似た意味を持つ「それと」と「あと」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「それと」と「あと」という言葉は、どちらも前の話題に関連したことを付け加えることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「それと」と「あと」の違い
「それと」と「あと」の意味の違い
「それと」と「あと」の違いを分かりやすく言うと、「それと」よりも「あと」の方がカジュアルな表現という違いです。
「それと」と「あと」の使い方の違い
一つ目の「それと」を使った分かりやすい例としては、「明日の会議は14時からです。それと資料の準備も忘れないでください」「彼女はピアノが弾けます。それとバイオリンも弾けます」「私たちには砂糖と塩、それと酢が少々必要です」などがあります。
二つ目の「あと」を使った分かりやすい例としては、「お昼ご飯を買ってきます。あと何か欲しいものはありますか」「明日の試合開始は午後6時です。あと駅に午後5時集合だから忘れないように」「原稿を書き終わったので、あとはこれを編集部に送るだけだ」などがあります。
「それと」と「あと」の使い分け方
「それと」と「あと」はどちらも前の話題に関連したことを付け加えることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「それと」はそばにあるものや話題の内容に別のものを付け加えることを意味する言葉で、「この漫画は面白いです。それと絵も綺麗です」のように、具体的な情報を後に続ける場合に使います。
一方、「あと」は「あとで電話するね」のように、何かを付け加える際などのちょっとした補足をする時のカジュアルなニュアンスで使うことが多い言葉というのが違いになります。
ただし、どちらの言葉も敬語表現ではないので、ビジネスシーンにおいて目上の人に対して使うことはできないと覚えておきましょう。
「それと」と「あと」の英語表記の違い
「それと」も「あと」も英語にすると「and」「as well as」となり、例えば上記の「私たちには砂糖と塩、それと酢が少々必要です」を英語にすると「We need sugar, salt, and some vinegar」となります。
「それと」の意味
「それと」とは
「それと」とは、前の話題に関連したことを付け加えることを意味しています。
「それと」の使い方
「それと」を使った分かりやすい例としては、「彼女に誕生日プレゼントを用意しました。それとお祝いのケーキも買いました」「講義にはなるべく参加してください。それとレポートの提出期限は今週の金曜日です」「ゴミ捨てお願いします。それと食器も洗ってほしいです」などがあります。
「それと」は前の話題に関連したことを付け加えることを意味する接続詞です。接続詞とは前の文と後ろの文を繋ぐ言葉になります。
「それと」は基本的に口語で使う言葉で、様々なニュアンスで使用することができます。
一つ目は「明日は会議があります。それと資料の準備もお願いします」のように、前に述べた内容に新しい情報を加える時です。
二つ目は「野球が好きです。それとサッカーも詳しいです」のように、二つの事柄が並列的な関係にある時です。
三つ目は「今日の練習は面白かったです。それと新しいコーチが来ていました」のように、会話の中で関連する話題を持ち出す時になります。
「それと」の注意点
「それと」を使う上で注意しなければならないのは、敬語表現ではないので、ビジネスシーンにおいて目上の人に対して使うことはできないという点です。
「それと」の類語
「それと」の類語・類義語としては、前述の事柄に加えてあとの事柄を示すことを意味する「それから」があります。
「あと」の意味
「あと」とは
「あと」とは、前の話題に関連したことを付け加えることを意味しています。
「あと」の使い方
「あと」を使った分かりやすい例としては、「今日は新しいゲーム機を買いました。あとソフトも一緒にね」「レポートを書き終わったので、あとは教授に送るだけです」「修学旅行の準備は終わったので、あとは忘れ物がないか確認するだけです」などがあります。
「あと」は前の話題に関連したことを付け加えることを意味する接続詞です。
「あと」は、「購買でパンを買ってきた。あと小腹が空いたときようにお菓子も」のように、何かを言った後に追加の情報を付け加える時に使うのが一般的な言葉になります。そのため、基本的には口語的で、カジュアルな場面においてのみ使うことができます。
また、「あと」は接続詞として使うのが一般的ですが、「次の試合はあと10分で始まります」のように名詞として使うこともできると覚えておきましょう。
「あと」の注意点
「あと」を使う上で注意しなければならないのは、敬語表現ではないので、ビジネスシーンにおいて目上の人に対して使うことはできないという点です。
「あと」の類語
「あと」の類語・類義語としては、同じことが重なったり加わったりすることを意味する「さらに」があります。
「それと」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、前の話題に関連したことを付け加えることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「それと」は口語として使うのが一般的な言葉です。
「あと」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、前の話題に関連したことを付け加えることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「あと」は口語として使うのが一般的な言葉です。
「それと」と「あと」はどちらも前の話題に関連したことを付け加えることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「それと」よりも「あと」の方がカジュアルな表現と覚えておきましょう。