【屁】と【オナラ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「屁」(読み方:へ)と「オナラ」(読み方:おなら)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「屁」と「オナラ」という言葉は、どちらも肛門から放出されるガスのことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「屁」と「オナラ」の違い

「屁」と「オナラ」の違いを分かりやすく言うと、「屁」は音が鳴らない、「オナラ」は音が鳴るという違いです。

一つ目の「屁」を使った分かりやすい例としては、「約束を破ることなど屁とも思っていない」「そんなことは屁のカッパです」「彼はオナラをする」などがあります。

二つ目の「オナラ」を使った分かりやすい例としては、「エレベーターの中でオナラをしてしまいました」「臭いでバレるのでオナラを我慢する」「彼は大きなオナラをしました」「オナラをしたけど臭いがなくて良かったです」などがあります。

「屁」と「オナラ」はどちらも肛門から放出されるガスのことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「屁」は飲み込んだ空気や腸の内容物の発酵で生じるもので、基本的に音は鳴りません。また、表現が硬くそこまで一般的には使われていません。

一方、「おなら」は鳴らすが変化した言葉なので、音が鳴る場合に使うのが一般的です。また、現代的で柔らかい表現なので、日常的に使われているというのが違いです。

「屁」も「オナラ」も英語にすると「fart」「wind」となり、例えば上記の「彼はオナラをする」を英語にすると「He break wind」となります。

「屁」の意味

「屁」とは、肛門から放出されるガスのことを意味しています。その他にも、値打ちのないもののことの意味も持っています。

「屁をする」「屁は臭い」などが、「屁」を使った一般的な言い回しになります。

「会議中に屁が出そうになって必死で我慢しました」「臭いだけすかしっ屁だったので助かりました」「」などの文中で使われている「屁」は、「肛門から放出されるガスのこと」の意味で使われています。

一方、「彼の自慢話なんて俺にとっては屁みたいなもん」「そんなことしたって屁にもならない」などの文中で使われている「屁」は、「値打ちのないもののこと」の意味で使われています。

「屁」は肛門から放出されるガスのことと、値打ちのないもののことの二つの意味を持つ言葉です。

肛門から放出されるガスのことの意味は飲み込んだ空気や腸の内容物の発酵で生じる物理的な表現で、基本的に音は鳴りません。また、「屁」はやや硬めの表現で、文語や落語、ことわざの中でも使われています。

値打ちのないもののことの意味は比喩的な表現として使います。「屁」は臭いだけで中身がないのでこれが転じて、値打ちのないもののことの意味として使われるようになりました。

「屁」は肛門から放出されるガスのことと、値打ちのないもののことの二つの意味

「屁」の類語・類義語としては、気体のことを意味する「ガス」があります。

「オナラ」の意味

「オナラ」とは、肛門から放出されるガスのことを意味しています。

「オナラがよく出る」「オナラがよく止まらない」などが、「オナラ」を使った一般的な言い回しになります。

「オナラ」を使った分かりやすい例としては、「授業中にオナラが出そうでずっと我慢していました」「サツマイモを食べたせいでオナラが止まりません」「電車の中で誰かがオナラしたようで周囲がざわついています」「彼女がオナラして気まずい雰囲気になりました」などがあります。

「オナラ」は食べたものを消化する過程で発生したガスが肛門から出てくる現象のことを指しています。

「オナラ」はカジュアルな表現なので、大人から子供まで広く一般的に親しまれています。

「オナラ」は恥ずかしいものと思われがちですが、実は体の中のガスを排出する、大切な働きのひとつです。溜め込むとお腹が張ったり、気分が悪くなったりもするので、出すことはむしろ健康的と言われています。

「オナラ」の類語・類義語としては、おならをすることを意味する「放屁」があります。

「屁」の例文

1.エレベーターの中で誰かが屁をしたせいで、とてつもない臭いが蔓延しました。
2.昨日からお腹の調子が悪くて、数分おきに屁が出てしまいます。
3.あいつの約束なんて屁にもなりません。なぜなら、全く信用できないからです。
4.どれだけ金を持ってても、人の心がわからないなら屁と同じだと思います。
5.名前だけの肩書なんて、実力がなけりゃ屁の役にも立たないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、肛門から放出されるガスのことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、値打ちのないもののことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2は肛門から放出されるガスのこと、例文3から例文5は値打ちのないもののことの意味で使っています。

「オナラ」の例文

1.飼っている仔犬がソファの上でオナラをして、家族みんなで大爆笑しました。
2.バスの中で誰かが大きなオナラをしたようで、周囲がザワつきはじめました。
3.オナラって体の中のガスを出してる生理的なものだけど、やっぱり恥ずかしいよね。
4.デート中にオナラをしたけど、彼女が突っ込んでくれて助かりました。
5.社内ミーティング中にオナラが出そうで、ずっとお腹を押さえて我慢していました。

この言葉がよく使われる場面としては、肛門から放出されるガスのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「オナラ」は音が鳴るものに対して使う言葉です。

「屁」と「オナラ」はどちらも肛門から放出されるガスのことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、音が鳴らないのが「屁」、音が鳴るのが「オナラ」と覚えておきましょう。

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