【ラムネ】と【サイダー】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ラムネ」と「サイダー」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ラムネ」と「サイダー」という言葉は、「炭酸飲料」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ラムネとサイダーの違い

ラムネとサイダーの意味の違い

ラムネとサイダーの違いを分かりやすく言うと、ラムネはビー玉入りの容器の飲み物を表現する時に使い、サイダーはビー玉無しの容器の飲み物を表現する時に使うという違いです。

ラムネとサイダーの使い方の違い

一つ目のラムネを使った分かりやすい例としては、「ラムネ菓子は頭を使い過ぎた時の間食として重宝している」「祭りの時にはラムネを飲むのが好きだった」「ビー玉を上手く押せなかったためラムネを飲むのが下手だった」などがあります。

二つ目のサイダーを使った分かりやすい例としては、「ご当地サイダーを飲むのが好きで旅行先でつい探してしまう」「サイダーではなくソーダなら割り材として使っている」「子どもはおやつを食べる時にサイダーを飲んでいる」などがあります。

ラムネとサイダーの使い分け方

ラムネとサイダーはどちらも、炭酸飲料を指す言葉であり、違いについての明確な定義は存在しませんが、区別して使われています。

ラムネは、炭酸水に香料と砂糖で風味付けされており、玉詰びんと呼ばれるガラス玉の入った瓶に入れられている炭酸飲料を指します。そのため、ビー玉が入っていない瓶に入れられたものをラムネと呼ぶことはありません。

一方のサイダーも、甘味と酸味で味をつけ、香料がつけられた炭酸飲料を指します。リンゴの香味がつくものを指していましたが、リンゴ以外の果物で香りや味付けされた炭酸飲料も指す言葉です。

つまり、ラムネはビー玉入りの容器に入れられている炭酸飲料を指し、サイダーはビー玉が入っていない容器に入れられている炭酸飲料を指すという違いがありますが、中身の違いに関する定義はなく、メーカーによる違いはあれど、ほとんど同じとされています。

ラムネとサイダーの英語表記の違い

ラムネを英語にすると「Ramune」となり、例えば上記の「ラムネ菓子」を英語にすると「Ramune candy」となります。一方、サイダーを英語にすると「soda pop」「cider」となり、例えば上記の「ご当地サイダー」を英語にすると「local soda pop」となります。

ラムネの意味

ラムネとは

ラムネとは、炭酸水に香料と砂糖で風味付けたガラス玉の入った瓶の飲料水を意味しています。

その他にも、清涼飲料であるラムネの味がするお菓子を意味する言葉として使われています。

ラムネの使い方

「ラムネ瓶を振ってしまった子どもがビー玉を押した後に泣きを見ていた」「ラムネ瓶の中のガラス玉を取り出す子どもは多かったそうだ」などの文中で使われているラムネは、「風味付けられたガラス玉の入った瓶に入れられている炭酸飲料」の意味で使われています。

一方、「ラムネは職場のデスクの引き出しにいつも常備している」「疲れた時にはラムネを食べる」「ブドウ糖入りのラムネを大人買いする」などの文中で使われているラムネは、「ラムネの味がするお菓子」の意味で使われています。

ラムネは和製英語

ラムネは英語で「Ramune」と表記される和製英語です。イギリスのレモネードが由来となった名称で、訛って変化し「ラムネ」と呼ばれるようになったとされています。

ラムネの特徴

ビー玉を用いて瓶の口に栓をするのが特徴で、炭酸水を注いで瓶が満たされたら逆さまにすることで、圧力によってビー玉で口を塞ぎます。今日ではこの瓶に入れられている炭酸飲料をラムネと呼び、そうではない炭酸飲料はサイダーなど別の呼び方がされています。

また、砂糖やブドウ糖、でんぷん、酸味料などを材料にして作られた錠菓を指す言葉としても使われています。飲料水のラムネに由来しているとされることもありますが、味は様々で、用途もおやつとしてのみでなく、脳の活性化などにも用いられています。

