【エコカー】と【ハイブリッドカー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「エコカー」と「ハイブリッドカー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「エコカー」と「ハイブリッドカー」という言葉は、「環境に配慮した自動車」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




エコカーとハイブリッドカーの違い

「エコカー」と「ハイブリットカー」の意味の違い

エコカーとハイブリッドカーの違いを分かりやすく言うと、エコカーは環境への負担が少ない車の総称であり、ハイブリッドカーは環境への負担が少ない車の一種を表現する時に使うという違いです。

「エコカー」と「ハイブリットカー」の使い方の違い

一つ目のエコカーを使った分かりやすい例としては、「クリーンなエコカーに乗り換えることを考えている」「全て電気で動くエコカーはどのくらい充電時間が必要なのだろう」「車の購入を考えていたらエコカーをオススメされた」などがあります。

二つ目のハイブリッドカーを使った分かりやすい例としては、「ハイブリッドカーのモーターのおかげで走行音がほとんど聞こえない」「ハイブリッドカーの人気ランキングをネットで閲覧する」「子どもにハイブリッドカーの説明をした」などがあります。

「エコカー」と「ハイブリットカー」の使い分け方

エコカーとハイブリッドカーはどちらも、環境に配慮した自動車を表す言葉ですが、指し示すものが若干異なります。

エコカーは、環境への負担が少ない車を指します。電気自動車、燃料電池自動車、クリーンディーゼル車などが該当します。ハイブリッドカーもエコカーに含まれ、国内保有台数のうち約9割を占めていると言われています。

一方のハイブリッドカーは、二つ以上の動力源を備え持つ自動車を指し、具体的にはエンジンとモーターの二つを搭載した車が該当します。

つまり、エコカーは環境に配慮した自動車の総称であり、ハイブリッドカーはエコカーの一種であるという違いがあります。

「エコカー」と「ハイブリットカー」の英語表記の違い

エコカーを英語にすると「eco-car」「ecologically friendly car」となり、例えば上記の「クリーンなエコカー」を英語にすると「a clean eco-car」となります。

一方、ハイブリッドカーを英語にすると「hybrid car」となり、例えば上記の「ハイブリッドカーのモーター」を英語にすると「hybrid car motors」となります。

エコカーの意味

「エコカー」とは

エコカーとは、環境への負担が少ない車を意味しています。

「エコカー」の使い方

エコカーを使った分かりやすい例としては、「エコカー減税にあやかって車を購入することにした」「近場のスーパーや職場にしか行かない母にとってエコカーは特にデメリットがない」「キャンプをするとなるとエコカーではない方がいいのだろう」などがあります。

その他にも、「今日ではエコカーにも多くの種類がある」「エコカーのメンテナンスにはそこそこの費用が掛かるイメージがある」「自分では大した調整ができず、専門家に任せるしかないため父は購入したエコカーに少し不満そうだ」などがあります。

エコカーは、人間生活と自然の調和や共存をめざす考え方を意味する「エコロジー」と自動車を意味する「カー」を組み合わせた和製英語で、英語圏では使われず、「ecologically friendly car」など別の表現が用いられることが多い言葉です。

「次世代自動車」とも呼ばれており、電気自動車、ハイブリッド自動車プラグインハイブリッド車、天然ガス自動車、クリーンディーゼル車など、環境に配慮している自動車の総称として使われています。

表現方法は「エコカー減税」

上記例文の「エコカー減税」とは、排出ガスや燃費性能の優れた自動車に対する優遇措置を指す言葉です。自動車税、自動車取得税、そして自動車重量税が軽減され、燃費基準によって軽減率が定められています。

「エコカー」の対義語

エコカーの対義語・反対語としては、ガソリンのみを利用して動く自動車を意味する「ガソリン車」があります。

「エコカー」の類語

エコカーの類語・類義語としては、蓄電池などの動力源を積載している自動車を意味する「電気自動車」、燃料電池によって走行する自動車を意味する「燃料電池車」などがあります。

