【めくる】と【まくる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「めくる」と「まくる」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「めくる」と「まくる」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「めくる」と「まくる」の違い

「めくる」と「まくる」の意味の違い

「めくる」と「まくる」の違いを分かりやすく言うと、「めくる」は、薄いものをぺらりとめくるような動きに使うこと、「まくる」は巻き上げたり勢いよく繰り返す行動に使うことという違いです。

「めくる」と「まくる」の使い方の違い

一つ目の「めくる」を使った分かりやすい例としては、「カーテンを少しめくって外をのぞいた」「タブレットの画面を指でめくる操作に慣れてきた」「アルバムをめくるたびに思い出がよみがえります「本のページをめくる」などがあります。

二つ目の「まくる」を使った分かりやすい例としては、「食べまくった結果体重が増えました」「応援しまくって声が枯れてしまいました」「答えまくる彼にみんなが驚いていました」「メールを送りまくったが返事が来ませんでした」「袖をまくる」などがあります。

「めくる」と「まくる」の使い分け方

「めくる」と「まくる」は似た言葉ですが意味は異なっているので使う際には注意が必要です。

「めくる」は「ページをめくる」「布団をめくる」「カレンダーをめくる」のように、一部を持ち上げたり、はがしたりして裏側を見えるようにする動作に使う言葉です。対象は薄くてめくれるようなものが多く、比較的軽い行為を指します。

一方、「まくる」は「袖をまくる」「ズボンのすそをまくる」「シートをまくる」のように、巻き上げる、あるいはくるくると巻き取るような動作に使います。また、「押しまくる」「飲みまくる」のように補助動詞として使われると勢いよく繰り返すという意味になります。

つまり、薄いものをぺらりとめくるような動きに使うのが「めくる」、巻き上げたり勢いよく繰り返す行動に使うのが「まくる」と覚えておくとよいでしょう。

「めくる」と「まくる」の英語表記の違い

「めくる」を英語にすると「to flip」「to turn」「to peel back」となり、例えば上記の「本のページをめくる」を英語にすると「flip through the pages of a book」となります。

一方、「まくる」を英語にすると「to roll up」「to pull up」なり、例えば上記の「袖をまくる」を英語にすると「roll up one’s sleeves」となります。

「めくる」の意味

「めくる」とは

「めくる」とは、紙などをはがすように裏返すことを意味しています。

「めくる」も漢字表記

「めくる」を漢字にすると、「捲る」と表記することができます。

「めくる」の使い方

「めくる」を使った分かりやすい例としては、「教科書のページをめくって次の問題を確認した」「強い風が新聞を勝手にめくってしまった」「手紙の封を開けてそっと便箋をめくる」「シールをめくると秘密のメッセージが現れた」などがあります。

「めくる」は、指先で軽くページや布、シールなどを持ち上げて、裏や次の面を見えるようにする動作を表す言葉です。簡単に言うならば、表面を一部持ち上げて裏側を見たり、別の層へと進むような行為のことを指します。

例えば、本を読むときにページを一枚ずつめくる動作、カレンダーの日付を毎日めくる動作、カーテンの端を少しめくって外をのぞいたり、テーブルクロスの下を確認するために布をめくるといった場面でよく使われている言葉です。

そのため、「めくる」は日常生活でよく使われている言葉であると覚えておきましょう。

「めくる」の類語

「めくる」の類語・類義語としては、本体に付いているものを削いだりすることを意味する「剥がす」があります。

「まくる」の意味

「まくる」とは

「まくる」とは、物の端を外側へ巻きながら上へあげることを意味しています。

「まくる」の漢字表記

「まくる」を漢字にすると、「捲る」と表記することができます。

「まくる」の使い方

「まくる」を使った分かりやすい例としては、「彼は会話中にシャツの袖をまくった」「パンツのすそをまくって川に入った」「飲みまくっていた彼は朝まで元気だった」「失敗してもやりまくることで上達した」「買い物しまくって財布が空になった」などがあります。

「まくる」は物理的に巻き上げる動作を表す言葉です。例えば、暑い日に袖をまくって腕を出す動作や、川遊びでズボンの裾をまくって水に入る場面などがあります。

ただし、近年では「食べまくる」「遊びまくる」「勉強しまくる」のように、ある動作を勢いよく繰り返す意味で使われることも増えてきました。

「まくる」の語源

「まくる」は、元々は「巻く」という動詞の派生語で助動詞的に使われていました。この「巻く」に反復や強調のニュアンスが加わったことで、「まくる」という言い回しが生まれたとされています。

「まくる」の類語

「まくる」の類語・類義語としては、衣服の袖や裾などを手で引き上げることを意味する「たくし上げる」があります。

「めくる」の例文

1.雑誌のページを一枚ずつ丁寧にめくりながら、特集記事を探しました。
2.子どもが絵本のページを嬉しそうにめくっていました。
3.朝になるとカレンダーを一日ずつめくるのが習慣です。
4.ベッドに入る前に、シーツをそっとめくって中を確認しました。
5.ノートの最後のページをめくると、懐かしい落書きが出てきました。

この言葉がよく使われる場面としては、紙などをはがすように裏返すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「めくる」は薄いものをぺらりとめくるような動きに使う言葉です。

「まくる」の例文

1.暑かったので袖をまくって作業をしていたところ、汗が止まりませんでした。
2.雨で濡れないようにズボンのすそをまくって歩きました。
3.彼は新作のゲームを夜通しやりまくっていたそうです。
4.午後からずっと掃除をしまくったので、部屋が見違えるほどきれいになりました。
5.忙しさのあまり、予定をこなしまくって気づけば夜になっていました。

この言葉がよく使われる場面としては、物の端を外側へ巻きながら上へあげることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「まくる」は巻き上げたり勢いよく繰り返す行動に使う言葉です。

「めくる」と「まくる」は似た言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、薄いものをぺらりとめくるような動きに使うのが「めくる」、巻き上げたり勢いよく繰り返す行動に使うのが「まくる」と覚えておくとよいでしょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター