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【処遇】と【待遇】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「処遇」(読み方:しょぐう)と「待遇」(読み方:たいぐう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「処遇」と「待遇」という言葉は、どちらも「従業員に対する取り扱い」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




処遇と待遇の違い

処遇と待遇の意味の違い

処遇と待遇の違いを分かりやすく言うと、処遇とは評価に応じた取り扱いを表し、待遇とは取り扱うこと全般を表すという違いです。

処遇と待遇の使い方の違い

一つ目の処遇を使った分かりやすい例としては、「例のない寛大な処遇がなされた」「人事制度は処遇のルールを定めています」「処遇改善を急ぐ必要がある」「処遇改善手当で給与が上がるだろうか」「特別顧問として処遇する」などがあります。

二つ目の待遇を使った分かりやすい例としては、「特別なお客様に最高の待遇をする」「大企業の手厚い待遇が羨ましい」「介護職員の待遇改善が課題となっています」「工場長は本社の課長待遇です」などがあります。

処遇と待遇の使い分け方

処遇と待遇という言葉は、どちらもビジネスシーンで従業員に対する取り扱いを表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

処遇とは、人を評価して、それに応じた取り扱いをすることを意味します。成果を出した社員にボーナスを支給したり、反対にトラブルを起こした社員を減給処分にするなど、良くも悪くも社員を評価して、その扱いを決めることです。

待遇とは、雇用者の被雇用者に対する扱いのことです。「手厚い待遇」とは、労働条件や労働環境に恵まれていることを表します。また、「お客様に最高の待遇をする」のように人をもてなすことや、「課長待遇」のように地位に準じた取り扱いを意味します。

つまり、処遇とは評価に見合った取り扱いをすることを意味し、待遇とは人を取り扱うこと全般を表します。二つの言葉を比べると、処遇よりも待遇の方が広い意味を持ち、幅広く使える言葉だと言えるでしょう。

処遇と待遇の英語表記の違い

処遇も待遇も英語にすると「treatment」「dealing」となり、例えば上記の「寛大な処遇」を英語にすると「lenient treatment」となります。

処遇の意味

処遇とは

処遇とは、人をある立場から評価して、それに相応した取り扱いをすることを意味しています。

表現方法は「処遇が決まる」「今後の処遇」「処遇を考える」

「処遇が決まる」「今後の処遇」「処遇を考える」などが、処遇を使った一般的な言い回しです。

処遇の使い方

処遇を使った分かりやすい例としては、「キャリアに見合った処遇を受ける」「名誉顧問として処遇する」「処遇改善を目的とした賃上げが実施されました」「今後の処遇については検討中です」「保育士の処遇改善手当をわかりやすく解説します」などがあります。

その他にも、「政府は処遇改善手当で介護職員の人材を確保する狙いだ」「処遇改善加算の計算方法を教えてください」「処遇改善支援補助金を申請する」「障害福祉サービスに係る処遇改善加算とは何ですか」などがあります。

処遇の「処」は物事をしかるべく取りさばくこと、「遇」はある態度で人と接することや人をもてなすことを表します。処遇とは、人を評価してそれ相応の取扱いをすることを意味する言葉です。おもに会社の従業員や、犯罪者などに対する待遇を表現する際に使用されています。

「処遇改善」の意味

上記の例文にある「処遇改善」とは、労働条件や労働環境の改善を表す言葉です。具体的には、賃上げや福利厚生の充実などを指します。

「受刑者処遇法」の意味

処遇を用いた日本語には、「受刑者処遇法」があります。「刑事施設及び受刑者の処遇等に関する法律」の略称であり、2005年5月に制定されました。従来の監獄法を抜本的に改正し、受刑者の権利保障を手厚くすること、刑務所内の透明性を高めることを目的としています。

処遇の類語

処遇の類語・類義語としては、待遇や応対のしかたを意味する「扱い」、ある官職や役目に就くよう命じることを意味する「任命」、正式の任命によらないで業務に従事することを依頼することを意味する「嘱託」、取り扱いを決めて物事の決まりをつけることを意味する「処分」などがあります。