ハイブリッドカーの意味

「ハイブリットカー」とは

ハイブリッドカーとは、二つ以上の動力源を備え持つ車を意味しています。

「ハイブリットカー」の使い方

ハイブリッドカーを使った分かりやすい例としては、「ハイブリッドカーを買ってはいけないと言われたが理由までは説明されなかった」「ハイブリッドカーの仕組みを簡単に説明してもらう」「ハイブリッドカーの給油方法は他の車と同じだろうか」などがあります。

その他にも、「ハイブリッドカーの燃費がランキング化されていた」「ハイブリッドカーのデメリットは大きすぎるものもある」「ハイブリッドカーの寿命を考えるとガソリン車の方が良いのだろうか」などがあります。

ハイブリッドカーは、混合物を意味する「ハイブリッド」と自動車を意味する「カー」を組み合わせた言葉で、二つの動力源を持つ自動車を表し、「ハイブリッド車」「ハイブリッド自動車」とも呼ばれています。

「ハイブリットカー」の特徴

日本では、エンジンとモーターを利用した電気式ハイブリッドカーを指すことがほとんどです。坂を登るなどパワーを必要する道ではエンジンで、それ以外の道はモーターで走行するのが特徴です。

燃費性能が良く、モーターでの走行中は静かであり、CO2が出ないため環境に配慮されているというメリットがある一方で、車両価格や補助バッテリーが高価である、ハイブリッドカーの寿命や故障に気を配る必要があるなどのデメリットもあります。

「ハイブリットカー」の類語

ハイブリッドカーの類語・類義語としては、太陽光線のエネルギーを電気に変換して動く自動車を意味する「ソーラーカー」、排出ガスに含まれる有害物質を従来よりも抑えた軽油車を意味する「クリーンディーゼル車」などがあります。

エコカーの例文

1.車両価格が高い点や車種によって充電に時間がかかる点はエコカーのデメリットと言える。
2.エコカー減税はいつまで行われている施策なのだろうか。
3.軽自動車にもエコカーは存在し、母でも運転できるサイズであると聞いて購入を前向きに検討しているようだ。
4.最近車を買い替えようと思っており、エコカーランキングを眺めて気に入るものを探している。
5.遠出をすることを考えればエコカーではなくガソリン車を視野に入れるべきだが、ガソリンが高価すぎて悩んでいる。

この言葉がよく使われる場面としては、環境に対する負担が少ない車を意味する時などが挙げられます。

例文1のように、充電を必要とする電気自動車もあれば、排気ガスの有害物質が抑えられている自動車もあり、環境に配慮している車両全般をエコカーと呼びます。

ハイブリッドカーの例文

1.寒冷地に住む人は、バッテリー性能が低下しやすいことからハイブリッドカーを買ってはいけないと言われることも多い。
2.ハイブリッドカーには、発電専用のエンジンを搭載するシリーズ式、エンジンをメインに走行するパラレル式などがある。
3.ハイブリッドカーの駆動用バッテリーは5年から8年ほど、補機用バッテリーは3年から5年ほどの寿命であるそうだ。
4.実際にハイブリッドカーの仕組みを説明してくれと言われても難しい。
5.ハイブリッドカーにはメリットとデメリットのどちらもあり、デメリットは特に念頭に置いておく必要がある。

この言葉がよく使われる場面としては、二つ以上の動力源を備え持つ車を意味する時などが挙げられます。

どの例文も、エンジンとモーターの二つを搭載しており、走行状況に応じてどちらかを作動させて走行する自動車を指す言葉として使われています。

エコカーとハイブリッドカーは、どちらも「環境に配慮した自動車」を表します。

どちらを使うか迷った場合は、環境への負担が少ない車の総称を表す場合は「エコカー」を、環境への負担が少ない車の一種を表す場合は「ハイブリッドカー」を使うと覚えておけば間違いありません。

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