【炭水化物】と【糖質】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「炭水化物」(読み方:たんすいかぶつ)と「糖質」(読み方:とうしつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「炭水化物」と「糖質」という言葉は、どちらも「三大栄養素の一つ」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




炭水化物と糖質の違い

炭水化物と糖質の意味の違い

炭水化物と糖質の違いを分かりやすく言うと、炭水化物とは糖質と食物繊維の総称、糖質とは炭水化物の一部という違いです。

炭水化物と糖質の使い方の違い

一つ目の炭水化物を使った分かりやすい例としては、「炭水化物の少ない食事を心掛けています」「炭水化物には大切な役割があります」「炭水化物を化学式で表記することはできますか」「低炭水化物ダイエットの影響を調査する」などがあります。

二つ目の糖質を使った分かりやすい例としては、「糖質とカロリーどちらを気にするべきですか」「糖質の計算方法を教えてもらいました」「ビールは糖質ゼロのものしか飲みません」「口コミを見て糖質カット炊飯器を購入しました」などがあります。

炭水化物と糖質の使い分け方

炭水化物と糖質という言葉は、どちらも人間のからだをつくりエネルギー源となる三大栄養素の一つを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

炭水化物とは、脂質とタンパク質と並ぶ三大栄養素の一つで、主に脳や体のエネルギー源として利用されています。炭水化物には食物繊維と糖質の両者が含まれていますが、1回分の食事には数グラムの食物繊維しか含まれていないため、炭水化物量と糖質量は同じとみなすことがほとんどです。

糖質とは、炭水化物の一部であり、炭水化物の中で食物繊維を除いたものです。でんぷんやオリゴ糖など、体内で吸収され活動するためのエネルギー源となる栄養素として知られています。糖質1gにつき約4kcalのエネルギーが作られます。

つまり、炭水化物とは糖質と食物繊維を合わせた総称であり、糖質とは炭水化物から食物繊維を除いたものです。言い換えれば、糖質は炭水化物の一部なのです。

炭水化物と糖質の英語表記の違い

炭水化物も糖質も英語にすると「carbohydrate」となり、例えば上記の「炭水化物の少ない食事」を英語にすると「a diet low in carbohydrates」となります。

炭水化物の意味

炭水化物とは

炭水化物とは、炭素と水とが結合した形の化学式で表せる化合物、炭素・水素・酸素からなる糖類およびその類縁化合物を意味しています。

炭水化物の使い方

炭水化物を使った分かりやすい例としては、「炭水化物のうち糖質はエネルギー源として働きます」「炭水化物の多い食べ物には穀物やイモ類があります」「炭水化物のカロリーに気を付けてください」などがあります。

その他にも、「炭水化物ダイエットのやり方を調べています」「炭水化物の摂り過ぎで眠くなることがあります」「一日に必要な炭水化物の摂取量はどれぐらいですか」「炭水化物を多く含む食品を買わないようにしています」などがあります。

炭水化物とは、脂質やタンパク質とともに三大栄養素の一つであり、体内に入ると炭酸ガスと水に分解され、その過程でエネルギーを産生するものです。植物は光合成によって合成し、動物は食物として植物から摂取してエネルギー源とします。

炭水化物の特徴

炭水化物は、体内の消化酵素で消化できる「糖質」と、消化されない「食物繊維」の二つに分類できます。糖質は主にエネルギー源になる物質ですが、食物繊維はエネルギー源とはならずに便通や腸内環境を改善したりする作用があります。

炭水化物の類語

炭水化物の類語・類義語としては、生物体が栄養のために体外から取り入れる物質を意味する「栄養素」、生物体の構成成分として重要な含窒素有機化合物を意味する「タンパク質」、炭水化物や蛋白質とともに生体を構成する重要な物質群を意味する「脂質」などがあります。

糖質の意味

糖質とは

糖質とは、糖を主成分とする物質、炭水化物を意味しています。

糖質の使い方

糖質を使った分かりやすい例としては、「一日当たりの糖質摂取量を70g以下に抑える」「オリジナルの糖質制限レシピを考えました」「糖質コルチコイドの作用について解説します」「健康を維持するためにも糖質とは上手に付き合いたいものです」などがあります。

その他にも、「糖質の多い食べ物を避けるようにしています」「最近は糖質ゼロ麺ばかり食べています」「甘いお菓子は糖質疲労の原因になります」「糖質制限ダイエットに成功してマイナス5キロになりました」などがあります。

糖質とは、脂質および蛋白質に対していう言葉であり、糖を主成分とする物質を意味します。で主要なエネルギー源の一つで、穀類や芋類などに多く含まれています。糖質は体内で消化吸収されてブドウ糖となり、生命の維持活動に重要な役割を果たしています。

糖質の特徴

糖質は、結合している単糖の数によって3つに分類されます。果糖やブドウ糖など最も基本的な糖である「単糖類」、乳糖やショ糖など単糖が2個つながった糖の「二糖類」、セルロースなど単糖が10個以上つながった糖である「多糖類」に分けられます。

糖質の類語

糖質の類語・類義語としては、糖質のなかで分子量が小さく水溶性で甘味を有するものを意味する「糖類」、代表的な多糖類の一つを意味する「デンプン」、食品の栄養としての価値を意味する「栄養価」などがあります。

炭水化物の例文

1.ダイエットの手始めに、炭水化物が多い食べ物ランキングをチェックしました。
2.食品成分表の本を参考に、炭水化物が多い食べ物の一覧を作成しました。
3.炭水化物ダイエットによる過剰な糖質制限は、栄養面だけでなくメンタル面でも危険です。
4.健康的に痩せたいのであれば、1日の炭水化物摂取量を守ってください。
5.著しい疲労や注意力の低下は、典型的な炭水化物不足のサインです。

この言葉がよく使われる場面としては、炭素・水素・酸素の三元素からなり、糖類を中心としてこれと類似の構造をもつ有機化合物を表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「炭水化物ダイエット」とは、炭水化物を制限して糖質の摂取量を抑えるダイエット法です。「お肉や野菜は好きなだけ食べて、ご飯は抜く」など偏った食事を行います。

糖質の例文

1.英語の先生はダイエット中なので、糖質オフの食品や飲料を買うようにしているそうです。
2.一日の糖質摂取量が多すぎても少なすぎても、病気に繋がる可能性があります。
3.糖質は結合している単糖の数によって分類され、10個以上の単糖が結合した糖は多糖類と呼ばれています。
4.糖質と糖類はどっちが太るのか気になって、インターネットで調べてみました。
5.ダイエットを宣言した日から、糖質が多い食べ物の一覧表をプリントアウトして冷蔵庫に貼っています。

この言葉がよく使われる場面としては、脂質および蛋白質に対していう糖を主成分とする物質を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「糖質オフ」とは、比較対象品と比べて糖質の量が少ないことを示す言葉です。食品表示の基準がなく、あくまで販売者の責任において表示されるものです。

炭水化物と糖質という言葉は、どちらも「三大栄養素の一つ」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、糖質と食物繊維を合わせた総称を表現したい時は「炭水化物」を、炭水化物の一部を表現したい時は「糖質」を使うようにしましょう。

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