の使い方の違い

一つ目の「ひっそり」を使った分かりやすい例としては、「老後は田舎でひっそりと暮らしたいです」「私は上司にひっそりと片思いしています」「夏休みの学校はひっそりしている」「彼女の家は丘の上にひっそりと建っていた」などがあります。

二つ目の「こっそり」を使った分かりやすい例としては、「親に見つからないようにこっそり家を抜け出しました」「主人の悪口をこっそりSNSに書き込む」「私は職場の同僚とこっそり付き合っている」「彼女はこっそりとうさぎに近づいた」などがあります。

「ひっそり」と「こっそり」の使い分け方

「ひっそり」と「こっそり」はどちらも目立たないことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「ひっそり」は「この辺りはお祭りの時以外ひっそりとしている」「定年後は北海道でひっそり暮らすことにしました」としているなどのように、物音や人声がせず静かなことや静かに目立たないようにすることの意味で使います。

一方、「こっそり」は「彼に秘密をこっそり教える」「部活の先輩とこっそり付き合っている」などのように、人に知られないように物事をすることの意味で使うのが違いです。

したがって「ひっそり」と「こっそり」は似ているものの、微妙に意味が異なっている言葉と覚えておきましょう。

「ひっそり」と「こっそり」の英語表記の違い

「ひっそり」を英語にすると「quietly」「silently」となり、例えば上記の「彼女の家は丘の上にひっそりと建っていた」を英語にすると「Her house stood on a hill, alone and forsaken」となります。

一方、「こっそり」を英語にすると「stealthily」「secretly」「in secret」となり、例えば上記の「彼女はこっそりとうさぎに近づいた」を英語にすると「She approached the rabbit stealthily」となります。

「ひっそり」の意味

「ひっそり」とは

「ひっそり」とは、物音や人声がせず静かなことを意味しています。その他にも、静かに目立たないようにすることの意味も持っています。

表現方法は「ひっそり暮らす」「ひっそりとした」「ひっそりと佇む」

「ひっそり暮らす」「ひっそりとした」「ひっそりと佇む」などが、「ひっそり」を使った一般的な言い回しになります。

「ひっそり」の使い方

「ひっそりと静まり返った放課後の教室で自習をする」「平日の商店街はひっそりとしている」などの文中で使われている「ひっそり」は、「物音や人声がせず静かなこと」の意味で使われています。

一方、「私はひっそりと余生を送ることにしました」「道端でひっそりと咲いているタンポポに魅力を感じる」などの文中で使われている「ひっそり」は、「静かに目立たないようにすること」の意味で使われています。

「ひっそり」は二通りの意味を持つ副詞で、どちらの意味でも使われている言葉です。また、副詞とは品詞の一つであり、他の言葉を修飾して説明を加えるという役割を担っています。

一つ目の物音や人声がせず静かなことの意味は、上記の「ひっそりと静まり返った放課後の教室で自習をする」のように、普段は賑わっている場所でも、時間帯によって静かになった場合は「ひっそり」を使うことが可能です。

二つ目の静かに目立たないようにすることの意味は、人と物のどちらにも使うことが可能で、上記の「私はひっそりと余生を送ることにしました」のように、社会的に距離を置いて目立たないようにするというニュアンスで使うことが多いです。

「ひっそり」の類語

「ひっそり」の類語・類義語としては、物音一つしないで静まりかえっていることを意味する「しんと」、表立てないでひそかに物事を行うことを意味する「内内」、なんの物音も聞こえず静かなことを意味する「粛然」(読み方:しゅくぜん)などがあります。

「こっそり」の意味

「こっそり」とは

「こっそり」とは、人に知られないように物事をすることを意味しています。

表現方法は「こっそり見る」「こっそり抜け出す」「こっそり付き合う」

「こっそり見る」「こっそり抜け出す」「こっそり付き合う」などが、「こっそり」を使った一般的な言い回しになります。

「こっそり」の使い方

「こっそり」を使った分かりやすい例としては、「彼女は私にこっそりとチョコレートを渡しました」「問題の答えをこっそり教えてあげました」「学生時代同じサークルの女子とこっそり付き合っていました」などがあります。

