【スカスカ】と【ガラガラ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「スカスカ」と「ガラガラ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「スカスカ」と「ガラガラ」という言葉は、「すき間のある様子」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




スカスカとガラガラの違い

スカスカとガラガラの意味の違い

スカスカとガラガラの違いを分かりやすく言うと、スカスカよりもガラガラの方がすき間が広く空いている様子を表現する時に使うという違いです。

スカスカとガラガラの使い方の違い

一つ目のスカスカを使った分かりやすい例としては、「友人に送る箱の中がかなりスカスカだ」「この夏の予定がスカスカなのはいつ帰省するか悩んでいるからだ」「髪がスカスカに感じるのはなぜだろうか」などがあります。

二つ目のガラガラを使った分かりやすい例としては、「世間は祝日のため、この時間は電車がガラガラだ」「戸をガラガラと開けると家の中に音が響く」「ガラガラヘビはカスタネットのような音を立てる」などがあります。

スカスカとガラガラの使い分け方

スカスカとガラガラはどちらも、すき間のある様子を表しますが、程度が若干異なります。

スカスカは、物の中身や、ある範囲の空間にすき間がたくさんある様子を表します。その他にも、上記例文の「予定がスカスカ」などのように、物事に対しても多く用いられています。

一方のガラガラは、あるべきものがほとんどなく、すき間が多い様子を表します。その他にも、上記例文の「戸をガラガラと開ける」「ガラガラヘビ」などのように、「かたいものが触れ合う音」を表す言葉としても用いられています。

つまり、スカスカよりもガラガラの方が広くすき間が空いている様子を表す言葉として区別して使われています。

スカスカとガラガラの英語表記の違い

スカスカを英語にすると「hollow」「airy」となり、例えば上記の「かなりスカスカだ」を英語にすると「be pretty hollow」となります。

一方、ガラガラを英語にすると「empty」「hardly anyone」となり、例えば上記の「電車がガラガラだ」を英語にすると「be hardly anyone on the train」となります。

スカスカの意味

スカスカとは

スカスカとは、物の中身や、空間にすき間がたくさんある様子を意味しています。

スカスカの使い方

スカスカを使った分かりやすい例としては、「箱の中がスカスカだと入れたものが自由に動いてしまうため緩衝材を入れておく」「スカスカな皿の上を何で満たそうか悩んでいる」「いつもテーブルの上がスカスカなのが恥ずかしい」などがあります。

その他にも、「観劇した舞台のストーリーは内容がスカスカだった」「スケジュールがスカスカなのが許せないのか友人はすぐに予定を入れてしまう」「髪の毛がスカスカ状態なため、広がりやすくなっている」などがあります。

スカスカは、空間を満たしていた人や物が少なくなる状態を意味する「空く」や、空くと同じ語源である、すき間が生じることを意味する「透く」が変化し、「空かすか」となり、「スカスカ」と表現されるようになったという説があります。

表現方法は「内容がスカスカだった」「スケジュールがスカスカ」

上記例文の「内容がスカスカだった」「スケジュールがスカスカ」などのように、人に対してだけでなく、物事の内容に対して用いられることもあります。

スカスカを「肌が冷たく感じてスースーする」という意味で使う地方もありますが、方言とされており、大多数はすき間が多い様子を表す言葉として用いています。

スカスカの対義語

スカスカの対義語・反対語としては、すき間なくいっぱいに詰まっている様子を表す「ぎっしり」があります。

スカスカの類語

スカスカの類語・類義語としては、屋根や板、垣根などにすき間が多い様子を意味する「まばら」、、点が散在する様子を意味する「ぽつぽつ」、重みがない、軽々しい様子を表す「安っぽい」などがあります。

ガラガラの意味

ガラガラとは

ガラガラとは、あるべきものがほとんどなく、すき間が多い様子を意味しています。

その他にも、引き戸の開閉や車輪の回転の音や、かすれた声を表す言葉として使われています。

ガラガラの使い方

「台風のせいでガラガラなままコンサートがスタートした」「今はまだ容量がガラガラなので、どんなアプリもダウンロードできる」「電車がガラガラなのはいつぶりだろう」などの文中で使われているガラガラは、「すき間が多い様子」の意味で使われています。

一方、「ガラガラと音を立ててしまう扉のメンテナンスをお願いした」「キャリーケースをガラガラ引いて実家に帰る」「ガラガラを使って赤子をあやす」などの文中で使われているガラガラは、「かたいものが触れ合う音」の意味で使われています。

ガラガラの語源

ガラガラは、広々としており、がらんとしている状態や、家、部屋、器などの中に何もないことを表す「がらんどう」が語源となった言葉で、「がらんどう」の「がら」を重ねた表現です。

すき間が多いために鳴る、物が触れ合った際に鳴る音や、物が崩れる時の音としても「ガラガラ」という表現が使われており、乳幼児をあやすために用いられる、振ると音が鳴る玩具を指す言葉としても使われています。

その他にも、かたいものが触れ合う音が転じて、かすれて濁ったような声を表す言葉でもあり、「酒で喉の水分が失われガラガラになった」「風邪で声が枯れてガラガラだ」などのように使われています。

ガラガラの対義語

ガラガラの対義語・反対語としては、無理につめ込んだり押し込んだりする様子を表す「ぎゅうぎゅう」があります。

ガラガラの類語

ガラガラの類語・類義語としては、極度にまばらなことを意味する「過疎」、あちこちに散らばってあることを意味する「ちりぢり」などがあります。

スカスカの例文

1.骨粗しょう症は骨の密度がスカスカになってしまう症状であるため、食事や運動などに気を付けなければならない。
2.箱の中身がスカスカなのか、手に持ってみると非常に軽かった。
3.スケジュールがスカスカなうちに、できることややりたいことをやっておきたいと思っている。
4.この企画案では内容がスカスカだと感じるため、もう少し上司に相談してみたいと思っている。
5.髪の毛がスカスカであるため、髪を結ってもしばらくするとバラバラになってしまう。

この言葉がよく使われる場面としては、物の中身や、空間にすき間がたくさんある様子を意味する時などが挙げられます。

例文3から5のように、人に対してだけでなく、物事の内容の密度が薄い場合などに用いられることもあります。

ガラガラの例文

1.電車がこんなにガラガラだと、休日出勤しているのが悲しく思えてくる。
2.会場はまだガラガラだったが、後々混んでくるのだろうと予想している。
3.スーツケースを引いて歩く時、ガラガラと音が鳴ってしまうが、静かにする方法があるのか検索してみた。
4.ガラガラという音が聞こえたため、父か母のどちらかが帰ってきたのだと察した。
5.お酒を飲んだ翌日は声がガラガラになってしまうのだが、どうしたらいいのだろうか。

この言葉がよく使われる場面としては、あるべきものがほとんどなく、すき間が多い様子を意味する時などが挙げられます。

例文3や4のように引き戸の開閉や車輪の回転の音を表したり、例文5のようにかすれた声を表す言葉としても使われています。

スカスカとガラガラは、どちらも「すき間のある様子」を表します。どちらを使うか迷った場合は、「スカスカ」よりも「ガラガラ」の方がすき間が広く空いている様子を表現すると覚えておけば間違いありません。

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