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【心情】と【心境】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「心情」(読み方:しんじょう)と「心境」(読み方:しんきょう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「心情」と「心境」という言葉は、どちらも気持ちや感情を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




心情と心境の違い

心情と心境の意味の違い

心情と心境の違いを分かりやすく言うと、心情とは物事に対して起こる気持ちを意味し、心境とはその状況において抱く気持ちという違いです。

心情と心境の使い方の違い

一つ目の心情を使った分かりやすい例としては、「今の心情を吐露する」「被災者の心情に寄り添う」「道徳的心情をはぐくむ」「主人公の心情を読み取る」「心情を表した短歌」「心情的に許せない」などがあります。

二つ目の心境を使った分かりやすい例としては、「現在の心境に至る」「心境の変化があった」「複雑な心境である」「相手の心境を察する」「自分の心境を吐露する」「闘病生活の心境たるや計り知れない」などがあります。

心情と心境という言葉は、気持ちや感情を意味する言葉なのですが、心情とは物事に対して起こる気持ちを表し、心境とはその状況において抱く気持ちを表します。

「今の心情」と「今の心境」の違い

上記の「今の心情」とは、何かが起こった今の気持ちを意味し、喜怒哀楽など一時的な感情の動きを表します。これが「今の心境」となると、今の状況において抱く気持ちを意味し、状況や環境による比較的長い期間の心の状態を表します。

心情と心境の英語表記の違い

心情を英語にすると「sentiment」「feeling」となり、例えば上記の「心情を吐露する」を英語にすると「exude feelings」となります。

一方、心境を英語にすると「mental state」「state of mind」となり、例えば上記の「現在の心境」を英語にすると「current state of mind」となります。

心情の意味

心情とは

心情とは、心の中にある思いや感情を意味しています。

表現方法は「心情に訴える」「心情を察する」「心情の変化」

「心情に訴える」「心情を察する」「心情の変化」などが、心情を使った一般的な表現方法です。

心情の使い方

心情を使った分かりやすい例としては、「複雑な心情を抱く」「医療従事者の心情を察する」「登場人物の心情の変化に気をつける」「心情曲線を使った国語の授業」「道徳の授業で心情円を使った」「責任倫理と心情倫理」などがあります。

その他にも、「相手の心情をおもんばかる」「心情が伝わってくるメール」「心情的には応援したいが資金がない」「母親の心情として受け入れられない」「加害者の心情を情状と考慮する」「心情語の語彙が乏しい」などがあります。

心情という言葉は心の中にある思いや感情を意味しており、ある物事に接したときに生じる気持ちや感情のことです。

「複雑な心情を抱く」の意味

上記の「複雑な心情を抱く」とは、ある物事に接したときに2つ以上の感情を同時に抱くことを表します。例えば、小さい子供とのゲームに勝ったときに、嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちなど複数の感情を同時に抱く時の表現に使われます。

心情の類語

心情の類語・類義語としては、物事に接したときに心にわき起こる感情意味する「情感」、事に触れて起こるさまざまの微妙な感情を意味する「情緒」、心の中に思っていることを意味する「意中」などがあります。

心情の情の字を使った別の言葉としては、物事に向かって気持ちが燃え立つことを意味する「情熱」、慕わしく思う気持ちを意味する「慕情」、心にある感じを起こさせる光景や場面を意味する「情景」などがあります。

心境の意味

心境とは

心境とは、その時の気持ちや心の状態を意味しています。

表現方法は「心境を語る」「心境を述べる」「心境に陥る」

「心境を語る」「心境を述べる」「心境に陥る」などが、心境を使った一般的な表現方法です。

心境の使い方

心境を使った分かりやすい例としては、「複雑な心境である」「現在の心境を語る」「断りにくい心境に陥る」「正直、どんな心境ですか」「自粛生活での率直な心境を語る」「不合格が続いた心境はいかばかりか」などがあります。