その他にも、「お小遣いが欲しいのでこっそり副業を始めました」「友達の誕生日パーティーの計画をこっそり練る」「彼はこっそりと羊に近づく」「両親にバレないようにこっそりと家を抜け出す」などがあります。

「こっそり」は人に知られないように隠れてどこかへ行ったり、話をしたりする場合に使う副詞です。したがって、他人に気づかれている場合は「こっそり」を使うことはできません。

また、「こっそり」は基本的に人に対してのみ使う言葉になります。

「こっそり」の類語

「こっそり」の類語・類義語としては、人に知られないように物事をすることを意味する「ひそか」、人目をはばかってひそかに行うことを意味する「忍びやか」、他人に気づかれないように物事をすることを意味する「そっと」などがあります。

「ひっそり」の例文

1.試合がない日のサッカースタジアムは、とてもひっそりとしている。
2.夏祭りが終わった後の神社は、ひっそりと静まり返っている。
3.現役引退後は、軽井沢にある自宅でひっそりと暮らすことにしました。
4.芸能界では仕事がなくなり、ひっそりと引退するアイドルが数多く存在しています。
5.あの漫画はあまり人気がなかったので、ひっそりと連載が終了していました。
6.ロックダウンをした上海はまるでゴーストタウンにでもなったかのようにひっそりと静まり返っていました。
7.しばらくそのお弁当屋さんには行ってなかったので知らなかったのだが、昨年末にひっそりと閉店していたようだった。
8.一時期よくテレビに出ていた俳優さんを見かけないと思っていたら、どうやら昨年末にひっそりと引退していたようだ。
9.老後は田舎でひっそりと暮らすつもりだったのだが、事もあろうに会社を興してバリバリと働いているのだから人生分からないものだ。
10.夏休み期間の学校はひっそりとしているが、職員室の方を見ると教師が何やらデスクワークをしているようだった。

この言葉がよく使われる場面としては、物音や人声がせず静かなことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、静かに目立たないようにすることを表現したい時にも使います。

例文1と例文2の「ひっそり」は物音や人声がせず静かなこと、例文3から例文5の「ひっそり」は静かに目立たないようにすることの意味で使っています。

「こっそり」の例文

1.始業時間に遅れてしまったので、裏口からこっそりと忍びこむことにしました。
2.合コンで仲良くなった女の子と、こっそり二人で抜け出す計画を立てました。
3.夜中にお腹が空いてしまったので、冷蔵庫にあったプリンをこっそりつまみ食いする。
4.試験勉強をせずこっそりゲームをしていたら、両親にバレて叱られました。
5.妻が熟睡しているのを確かめて、こっそり部屋を抜け出して不倫相手の家へ遊びに行く。
6.取引先に22日に文書を送るよう上司から言われたが、その日はどうしても早く帰りたかったので日付は22日にしてこっそり21日に郵送した。
7.下戸である私は、社会人になって5年目ぐらいに、会社の飲み会でこっそりいつの間にか姿を消すという技を身につけました。
8.彼は近くのコンビニに来ているとのことだったので、私は親に見つからないようにこっそりと家を抜け出しました。
9.今まで普通のサラリーマン生活を送っていたのに、どうしてそんなに羽振りが良くなったのか、彼はこっそり私に教えてくれました。
10.息子にはスマホのゲームを禁止にしたのに、私に隠れてこっそりコンビニや公共施設の無料Wi-Fiに接続して遊んでいました。

この言葉がよく使われる場面としては、人に知られないように物事をすることを表現したい時などが挙げられます。

上記に例文にあるように、「こっそり」は日常生活でよく使われている表現です。

「ひっそり」と「こっそり」はどちらも目立たないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、物音や人声がせず静かなことを表現したい時は「ひっそり」を、人に知られないように物事をすることを表現したい時は「こっそり」を使うと覚えておきましょう。

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