【同郷のよしみ】と【昔のよしみ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「同郷のよしみ」(読み方:どうきょうのよしみ)と「昔のよしみ」(読み方:むかしのよしみ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「同郷のよしみ」と「昔のよしみ」という言葉は、どちらも親しい付き合いをしていたことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「同郷のよしみ」と「昔のよしみ」の違い

「同郷のよしみ」と「昔のよしみ」の意味の違い

「同郷のよしみ」と「昔のよしみ」の違いを分かりやすく言うと、「同郷のよしみ」は同じ地方の出身で親しい付き合いをしていること、「昔のよしみ」は以前は親しい付き合いをしていたことという違いです。

「同郷のよしみ」と「昔のよしみ」の使い方の違い

一つ目の「同郷のよしみ」を使った分かりやすい例としては、「彼女とは同郷のよしみで仲がとてもいいです」「同郷のよしみなので彼を見捨てることはできませんでした」「同郷のよしみで彼にはずいぶんお世話になっています」などがあります。

二つ目の「昔のよしみ」を使った分かりやすい例としては、「昔のよしみでお金を貸すことにしました」「昔のよしみとして一肌脱ぐことにしました」「彼とは昔のよしみで長い付き合いがあります」「昔のよしみで彼女を助けることにしました」などがあります。

「同郷のよしみ」と「昔のよしみ」の使い分け方

「同郷のよしみ」と「昔のよしみ」はどちらも親しい付き合いをしていたことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「同郷のよしみ」の「同郷」とは同じ地方の出身であることを意味する言葉なので、同じ地方の出身で親しい付き合いをしていることを意味する場合に使います。今現在も仲良くしていても使えると覚えておきましょう。

一方、「昔のよしみ」の「昔」は時間的にさかのぼった過去の一時期のことを意味するので、以前は親しい付き合いをしていたというのが違いです。そのため、今現在は疎遠になっている場合が多い言葉になります。

「同郷のよしみ」と「昔のよしみ」の英語表記の違い

「同郷のよしみ」も「昔のよしみ」も英語にすると「for old time sake」「goodwill for someone」となり、例えば上記の「同郷のよしみで彼にはずいぶんお世話になっています」を英語にすると「He is very kind to me out of goodwill for someone from the same part of the country」となります。

「同郷のよしみ」の意味

「同郷のよしみ」とは

「同郷のよしみ」とは、同じ地方の出身で親しい付き合いをしていることを意味しています。

「同郷のよしみ」の漢字表記

「同郷のよしみ」を感じにすると、「同郷の誼」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「同郷のよしみ」を使うようにしましょう。

「同郷のよしみ」の使い方

「同郷のよしみ」を使った分かりやすい例としては、「同郷のよしみで彼を助けることにしました」「同郷のよしみですが縁を切ることにしました」「同郷のよしみなので彼女を許すことにしました」「同郷のよしみなので見捨てるわけにはいきません」などがあります。

「同郷のよしみ」は同じ地方の出身であることを意味する「同郷」に、親しい付き合いのことを意味する「よしみ」が合わさり、同じ地方の出身で親しい付き合いをしていたことの意味で使われている言葉です。

「同郷のよしみ」は同じ地方の出身であれば使うことができるので、現在進行形で仲良くしていても問題ないと覚えておきましょう。

「同郷のよしみ」の注意点

「同郷のよしみ」を使う上で注意しなければならないのは、「同郷」は同じ地方の出身であることを意味しているので、それ以外の場合は使うことができないという点です。

「同郷のよしみ」の類語

「同郷のよしみ」の類語・類義語としては、地元が一緒で以前は親しい付き合いをしていたことを意味する「地元のよしみ」があります。

「昔のよしみ」の意味

「昔のよしみ」とは

「昔のよしみ」とは、以前は親しい付き合いをしていたことを意味しています。

「昔のよしみ」の漢字表記

「昔のよしみ」を漢字にすると、「昔の誼」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「昔のよしみ」を使うようにしましょう。

「昔のよしみ」の使い方

「昔のよしみ」を使った分かりやすい例としては、「彼を昔のよしみで助けることにしました」「昔のよしみが突然私のことを訪ねてきました」「彼女とは昔のよしみで私が結婚するまで仲良くしていました」「昔のよしみで相談に乗ることにしました」などがあります。

「昔のよしみ」は時間的にさかのぼった過去の一時期のことを意味する「昔」に、親しい付き合いのことを意味する「よしみ」が合わさり、以前は親しい付き合いをしていたことを意味する言葉です。

「昔のよしみ」の特徴

「昔のよしみ」は以前は親しくしていたが、今現在は疎遠になってしまった人に対して使う言葉になります。そのため、現在進行形で仲良くしている場合には使うことができません。

「昔のよしみ」の類語

「昔のよしみ」の類語・類義語としては、以前は親しい付き合いをしていたことを意味する「旧友のよしみ」があります。

「同郷のよしみ」の例文

1.彼女は同郷のよしみと言うこともあり、何とか力になってあげたいです。
2.同郷のよしみとして、彼に就職先を紹介することにしました。
3.久しぶりにあった彼女に相談を持ち掛けられたので、同郷のよしみとして聞くことしました。
4.私が地元の同窓会に参加する理由は、同郷のよしみたちに会いたいからです。
5.彼とは同郷のよしみだったが、彼に恋人ができてからは疎遠になりました。

この言葉がよく使われる場面としては、同じ地方の出身で以前は親しい付き合いをしていたことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「同郷のよしみ」はとても限定的な場面で使う言葉です。

「昔のよしみ」の例文

1.昔のよしみから怪しいバイトの話を持ち掛けられたが、きっぱりと断ることにしました。
2.彼女がとても困っていたので、昔のよしみとして手助けをすることにしました。
3.いくら昔のよしみからのお願いだとしても、犯罪の手助けをすることはできません。
4.彼女とは昔のよしみの関係で、仕事のために上京するまでは仲良くしてしました。
5.彼が人生に困っているらしく、昔のよしみとして放っておくわけにはいません。

この言葉がよく使われる場面としては、以前は親しい付き合いをしていたことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「昔のよしみ」はとても限定的な場面で使う言葉です。

「同郷のよしみ」と「昔のよしみ」はどちらも親しい付き合いをしていたことを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、同じ地方の出身で親しい付き合いをしていることを表現したい時は「同郷のよしみ」を、以前は親しい付き合いをしていたことを表現したい時は「昔のよしみ」を使うと覚えておきましょう。

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