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【閉める】と【締める】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「しめる」という読み方の「閉める」と「締める」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「閉める」と「締める」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「閉める」と「締める」の違い

「閉める」と「締める」の意味の違い

「閉める」と「締める」の違いを分かりやすく言うと、「閉める」とは閉じること、「締める」とは緩みのないようにすることという違いです。

「閉める」と「締める」の使い方の違い

一つ目の「閉める」を使った分かりやすい例としては、「雨が降ってきたので窓を閉める」「閉店時間になったので店を閉める」「銀行の窓口は3時に閉まります」「あそこのドアを閉めてください」などがあります。

二つ目の「締める」を使った分かりやすい例としては、「元栓をしっかりと締める」「面接の前にネクタイをきちんと締める」「生意気な後輩を一度締めてやろう」「腰にベルトを締める」などがあります。

「閉める」と「締める」の使い分け方

「閉める」と「締める」は同音の言葉ですが、意味は異なっているので間違えて使わないように注意しましょう。

「閉める」は「窓を閉める」「お店を閉める」などのように、開いていた窓や戸などをぴったり閉じることや営業や業務を終わりにすることの意味で使います。

一方、「締める」は「ネジを締める」「気を引き締める」などのように、強く引っ張たり捻ったりして緩みのないようにすることや気持ちや態度などを緊張させることの意味で使います。

「閉める」と「締める」を使った間違えやすい言葉としては、「鍵を閉める」「蛇口を閉める」があります。

鍵や蛇口を閉める動作は強く引っ張たり捻ったりして緩みのないようにすることなのですが、開いているものを閉じるというニュアンスで使うので、「締める」ではなく「閉める」を使うのが一般的です。

「閉める」と「締める」の英語表記の違い

「閉める」を英語にすると「close」「shut」となり、例えば上記の「ドアを閉めてください」を英語にすると「Please close the door」となります。

一方、「締める」を英語にすると「fasten」「tie」「economize」「tighten」となり、例えば上記の「腰にベルトを締める」を英語にすると「Fasten a belt around one’s waist」となります。

「閉める」の意味

「閉める」とは

「閉める」とは、開いていた窓や戸などをぴったり閉じることを意味しています。その他にも、営業や業務を終わりにすることの意味も持っています。

表現方法は「店を閉める」「鍵を閉める」「ドアを閉める」

「店を閉める」「鍵を閉める」「ドアを閉める」などが、「閉める」を使った一般的な言い回しになります。

「閉める」の使い方

「ドアが開いていたので閉めました」「日差しが眩しいのでカーテンを閉める」などの文中で使われている「閉める」は、「開いていた窓や戸などをぴったり閉じること」の意味で使われています。

一方、「お客さんが全く来ないので店を早く閉める」「営業時間が終わったので店を閉める」などの文中で使われている「閉める」は、「営業や業務を終わりにすること」の意味で使われています。

「閉める」は窓や蓋など、開いているものを閉じる場合に使うのが一般的です。また、営業時間を終了する場合や、今まで営業していたお店を閉店させる場合にも使うことができます。

「閉める」の対義語

「閉める」の対義語・反対語としては、閉じていたものを開くことを意味する「開ける」があります。

「閉める」の類語

「閉める」の類語・類義語としては、開いていたものが閉まることを意味する「閉じる」、開いている所を閉めることを意味する「閉ざす」、隙間や穴を無くすことを意味する「塞ぐ」、完全に閉めることを意味する「閉め切る」などがあります。

「締める」の意味

「締める」とは

「締める」とは、強く引っ張たり捻ったりして緩みのないようにすることを意味しています。その他にも、気持ちや態度などを緊張させること、塩や酢で魚の身をひきしめること、出費を切り詰めることの意味も持っています。

表現方法は「人を締める」「後輩を締める」「話を締める」

「人を締める」「後輩を締める」「話を締める」「お金を締める」「文を締める」などが、「締める」を使った一般的な言い回しになります。

「締める」の使い方

「ねじをしっかり締めて崩れないようにする」「釣ったサバを酢で締める」などの文中で使われている「締める」は、「強く引っ張たり捻ったりして緩みのないようにすることや塩や酢で魚の身をひきしめること」の意味で使われています。

