【古めかしい】と【古い】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「古めかしい」(読み方:ふるめかしい)と「古い」(読み方:ふるい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「古めかしい」と「古い」という言葉は、どちらも新しくなく時間を経ていることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「古めかしい」と「古い」の違い

「古めかしい」と「古い」の意味の違い

「古めかしい」と「古い」の違いを分かりやすく言うと、「古めかしい」は主観的な表現、「古い」は客観的な表現という違いです。

「古めかしい」と「古い」の使い方の違い

一つ目の「古めかしい」を使った分かりやすい例としては、「あなたの考えは古めかしいです」「古めかしい建物だが実は出来たのは最近です」「古めかしい時計台で待ち合わせをすることにしました」「これはとても古めかしいデザインです」などがあります。

二つ目の「古い」を使った分かりやすい例としては、「この壁画は古い昔からずっと発見されていませんでした」「古いTシャツを捨てることにしました」「そのやり方はもう古いと思いますよ」「私は古い時計を持っています」などがあります。

「古めかしい」と「古い」の使い分け方

「古めかしい」と「古い」はどちらも新しくなく時間を経ていることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「古めかしい」はいかにも古く感じられることを意味しているので、実際に古い場合もあれば、古くみえるだけで実際には古くないこともあります。したがって、主観的な表現です。

一方、「古い」はその状態になってから長い年月が経過していることを意味しているので、実際に古い場合にしか使うことができません。したがって、客観的な表現であると覚えておきましょう。

「古めかしい」と「古い」の英語表記の違い

「古めかしい」も「古い」も英語にすると「old」「used」となり、例えば上記の「私は古い時計を持っています」を英語にすると「I own a very old watch」となります。

「古めかしい」の意味

「古めかしい」とは

「古めかしい」とは、いかにも古く感じられることを意味しています。

表現方法は「古めかしい雰囲気」「古めかしい建物」

「古めかしい雰囲気」「古めかしい建物」「古めかしい言葉」などが、「古めかしい」を使った一般的な言い回しになります。

「古めかしい」の使い方

「古めかしい」を使った分かりやすい例としては、「この着物は古めかしいです」「愛を語るにはなんとも古めかしいセリフです」「最近若者の間で古めかしいアクセサリーが流行しています」「古めかしい街並みがとても魅力的です」などがあります。

「古めかしい」はいかにも古く感じられることを意味する形容詞です。形容詞とは、物事の状態や性質がどのようであるかを表現する際に使う言葉になります。そのため、「古めかしい〇〇」の形で使うのが一般的です。

「古めかしい」は「古めかしい着物」「古めかしい腕時計」などのように物理的なものだけではなく、「古めかしい制度」「古めかしいセリフ」などのように、抽象的なものに対しても使うことができます。

「古めかしい」の特徴

「古めかしい」は古く感じるという主観的な表現なので、実際に古くなくても使うことができるというのが特徴です。例えば、「これは古めかしいビルだ」とした場合、見た目が古く造られているだけで、実際には新しいビルの場合でも使うことができます。

そのため、古く感じた場合には気軽に使用できると覚えておきましょう。

「古めかしい」の類語

「古めかしい」の類語・類義語としては、いかにも古い感じであることを意味する「古臭い」、その時代の傾向や流行などについていけず取り残されていることを意味する「時代遅れ」、古い習慣や流儀のことを意味する「古風」などがあります。

「古い」の意味

「古い」とは

「古い」とは、その状態になってから長い年月が経過していることを意味しています。その他にも、時代遅れであることや食べ物が新鮮でないことの意味も持っています。

「古い」の使い方

「古い制度は私の代で終わらせることにしました」「古いレコードなので中々売っていません」などの文中で使われている「古い」は、「その状態になってから長い年月が経過していること」の意味で使われています。

一方、「そのやり方はもう古いと思いますよ」「古いりんごを食べてお腹を壊しました」などの文中で使われている「古い」は、「時代遅れであることや食べ物が新鮮でないこと」の意味で使われています。

「古い」はその状態になってから長い年月が経過していること、時代遅れであること、食べ物が新鮮でないことなど複数の意味を持つ形容詞です。

「古い」の特徴

「古い」は昔のものであれば、物、事象、方法、考え方などジャンル問わず様々な分野において使うことができます。ただし、客観的な表現であるので実際に「古い」場合にしか使うことができません。

また、時代遅れという意味も持っているので、マイナスのイメージでも使うことができると覚えておきましょう。

「古い」の対義語

「古い」の対義語・反対語としては、その状態になってからあまり時間が経過していないことを意味する「新しい」があります。

「古い」の類語

「古い」の類語・類義語としては、古臭いことを意味する「陳腐」、古い時代のことを意味する「古代」、古くなり役に立たなくなることを意味する「老朽化」、ある事柄が昔から受け継がれてきていることを意味する「伝統的」などがあります。

「古めかしい」の例文

1.このゲームセンターは古めかしい造りをしているが、実はオープンしたのが半年前です。
2.今年は古めかしいデザインの洋服が大流行しており、当店の売り上げトップです。
3.今の政権は古めかしい考えの人ばかりなので、新しい政権になるのを期待しています。
4.古めかしい習慣ではあるものの、伝統を守るには必要なことなのだろう。
5.私が住んでいるところは日本らしい古めかしい街並みが魅力的なので、多くの観光客が訪れます。

この言葉がよく使われる場面としては、いかにも古く感じられることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「古めかしい」は実際に古くなくても使うことができる言葉です。

「古い」の例文

1.100年前の古い橋で崩壊の危険性があるので、通行禁止エリアになりました。
2.その古い写真を見ると、学生時代に住んでいた秋田県のことを思い出します。
3.それは古い言葉なので、現代社会ではもう使わないと思いますよ。
4.会社の体質が古いと若い人が残らなくなり、いずれ倒産してしまうと思っています。
5.冷蔵庫に入ってる古いソーセージを見つけたが、お腹を壊すとよくないので捨てることにしました

この言葉がよく使われる場面としては、その状態になってから長い年月が経過していることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、時代遅れであることや食べ物が新鮮でないことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2はその状態になってから長い年月が経過していること、例文3と例文4は時代遅れであること、例文5は食べ物が新鮮でないことの意味で使っています。

「古めかしい」と「古い」はどちらも新しくなく時間を経ていることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、主観的な表現なのが「古めかしい」、客観的な表現なのが「古い」と覚えておきましょう。

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