ラムネの類語

ラムネの類語・類義語としては、レモン果汁を水で薄めて甘味を加えた飲料水を指す「レモネード」、炭酸水にレモン汁を加えて作られた清涼飲料水を指す「シトロン」などがあります。

サイダーの意味

サイダーとは

サイダーとは、甘味と酸味で味をつけ、香料がつけられた炭酸飲料を意味しています。

サイダーの使い方

サイダーを使った分かりやすい例としては、「ポン水は栓を開ける時にポンと音がなるサイダーの呼び名だ」「新商品や限定と記載があるサイダーは手に取ってしまう」「サイダーばかりを飲むのは身体に悪いのではないだろうか」などがあります。

その他にも、「サイダーは甘さ控えめのものが好きだ」「スーパーでサイダーのペットボトルを買ってほしいと子どもに頼まれた」「毎日サイダーを飲むと健康に悪い気がするので今日は控えておこう」などがあります。

サイダーの由来

サイダーは英語で「cider」と表記され、「リンゴ酒」「リンゴジュース」という意味を持ちます。フランス語でリンゴ酒を意味する「シードル」が由来となっているため、英語でもリンゴ酒を意味しますが、日本語ではリンゴ酒を意味することはありません。

18世紀にイギリスでレモネードに炭酸水を混ぜたレモンスカッシュが発売され、日本にもやってきたことで、これがサイダーとして発展したとされています。

表現方法は「地サイダー」

上記例文の「地サイダー」とは、特定の地域で発売されているサイダーを指す言葉で、「ご当地サイダー」とも呼ばれています。特産品が使われており、宮崎県のマンゴーサイダーや、静岡県のマスクメロンサイダーなど様々な地サイダーが存在します。

サイダーの類語

サイダーの類語・類義語としては、炭酸ガスを圧入した清涼飲料水を指す「ソーダ」、リンゴの絞り液を原料とした発泡酒を意味する「シードル」、などがあります。

ラムネの例文

1.ラムネの栓として使われていたガラス玉は、規格に合格したエー玉が使われており、規格に合わないものをビー玉と呼んだそうだ。
2.ラムネ瓶からガラス玉を取り出すために、瓶を割ってまで手に入れようとする人も少なくなかったそうだ。
3.ラムネジュースは縁日の屋台で買うことがほとんどで、それ以外ではビー玉を押す気持ち良さを味わえないと思っていた。
4.子どもと一緒にお菓子を買う時に、自分用として大粒のラムネを一つ買うことにした。
5.ラムネ菓子はちょっとしたおやつやブドウ糖の摂取に便利なため、仕事用のカバンに一つは必ず入れている。

この言葉がよく使われる場面としては、炭酸水に香料と砂糖で風味付けたガラス玉の入った瓶の飲料水を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、飲料水であるラムネの味がするお菓子を意味する言葉としても使われています。

サイダーの例文

1.友人の家に招いてもらった時に飲んだサイダーが美味しかったため、帰宅途中でコンビニ寄って同じものを購入した。
2.サイダーの歴史は古く、最近になって飲まれるようになった飲料水ではなく、長く愛されてきた飲料水であることがわかる。
3.サイダーの中でも三ツ矢サイダーがもっともオーソドックスで好きだ。
4.ご当地サイダーを見ると味が気になってしまうが、本当に美味しいのか疑ってしまうこともある。
5.サイダーばかり飲んでいては歯が溶けてしまうと聞いたことがあるが、本当なのだろうか。

この言葉がよく使われる場面としては、甘味と酸味で味をつけ、香料がつけられた炭酸飲料を意味する時などが挙げられます。

どの例文のサイダーも、ガラス玉で栓をした瓶に入れられていない炭酸飲料を指すため、ラムネに置き換えて使うことができない場合があります。

ラムネとサイダーは、どちらも「炭酸飲料」を表します。どちらを使うか迷った場合は、ビー玉入りの容器の飲み物を表す場合は「ラムネ」を、ビー玉無しの容器の飲み物を表す場合は「サイダー」を使うと覚えておけば間違いありません。

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