その他にも、「心境一如の悟りの境地」「不安な心境に陥る」「新たな心境になる出来事」「訃報を聞いて心境を述べる」「恐怖に支配されている心境です」「朗報を聞いて明るい心境になった」などがあります。

心境という言葉はその時の気持ちや心の状態を意味しており、その状況における気持ちのことです。

「複雑な心境」の意味

上記の「複雑な心境である」とは、ある状況において2つ以上の感情が入り混じっていることを表します。例えば、夢だった海外留学に旅立つ状況において、嬉しい気持ちと不安な気持ちと寂しい気持ちが入り混じっている時などの表現に使われます。

「心境一如」の意味

心境という言葉を使った日本語には「心境一如」があり、万物と自己が一体であることを意味する仏教の考えです。自分を取り巻く環境と内面が一つであることを表しています。

心境の類語

心境の類語・類義語としては、ある段階に達した心の状態を意味する「境地」、心の働きやありさまを意味する「心理」、表に出さない気持ちを意味する「内心」などがあります。

心境の境の字を使った別の言葉としては、その人が置かれた環境や経済状態などを意味する「境遇」、まだ一般に知られていない地域を意味する「秘境」、土地や物事のさかいを意味する「境界」などがあります。

心情の例文

1.彼は敏感に周りの人の心情を察するので、場を和ませるのが上手い。
2.虐待されている子供の心情を思うといたたまれない気持ちになる。
3.遺品整理をしていて処分できるものと、心情的にどうしても処分できないものがある。
4.明るい未来を願う万人共通の心情に訴えた政治活動に賛同する。
5.幼児期に身に付けるべきものは「心情、意欲、態度」の3つである。
6.彼女は大丈夫大丈夫と明るくふるまったが、どこかさみしそうな笑顔で実際の心情は異なるのだろうと思った。
7.今は現地に行くことも出来ないのだから、被災者の心情に寄り添うだけでもいいと思います。
8.その小説は、細かな心情や情景の描写がありきたりではなく、とても胸に刺さりました。
9.彼は人の内面や心情を読み取るのが上手いから、カウンセラーに向いているのではないか。
10.その映画は、観る人の心情に強く訴えかけてくれる非常に素晴らしい作品でした。

この言葉がよく使われる場面としては、心の中にある思いや感情を表現したい時などが挙げられます。

心情という言葉は、心の中にある思いや感情を意味しており、ある物事に接したときに生じる気持ちや感情のことです。例文3にある「心情的」とは、感情を優位に考えるさまを意味しており、合理的や論理的などに対して使われる言葉です。

心境の例文

1.彼女は相手の事情や心境を察することに長けており、人間関係のトラブルが少ない。
2.夫の単身赴任期間が終わり、嬉しいような面倒なような複雑な心境である。
3.大怪我をして大好きなバレーボールをやめた頃の心境を考えるだけで胸が痛む。
4.あの方のご心境とあなたのお気持ちを天秤にかけるようなことは出来ません。
5.野球選手が感染症流行の影響で練習ができない状況が続く現在の心境を吐露した。
6.彼が引退を撤回したのは、心境の変化によるものと説明したが、裏で取引があったに違いない。
7.今まで応援していたアイドルが、有名になると嬉しいような悲しいような複雑な心境になりました。
8.そのタレントは、不祥事で活動休止期間の心境を綴った本を執筆中であることを明らかにした。
9.テレビではウクライナ人留学生が、現在の心境や祖国への思いを語ってくれました。
10.私は入学試験の試験結果を聞く時、とても怖くて耳を塞ぎたい心境でした。

この言葉がよく使われる場面としては、その時の気持ちや心の状態を表現したい時などが挙げられます。

心境という言葉は、その時の気持ちや心の状態を意味しており、その状況における気持ちや感情のことです。例文1にある「心境を察する」とは、その人が置かれている状況から気持ちや心の状態を推し量ることを表します。

心情と心境という言葉は気持ちや感情を意味していますが、心情は物事に対して起こる気持ちを表し、心境はその状況において抱く気持ちを表すことを覚えておくと良いでしょう。

言葉の使い方の例文
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