待遇の意味

待遇とは

待遇とは、人をもてなすこと、あしらいを意味しています。

その他にも、「給与や勤務時間など、雇用者の勤労者に対する取り扱い」「ある地位に準じた取り扱いを受けること」の意味も持っています。

表現方法は「待遇がいい」「待遇を良くする」「待遇を改善する」

「待遇がいい」「待遇を良くする」「待遇を改善する」などが、待遇を使った一般的な言い回しです。

待遇の使い方

「至れり尽くせりの待遇を受ける」「待遇の良いビジネスホテルでした」「ホテルの手厚い待遇に感動しました」「関西地方の待遇表現を研究しています」などの文中で使われている待遇は、「人をもてなすこと」の意味で使われています。

一方、「待遇面の確認不足で失敗した」「英語講師は好待遇です」「待遇に関する情報提供の記入例はこちらです」の文中で使われている待遇は「勤労者に対する取り扱い」の意味で、「部長待遇のポストに転職する」の文中で使われている待遇は「ある地位に準じた取り扱い」の意味で使われています。

待遇とは、その人の取り扱い方を表しますが、複数の意味を持つ言葉です。「その時のもてなし方」「勤労者の地位や給与の条件」の意味があり、それぞれの意味で用いられているため、文脈により意味を捉える必要があります。

「待遇表現」の意味

上記の例文にある「待遇表現」とは、会話の相手との人間関係やその場の状況などに配慮して使い分ける表現のことです。敬意を表す敬語や、蔑んだりののしったりしていう卑罵語のたぐいを指します。

「最恵国待遇」の意味

待遇を用いた日本語には「最恵国待遇」があります。最恵国待遇とは、通商条約や通商航海条約において、ある国が対象となる別の国に対して、最も有利な待遇を受けることを現在および将来において約束することです。

待遇の対義語

待遇の対義語・反対語としては、冷淡な待遇をすることを意味する「冷遇」、人を冷淡にもてなすことを意味する「薄遇」などがあります。

待遇の類語

待遇の類語・類義語としては、もてなすことや応接することを意味する「接遇」、相手になって受け答えすることを意味する「応対」、手厚くもてなすことや優先的に扱うことを意味する「優遇」、地位や給料などで十分な待遇をすることを意味する「厚遇」などがあります。

処遇の例文

1.人事制度は、従業員の評価と処遇の公正化を図り、人事管理の効率化や人材の育成を目的として設けられています。
2.政府は、介護職員の賃金を引き上げるために処遇改善加算を見直す方針を固めた。
3.ケアマネージャーの給料事情や、今後の処遇改善についてご説明いたします。
4.特定処遇改善加算は、職場内の給与格差を広げてしまうので不公平感を生じさせる恐れがあります。
5.英語教育改革の肝は、外国人教師の確保と処遇改善にあると思います。

この言葉がよく使われる場面としては、人を評価して、それにふさわしい取り扱いをすることを表現したい時などが挙げられます。

例文2の「介護職員の処遇改善加算」とは、簡単に言うと、職場環境を整えた介護施設に、職員の給与を上げるためのお金を支給する制度です。

待遇の例文

1.料理上手な母は、お客様が来ると次々とご馳走を出して客を待遇します。
2.給料が安くて待遇が良いとは言えない会社ですが、居心地がいいので転職は考えておりません。
3.英語力さえあれば待遇が良い仕事につける、というのは一昔前の話です。
4.アルバイト先の嬉しい待遇と言えば、交通費支給や食事補助だろう。
5.朝のニュース番組に出ているアナウンサーが、役員待遇のエグゼクティブアナウンサーに昇進するらしい。

この言葉がよく使われる場面としては、他人や客をもてなすことや接待、職場での地位や給料などに関する取り扱い方、ある地位に準じた扱いの格式を表現したい時などが挙げられます。

例文1の待遇は、「客をもてなすこと」の意味で用いられています。例文2から例文4の待遇は「地位や給料などに関する取り扱い方」の意味で、例文5の待遇は「ある地位に準じた扱いの格式」の意味で用いられています。

処遇と待遇という言葉は、どちらも「従業員に対する取り扱い」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、評価に見合った取り扱いをすることを表現したい時は「処遇」を、取り扱うこと全般を表現したい時は「待遇」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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