【ぶらぶら】と【ふらふら】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ぶらぶら」と「ふらふら」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ぶらぶら」と「ふらふら」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「ぶらぶら」と「ふらふら」の違い

「ぶらぶら」と「ふらふら」の違いを分かりやすく言うと、「ぶらぶら」とはあてもなくのんびり歩きまわること、「ふらふら」とは自覚や目的のないまま行動することという違いです。

一つ目の「ぶらぶら」を使った分かりやすい例としては、「仕事がなくてぶらぶらしています」「祖母はまだぶらぶらしています」「その辺をぶらぶら歩いてきたらどうですか」「藤の花が風にぶらぶら揺れていました」「彼はぶらぶら暮らしている」などがあります。

二つ目の「ふらふら」を使った分かりやすい例としては、「ついふらふらと居酒屋に入った」「今の気持ちがふらふらしている」「立ち上がったら頭がふらふらした」「彼女はふらふらとした足取りで歩く」「私はふらふらとお店に入りました」などがあります。

「ぶらぶら」と「ふらふら」は似た言葉ですが、意味は全く異なっているので間違えないように注意が必要です。

「ぶらぶら」はあてもなくのんびり歩きまわること、ぶら下がって揺れ動くこと、なすこともなく毎日を暮らすことを意味する言葉で、「午後は公園をぶらぶら散歩しました」「カバンの紐がぶらぶら揺れている」などのような言い回しで使います。

一方、「ふらふら」は自覚や目的のないまま行動すること、揺れ動いて安定しないこと、からだに力が入らないこと、態度が定まらないことを意味する言葉で、「熱があって頭がふらふらする」「誘われるままにふらふらとその店に入ってしまった」などのような言い回しで使うというのが違いです。

「ぶらぶら」を英語にすると「aimlessly」「lazily」「idly」となり、例えば上記の「彼はぶらぶら暮らしている」を英語にすると「He is leading an idle life」となります。

一方、「ふらふら」を英語にすると「dizzy」「seesaw」「careen」となり、例えば上記の「私はふらふらとお店に入りました」を英語にすると「I stepped into the store aimlessly」となります。

「ぶらぶら」の意味

「ぶらぶら」とは、あてもなくのんびり歩きまわることを意味しています。その他にも、ぶら下がって揺れ動くこと、なすこともなく毎日を暮らすことの意味も持っています。

「休日は街をぶらぶら歩くだけで気分転換になります」「近所をぶらぶらと散歩する」などの文中で使われている「ぶらぶら」は、「あてもなくのんびり歩きまわること」の意味で使われています。

一方、「吊り下げられた電球が風でぶらぶらしている」「大学を卒業してからしばらくぶらぶらしていました」などの文中で使われている「ぶらぶら」は、「ぶら下がって揺れ動くことやなすこともなく毎日を暮らすこと」の意味で使われています。

「ぶらぶら」はあてもなくのんびり歩きまわること、ぶら下がって揺れ動くこと、なすこともなく毎日を暮らすことの複数の意味を持つオノマトペです。

オノマトペとは、さまざまな状態や動きなどを音で表現すること、つまり擬声語や擬態語を意味するフランス語です。

オノマトペは主に自然界にある音や声など、現実に聞こえる音を人の言語で表現しています。また、日本語は他国語よりもオノマトペは多いと言われており、「ぴえん」以外には「うきうき」「ふさふさ」「あつあつ」「ギザギザ」「すらすら」「しゅわしゅわ」などがあります。

「ぶらぶら」はのんびり、リラックス、無目的というニュアンスでプラスのイメージでもマイナスのイメージでも使えるというのが特徴です。

例えば「旅行中にぶらぶらする」はリラックスしたプラスのイメージだけど、「就職せずにぶらぶらしてる」はちょっとマイナスのイメージになります。

「ぶらぶら」の類語・類義語としては、目的もなく歩き回ることを意味する「ぶらぶら」、のんびり歩くことを意味する「てくてく」などがあります。

「ふらふら」の意味

「ふらふら」とは、自覚や目的のないまま行動することを意味しています。その他にも、揺れ動いて安定しないこと、からだに力が入らないこと、態度が定まらないことの意味も持っています。

「気づいたらふらふらと駅の反対側まで来てしまっていた」「地震の揺れで電灯がふらふらと揺れていた」などの文中で使われている「ふらふら」は、「自覚や目的のないまま行動することや揺れ動いて安定しないこと」の意味で使われています。

一方、「徹夜明けでふらふらの状態で出社した」「あの人はいつも意見がふらふらしていて信用できない」などの文中で使われている「ふらふら」は、「からだに力が入らないことや態度が定まらないこと」の意味で使われています。

「ふらふら」は自覚や目的のないまま行動すること、揺れ動いて安定しないこと、からだに力が入らないこと、態度が定まらないことの複数の意味を持つオノマトペです。

「ふらふら」を自覚や目的のないまま行動することや態度が定まらないことの意味で使う場合は、「学校を卒業してからしばらくぶらぶらしていた」のようにマイナスなイメージで使われることが多いと覚えておきましょう。

また、「ぶらぶら」は日常生活とビジネスシーンのどちらでも使える言葉です。

「ふらふら」の類語・類義語としては、熱でふらふらすることを意味する「よろよろ」、考えや態度が定まらないことを意味する「優柔不断」などがあります。

「ぶらぶら」の例文

1.海沿いをぶらぶら歩きながら、彼女とのデートを楽しみました。
2.地元の駅前をぶらぶらしていたら、偶然にも昔の同級生に会いました。
3.子どものリュックから、小さな可愛いお人形がぶらぶら揺れています。
4.何もする気力がわかなくて、ただ家でぶらぶらと過ごす日々が続きました。
5.ニートになって毎日ぶらぶらしている息子がとても心配なので、相談所に行くことにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、あてもなくのんびり歩きまわることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、ぶら下がって揺れ動くこと、なすこともなく毎日を暮らすことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2はあてもなくのんびり歩きまわること、例文3はぶら下がって揺れ動くこと、例文4と例文5はなすこともなく毎日を暮らすことの意味で使っています。

「ふらふら」の例文

1.就職する気もなく、彼は毎日ふらふらとアルバイトを転々としています。
2.船に乗っていたら足元がふらふらして、まっすぐ立てませんでした。
3.熱があるのか、立ち上がった瞬間ふらふらして倒れそうになりました。
4.進路についてふらふら考えていて、まだ何も決められていません。
5.味方か敵かふらふらしている態度に、みんなが不安を感じています。

この言葉がよく使われる場面としては、自覚や目的のないまま行動することを表現したい時などが挙げられます。その他にも、揺れ動いて安定しないこと、からだに力が入らないこと、態度が定まらないことを表現したい時にも使います。

例文1は自覚や目的のないまま行動すること、例文2は揺れ動いて安定しないこと、例文3はからだに力が入らないこと、例文4と例文5は態度が定まらないことの意味で使っています。

「ぶらぶら」と「ふらふら」は似た言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、あてもなくのんびり歩きまわることを表現したい時は「ぶらぶら」を、自覚や目的のないまま行動することを表現したい時は「ふらふら」を使うと覚えておきましょう。

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