【ひょっとして】と【もしかして】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ひょっとして」と「もしかして」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ひょっとして」と「もしかして」という言葉は、どちらも疑いながら推定することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ひょっとして」と「もしかして」の違い

「ひょっとして」と「もしかして」の意味の違い

「ひょっとして」と「もしかして」の違いを分かりやすく言うと、「ひょっとして」の方が「もしかして」よりも確立が低い場合に使うという違いです。

「ひょっとして」と「もしかして」の使い方の違い

一つ目の「ひょっとして」を使った分かりやすい例としては、「ひょっとして大谷さんですか」「ひょっとして道に迷っているのかもしれない」「ひょっとして彼と会いましたか」「ひょっとしてロンドンで彼女に会ったらよろしくです」などがあります。

二つ目の「もしかして」を使った分かりやすい例としては、「もしかしてあの人は山本さんではないだろうか」「もしかして彼女が正しいのかもしれません」「もしかして行き違いになってしまったのかもしれません」などがあります。

「ひょっとして」と「もしかして」の使い分け方

「ひょっとして」と「もしかして」はどちらも疑いながら推定することを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「ひょっとして」の方が「もしかして」よりも確立が低い場合に使うという点です。

分かりやすく言うならば、「もしかして」が体感30%程度であれば、「ひょっとして」は15%くらいの間隔になります。ただし、定義があるわけではないので、基本的にこの場合はこちらを使うという明確な決まりは存在しないと覚えておきましょう。

そのため、混同してしまって然程大きな問題にならないというのが現状です。

「ひょっとして」と「もしかして」の英語表記の違い

「ひょっとして」も「もしかして」も英語にすると「if」「provided」となり、例えば上記の「ひょっとしてロンドンで彼女に会ったらよろしくです」を英語にすると「If you happen to see her in London, give her my best regards」となります。

「ひょっとして」の意味

「ひょっとして」とは

「ひょっとして」とは、疑いながら推定することを意味しています。

「ひょっとして」の使い方

「ひょっとして」を使った分かりやすい例としては、「ひょっとして彼が犯人かもしれません」「ひょっとして私のことをご存知ですか」「ひょっとして彼女は答えを知っているかもしれません」「ひょっとして私の旦那のことをご存知ですか」などがあります。

「ひょっとして」は疑いながら推定することを意味する副詞です。副詞とは、品詞の一つであり、他の言葉を修飾して説明を加えるという役割を担っています。

「ひょっとして」以外の副詞を挙げると、「ちょっと」「とても」「ひたすら」「だいぶ」「かなり」「しばらく」「すぐに」「さらに」などがあります。

「ひょっとして」の特徴

「ひょっとして」は実現性の低いものを仮定するときに用いる言葉で、類語である「もしかして」よりもさらに実現性が低い場合に使うのが一般的です。

「ひょっとして」は予想外の事態が偶然起こるときの驚きの気持ちを含む場合にも使うことができます。

「ひょっとして」の類語

「ひょっとして」の類語・類義語としては、意外にものことを意味する「図らずも」、予期しなかったのにのことを意味する「思いがけず」などがあります。

「もしかして」の意味

「もしかして」とは

「もしかして」とは、疑いながら推定することを意味しています。その他にも、まだ現実になっていないことを仮に想定することの意味も持っています。

「もしかして」の漢字表記

「もしかして」を漢字にすると、「若しかして」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「もしかして」を使うようにしましょう。

「もしかして」の使い方

「もしかして体の具合が悪いのですか」「もしかして行き違いになったのかもしれません」などの文中で使われている「もしかして」は、「疑いながら推定すること」の意味で使われています。

一方、「もしかして彼女が来たら知らせてください」「もしかして都合がつかないのであれば無理しなくてもいいですよ」などの文中で使われている「もしかして」は、「まだ現実になっていないことを仮に想定すること」の意味で使われています。

「もしかして」は疑いながら推定することと、まだ現実になっていないことを仮に想定することの二つの意味を持つ副詞です。

「もしかして」の特徴

「もしかして」は実現性の低いものを仮定するときに用いる言葉で、類語である「ひょっとして」よりもさらに実現性が低い場合に使うのが一般的です。

「もしかして」はビジネスシーンにおいても使うことができますが、敬語表現ではないので、目上の人に対して使いたいのであれば「可能性といたしては」「予想としましては」などに置き換えるのがいいでしょう。

「もしかして」の類語

「もしかして」の類語・類義語としては、断定はできないが、その可能性があることを意味する「かもしれない」、ある事態が起こる可能性があることを意味する「あるいは」などがあります。

「ひょっとして」の例文

1.ひょっとして道に迷っていたら大変なので、直接迎えにいくことにしました。
2.ひょっとしてと思ったので、名前を尋ねてみることにしました。
3.話を聞いてみたが、ひょっとして彼女はこの事件の真相を知っているのかもしれません。
4.ひょっとしてパリで彼と会ったら、私が言いたいことがあると伝えてください。
5.ひょっとして佐々木さんではいらっしゃいませんかと声を掛けられました。

この言葉がよく使われる場面としては、疑いながら推定することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ひょっとして」は実現性の低いものを仮定するときに使う言葉です。

「もしかして」の例文

1.もしかして体調が悪いのであれば、今日はもう帰っていいですよ。
2.もしかして集合場所場所を間違えている可能性があるので、直接迎えに行くことにしました。
3.もしかして午後から雨になる可能性があるので、傘を持っていった方がいいだろう。
4.もしかして彼が来るかもしれないので、来たら教えてください。
5.もしかして都合が悪いのであれば、後日に変更でも構いませんよ。

この言葉がよく使われる場面としては、疑いながら推定することを表現したい時などが挙げられます。その他にも、まだ現実になっていないことを仮に想定することを表現したい時にも使います。

例文1から例文3は疑いながら推定すること、例文4と例文5はまだ現実になっていないことを仮に想定することの意味で使っています。

「ひょっとして」と「もしかして」はどちらも疑いながら推定することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「ひょっとして」の方が「もしかして」よりも確立が低い場合に使うと覚えておきましょう。

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