一方、「新入部員を締めて先輩の威厳を見せる」「子供が生まれるので娯楽の出費を締める」などの文中で使われている「締める」は、「気持ちや態度などを緊張させることや出費を切り詰めること」の意味で使われています。

また上記以外にも、あれこれ飲み食いして終わりの食べ物とすること、そこまでを一区切りとして合計すること、懲らしめること、物事のまとまったことを祝ってみんなで一緒に手を打ち合わせることの意味も持っており、様々な使い方をすることが可能です。

「締める」の対義語

「締める」の対義語・反対語としては、緩くすることを意味する「緩める」があります。

「締める」の類語

「締める」の類語・類義語としては、縄や紐などを巻きつけて一つにまとめて結ぶことを意味する「縛る」、強く締めることを意味する「締め付ける」、結んで固定させることを意味する「結び付ける」などがあります。

「閉める」の例文

1.強風で砂埃が凄いので、家の中が汚れないように窓を閉める。
2.玄関のドアが開いていたので、きちんと閉めるように息子を叱りました。
3.今日はとても暑いので、窓を閉めてエアコンで冷房を入れることにする。
4.大雪の影響でお客さんが全く来ないので、午前中で店を閉めることにしました。
5.区役所の窓口は17時に閉まってしまうので、駅から全速力で走りました。
6.あのラーメン店はその日のスープが終わり次第店を閉めるのでいつも朝から行列ができている。
7.私はその車には自動でドアを閉める機能があるので、タクシーを改造したのではないかと勘違いしました。
8.昨今は物騒になったので、外出する前に、窓をしっかり閉めることを忘れないようにしましょう。
9.今日はワールドカップの大事な試合があるので早めに仕事を終わらせて、店を閉めることにした。
10.お店はお客さんが全く来ないので早く閉めるようになって、今では午前中しか開いていないこともあります。

この言葉がよく使われる場面としては、開いていた窓や戸などをぴったり閉じることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、営業や業務を終わりにすることを表現したい時にも使います。

例文1から例文3は開いていた窓や戸などをぴったり閉じることの意味で、例文4と例文5は営業や業務を終わりにすることの意味で使っています。

「締める」の例文

1.あまりにも睡魔に襲われていたので、飛行機のシートベルトを締めるとすぐに眠りに落ちました。
2.今日は先方との大事な会議があるので、ネクタイをしっかり締めて臨むことにします。
3.私の息子は来月のセンター試験に向けて、気を引き締めて勉強しています。
4.釣った魚を美味しく食べるためには、魚を締める作業をすることが大切です。
5.来月から実家を出て彼女と同棲するので、趣味の出費を締めることにしました。
6.みんな酔いが回ってきたようなのでそろそろこの場を締めるよう先輩から指示された。
7.運転免許試験が近いため、彼は気を引き締めて交通ルールの教本を使って学び直しました。
8.新しい家具を組み立てる際、部品が外れないように十分にネジを締めました。
9.ゆがんだフレームを直すために、ネジを締め直してしっかり固定したはずなのだが、また緩んでいたようだ。
10.学生時代は学ランで、ネクタイを締めたことがなかったので、人に手伝ってもらいました。

この言葉がよく使われる場面としては、強く引っ張たり捻ったりして緩みのないようにすることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、気持ちや態度などを緊張させること、塩や酢で魚の身をひきしめること、出費を切り詰めることを表現したい時にも使います。

例文1と例文2は強く引っ張たり捻ったりして緩みのないようにすること、例文3は気持ちや態度などを緊張させること、例文4は塩や酢で魚の身をひきしめること、例文5は出費を切り詰めることの意味で使っています。

「閉める」と「締める」という言葉は、どちらも「しめる」と読みますが使い方が少し違います。開いていた窓や戸などをぴったり閉じることを表現したい時は「閉める」を、強く引っ張たり捻ったりして緩みのないようにすることを表現したい時は「締める」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
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