【返品】と【返金】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「返品」(読み方:へんぴん)と「返金」(読み方:へんきん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「返品」と「返金」という言葉は、どちらも「元の持ち主に返すこと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




返品と返金の違い

返品と返金の意味の違い

返品と返金の違いを分かりやすく言うと、返品とは購入した商品を返すこと、返金とは商品の代金を返すことという違いです。

返品と返金の使い方の違い

一つ目の返品を使った分かりやすい例としては、「返品処理後、3営業日以内に返金いたします」「返品にかかる送料はお客様のご負担となります」「お客様都合による返品交換は承りません」「靴のサイズが合わないので返品したいです」などがあります。

二つ目の返金を使った分かりやすい例としては、「返金の手続きを進めてもらえますか」「返金依頼書の雛形をエクセルで作成する」「返金のため口座番号を教えてもらう」「こちらの返金受領書にサインをお願いします」などがあります。

返品と返金の使い分け方

返品と返金という言葉は、どちらも金品を元の持ち主に返すことを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

返品とは、商品を返すことを意味します。例えば、一度購入した商品が不良品だった場合に、その品物をお店に返すことを「返品」と言います。返品は購入者の行為であり、それに伴い商品代金が払い戻しになることが一般的です。

返金とは、金銭を返すことを意味し、借りていた金銭を元の持ち主に返すことを表します。また、販売した商品が何らかの理由で返品になった場合に、購入者から一旦受け取った代金を戻すことをいう言葉です。

つまり、返品とは商品を返すことを表し、返金とは商品の代金を返すことを意味します。二つの言葉は、返品処理において密接な関係にあると言えるでしょう。

返品と返金の英語表記の違い

返品を英語にすると「returning goods」「articles sent back」「returned products」となり、例えば上記の「返品処理」を英語にすると「processing returned products」となります。

一方、返金を英語にすると「repayment」「refund」となり、例えば上記の「返金の手続き」を英語にすると「refund procedures」となります。

返品の意味

返品とは

返品とは、いったん仕入れた品物を返すこと、買った品物を返すこと、その品物を意味しています。

返品の使い方

返品を使った分かりやすい例としては、「英語の参考書を返品しました」「Amazonで購入した商品を返品する」「返品受付センターではこの商品のお手続きを承れません」「返品伝票のテンプレートを無料でダウンロードする」などがあります。

その他にも、「おばあちゃんが返品詐欺に遭いました」「返品受付IDをプリントアウトする」「返品できる期間はいつまでですか」「メルカリで届いた商品を返品したい」「返品交換の理由は自己都合でも大丈夫ですか」などがあります。

返品とは、品物を返すことであり、購入した商品を販売者に返して、購入費用を返金してもらうことを意味します。例えば、ネットショッピングで購入した商品がイメージと異なっていたり、購入した衣料品のサイズが合わなかったり、店舗で買った商品が不良品であった場合などに返品されます。

表現方法は「返品詐欺」

返品を用いた日本語には「返品詐欺」があります。返品詐欺とは、簡単にいうと、購入した商品の代わりに盗品や中古品を返品し、代金を払い戻してもらうという詐欺行為です。最近は、フリマアプリを経由した個人間取引で多発しています。

返品の対義語

返品の対義語・反対語としては、品物を納入することを意味する「納品」などがあります。

返品の類語

返品の類語・類義語としては、持ち主に返すことを意味する「返還」、裁判所や行政機関が本来の所有者に返すことを意味する「還付」、返すことを相手を敬っていう語を意味する「返上」、物を送り主や持ち主に送り返すことを意味する「返送」などがあります。

返金の意味

返金とは

返金とは、借りていた金銭を返すことを意味しています。

返金の使い方

返金を使った分かりやすい例としては、「領収書と引き換えに返金を行います」「返金詐欺で100万円を騙し取られた」「Steamで返金してもらう方法を知っていますか」「返金に使う勘定科目を教えてください」などがあります。

その他にも、「返金対応はキャッシュレスで行っています」「誤入金されたお金の返金の仕方や仕訳方法を説明します」「今なら30日間の全額返金補償が付いてます」「返金受領書のフォーマットをダウンロードしました」などがあります。

返金とは、お金を返すことであり、借りていた金銭を返すことや預かっていた金銭を返すことを表します。また、販売した商品や提供した役務の対価として受け取った金銭を、返品やキャンセルなどの理由により買主へ払い戻すことも意味します。

表現方法は「返金詐欺」

返金を用いた日本語には「返金詐欺」があります。返金詐欺とは、ネットショッピングで購入した消費者に、欠品などの理由から返金するふりをして、「〇〇ペイ」などのキャッシュレス決済で送金させる詐欺のことです。

返金の対義語

返金の対義語・反対語としては、金銭を払い渡すことを意味する「支払い」、金を払い込むことを意味する「払い込み」などがあります。

返金の類語

返金の類語・類義語としては、借りた金や物を相手に返すことを意味する「返済」、借りたものを相手に返すことを意味する「弁済」、借金などをすべて返しおわることを意味する「完済」、払い戻すことを意味する「払い戻し」などがあります。

返品の例文

1.昨日買った英語のテキストを返品したくて、朝一番で本屋に行きました。
2.不良品に対する返品や交換は、事前に返品登録が必須となります。
3.Amazonで購入した開封済みの品物なのですが、返品することはできますか。
4.返品にかかる送料は、その理由や商品の状態などによって異なります
5.自己都合の返品であっても、30日以内であれば全額返金が適用されるはずです。

この言葉がよく使われる場面としては、買ったり仕入れたりした品物を返すことを表現したい時などが挙げられます。

例文4にある「自己都合の返品」とは、商品自体に問題は無いものの、購入者が間違えて注文したり、自分のイメージしていたものでなかったりして返品することです。

返金の例文

1.巷では、決済アプリで返金するように装って金銭を騙し取ろうとする返金詐欺が流行っています。
2.英語のレッスンを2ヶ月ほどお休みしたので、その分の授業料を返金してもらえますか。
3.Apple Storeで返金申請が通らないのですが、どうすればお金を返してもらえますか。
4.アップルストアの返金処理が完了しましたが、どこに返金されるのか教えてください。
5.Webサイトで払い戻しの手続きをされましたら、クレジットカード会社を通して返金いたします。

この言葉がよく使われる場面としては、借りたり預かったりした金銭を返すことを表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「返金」と「払い戻し」の違いは、「返金」は払い込まれた代金を返すことを意味し、「払い戻し」は清算して返ってくるお金を表現する点にあります。

返品と返金という言葉は、どちらも「元の持ち主に返すこと」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、商品を返すことを表現したい時は「返品」を、お金を返すことを表現したい時は「返金」を使うようにしましょう。

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