【いづれか】と【いずれか】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ読み方の「いづれか」と「いずれか」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「いづれか」と「いずれか」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「いづれか」と「いずれか」の違い

「いづれか」は「いずれか」の間違い

「いづれか」と「いずれか」の違いを分かりやすく言うと、「いづれか」とは「いずれか」の間違った使い方、「いずれか」とは多くある中のどれかのことです。

「いづれか」は誤字

「いづれか」と「いずれか」はどちらも使われている言葉なのですが、現代では「いずれか」の方が正しい使い方です。「いづれか」は歴史的仮名遣いであり、「いずれか」は現代仮名遣いになります。

歴史的仮名遣いとは、昔使われていた言葉遣いのことです。そのため、古典や昔の雰囲気を出したい小説などでは現在でも使われています。

「いずれか」は現代の正しい日本語

正しい言葉である「いずれか」を使った分かりやすい例としては、「お父さんかお母さんいずれかの人に伝えてください」「このゲームはいずれかの条件が達成された場合にクリアとなります」「キャンディーとクッキーいずれかがいただけます」などがあります。

「いずれか」の英語表記

「いずれか」を英語にすると「either」「any of」となり、例えば上記の「キャンディーとクッキーいずれかがいただけます」を英語にすると「We have candy and cookie, and you can have either」となります。

「いづれか」の意味

「いづれか」とは

「いづれか」とは、「いずれか」の間違った使われ方です。

「いづれか」と間違えやすい理由

「いづれか」は間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「いずれか」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「いづれか」は歴史的仮名遣い

「いづれか」は歴史的仮名遣いになります。

歴史的仮名遣いとは、明治時代から第二次世界大戦終結直後までの公文書や学校教育において用いられたもので、平安時代初期までの実際の綴りを基盤としている言葉です。

もう一方の現代仮名遣いとは、1986年7月1日に昭和61年内閣告示第1号として公布された日本語の仮名遣いのことです。

現代仮名遣いにおいて、歴史的に表記されてきた「づ」も「ず」に統一するとされています。しかし例外があり、同じ音が連続する場合や、二つの言葉繋がっている連語の場合は「ず」に統一するのではなく「づ」を用いることになっています。

「いづれか」という言葉は、上記の例外に当てはまっていないので、「づ」ではなく「ず」に統一され、特別な理由がない限りは「いずれか」の方を使うのが一般的と覚えておきましょう。

「いずれか」の意味

「いずれか」とは

「いずれか」とは、多くある中のどれかのことを意味しています。

「いずれか」の使い方

「いずれか」を使った分かりやすい例としては、「修理方法は以下のいずれかをお選びいただけます」「4月下旬のいずれかの日程で開催を検討しています」「ここから新宿駅に行くにはいずれかの駅で乗り換える必要がある「ご希望のサービスをいずれか一つお選びください」などがあります。

その他にも、「以下のいずれかに該当する方の入店はお断りさせて頂きます」「下記のいずれかの方法でお申し込みください」「二つのうち正解はいずれかです」「次の各号に該当する場合は契約は解消される」などがあります。

「いずれか」は複数あるもの中で一つを選ぶ場合に使うのが一般的です。また、「箱に入っている4つのケーキの中からいずれか2つをお選びください」のように、複数選ぶことも可能です。ただし、複数の中から全てを選ぶ場合には使えないと覚えておきましょう。

法律用語としての「いずれか」

しかし例外があり、法律用語として使う「いずれか」は全てが対象になる場合にもあります。法律用語としての「いずれか」は、複数の対象のうちどれか一つが該当している場合という意味で使われています。そのため、複数の項目のうち全てが該当している場合もあるからです。

また、「二つのうち答えはいずれか」のように疑問を表現する場合や、「私の出した商品のいずれかが偽物って言うんですか」のように反語として使うこともあります。反語とは話し手の言いたいことを強調するためにあえて疑問文を使うことです。

「いずれか」の漢字表記

「いずれか」を漢字にすると「何れか」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限りは、平仮名で「いずれか」と表記するのがいいでしょう。

表現方法は「いずれか両方」「いずれかをお選びください」

「いずれか両方」「いずれかをお選びください」などが、「いずれか」を使った一般的な言い回しになります。

「いずれか」の類語

「いずれか」の類語・類義語としては、二つ以上のものの中からどれかを選ばせることを意味する「どちら」、複数ある中の一つを限定せずに示すことを意味する「どちらか」があります。

「いづれか」の例文

1.「いづれか」という言葉は現代において一般的ではないので、おそらく「いずれか」の言い間違いだろう。
2.「いずれか」という言葉は多くある中のどれかのことで、「いづれか」という言葉は現代において一般的ではありません。
3.「いづれか」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.いづれかをお選びくださいという言葉を使う人はいるが、正しくはいずれかをお選びくださいです。
5.両方あるいはいずれか一方という言葉はあるが、両方あるいはいづれか一方という言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「いずれか」という言葉を間違えて「いづれか」と表現している時などが挙げられます。

「いづれか」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「いずれか」を間違えて使っている可能性が高い言葉です。

「いづれか」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「いづれか」ではなく、「いずれか」と表現するのが正しい使い方です。

「いずれか」の例文

1.面接の日程は、下記の中からいずれかご都合のよろしい日をお選びください。
2.この3つの商品のうち、いずれか1つ好きなのをお選びください。
3.当店のランチセットのドリンクは、コーヒー、紅茶、りんごジュース、ミルクティー、烏龍茶のいずれか一つになります。
4.エアコンのリモコンが操作できない場合は、リモコンかエアコン本体のいずれかが故障が考えられます。
5.次のいずれかに該当する事業者は、労働者派遣事業の許可を受けることができません。

この言葉がよく使われる場面としては、多くある中のどれかのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、二つ、または複数の中から一つを選ぶ場合に使うことが多い言葉です。

「いづれか」と「いずれか」どちらを使うか迷った場合は、「いづれか」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「いずれか」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター