【道のり】と【距離】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「道のり」(読み方:みちのり)と「距離」(読み方:きょり)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「道のり」と「距離」という言葉は、どちらもを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「道のり」と「距離」の違い

「道のり」と「距離」の意味の違い

「道のり」と「距離」の違いを分かりやすく言うと、「道のり」は移動の経路や過程を含めた長さを表すこと、「距離」は数値として測定できる長さそのものを表すという違いです。

「道のり」と「距離」の使い方の違い

一つ目の「道のり」を使った分かりやすい例としては、「家から駅までの道のりは歩いて20分ほどかかる」「山頂までの道のりは険しいが景色は素晴らしい」「目標達成までの道のりを計画的に進める必要がある」「成功までの道のりは険しい」などがあります。

二つ目の「距離」を使った分かりやすい例としては、「学校までの距離は徒歩で15分ほどだ」「目と画面の距離を適切に保つように注意する」「会場までの距離が遠いため早めに出発します」「駅までの距離は1キロです」などがあります。

「道のり」と「距離」の使い分け方

「道のり」と「距離」はどちらもを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「道のり」は「駅までの道のりは少し長いが景色が良い」のように、実際に移動する経路や過程を含めた長さを指す言葉になります。歩いたり車で走ったりする「道」を意識したニュアンスがあり、比喩的に「人生の道のり」「成功までの道のり」など、プロセス全体を表現する場合にも使われます。

一方、「距離」は「駅までの距離は1キロメートルだ」のように、地点と地点の間の物理的な長さを数値的に表す言葉です。経路や方法は関係なく、直線距離や測定可能な長さを指すのが特徴です。

つまり、移動の経路や過程を含めた長さを表すのが「道のり」、数値として測定できる長さそのものを表すのが「距離」と覚えておきましょう。

「道のり」と「距離」の英語表記の違い

「道のり」を英語にすると「route」「journey」「way」などとなり、例えば「成功までの道のりは険しい」を英語にすると「The road to success is steep」となります。

一方、「距離」を英語にすると「distance」となり、例えば「駅までの距離は1キロです」を英語にすると「The distance to the station is one kilometer」となります。

「道のり」の意味

「道のり」とは

「道のり」とは、目的地までの行程や道順のことを意味しています。

「道のり」の使い方

「道のり」を使った分かりやすい例としては、「成功するまでの長い道のりだった」「回復までの道のりはまだ半分だ」「学校までの道のりは30分かかります」「山頂までの道のりは険しい」などがあります。

「道のり」は物理的な意味でも比喩的な意味でも使うことができ、目的地や目標までの過程やプロセスを強調する言葉と言えるでしょう。

「道のり」の特徴

「道のり」は日常会話だけでなく、ビジネスシーンやスピーチなどでもよく使われる言葉です。特に比喩的に用いる場合、困難や努力を乗り越えて到達するまでの経緯を丁寧に表現することができます。

「道のり」の類語

「道のり」の類語・類義語としては、経過や道筋を意味する「行程」、歩んできた経過を指す「足跡」、比喩的に過程を指す「プロセス」などがあります。

「距離」の意味

「距離」とは

「距離」とは、二つの場所や物事の間の隔たりのことを意味しています。

「距離」の使い方

「距離」を使った分かりやすい例としては、「学校までの距離は5キロあります」「駅と自宅の距離を地図で測る」「ゴールまでの距離があとわずかになった」「彼との心理的な距離が縮まった気がする」などがあります。

「距離」は二つの地点の間隔や長さを意味する言葉です。物理的な距離だけでなく、人間関係や気持ちの間隔といった抽象的な意味でも使われます。

「距離」は日常生活ではもちろん、ビジネスシーンや学術的な文脈でも幅広く使われる言葉です。

また、「距離」は物理的な意味だけでなく、心理的な関係や立場の差を表す比喩的な表現としても使うことができます。「二人の間に距離を置く」のように、感情的な間隔や心の距離感を示す場面でよく用いられます。

表現方法は「距離感」

「距離」を使った派生表現としては「距離感」があります。「距離感が近い」「距離感を保つ」のように、人間関係や立場の取り方を示す際に便利な表現です。

「距離」の類語

「距離」の類語・類義語としては、間隔を意味する「間合い」、空間的な差を表す「隔たり」、立場の差を表す「差異」などがあります。

「道のり」の例文

1.ゴールまでの道のりは遠いですが、仲間と励まし合って進みます。
2.彼女との和解までの道のりは長く、何度も話し合いを重ねました。
3.山頂までの道のりは3時間かかりますので、十分に水分を持参してください。
4.道のりが長くて不安でしたが、無事に目的地に到着できて安心しました。
5.道のりが険しくても、一歩一歩進めば必ず到達できます。

この言葉がよく使われる場面としては、目的地までの行程や道順のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「道のり」は移動の経路や過程を含めた長さを表す時に使う言葉です。

「距離」の例文

1.会場とホテルの距離が近く、移動がとても便利で助かりました。
2.地図で距離を調べたら、思ったよりも近いことがわかりました。
3.彼女と物理的な距離は離れていますが、心はつながっています。
4.目標までの距離はあと少しですので、最後まで頑張ります。
5.距離を置くことで、お互い冷静に考えられるようになります。

この言葉がよく使われる場面としては、二つの場所や物事の間の隔たりのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「距離」は数値として測定できる長さそのものを表す時に使う言葉です。

「道のり」と「距離」はどちらもを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、移動の経路や過程を含めた長さを表すのが「道のり」、数値として測定できる長さそのものを表すのが「距離」と覚えておきましょう。

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