似た意味を持つ「よろしくお伝えください」(読み方:よろしくおつたえください)と「よろしく伝えていただけますか」(読み方:よろしくつたえていただけますか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「よろしくお伝えください」と「よろしく伝えていただけますか」という言葉は、どちらもその場にいない人に自分の考えや様子を伝えてもらうようにお願いすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「よろしくお伝えください」と「よろしく伝えていただけますか」の違い
「よろしくお伝えください」と「よろしく伝えていただけますか」の意味の違い
「よろしくお伝えください」と「よろしく伝えていただけますか」の違いを分かりやすく言うと、「よろしくお伝えください」は尊敬語、「よろしく伝えていただけますか」は謙譲語という違いです。
「よろしくお伝えください」と「よろしく伝えていただけますか」の使い方の違い
一つ目の「よろしくお伝えください」を使った分かりやすい例としては、「奥様にもどうぞよろしくお伝えください」「田中さんによろしくお伝えください」「旦那様にもどうぞよろしくお伝えください」などがあります。
二つ目の「よろしく伝えていただけますか」を使った分かりやすい例としては、「お手数ですが部長様によろしく伝えていただけますか」「山下さんによろしく伝えていただけますか」などがあります。
「よろしくお伝えください」と「よろしく伝えていただけますか」の使い分け方
「よろしくお伝えください」と「よろしく伝えていただけますか」はどちらもその場にいない人に自分の考えや様子を伝えてもらうようにお願いすることを意味しており、言い回しが違うだけで意味は同じです。
では何が違うのかというと、「よろしくお伝えください」は「くれ」の尊敬語を使った「ください」なのに対して、「よろしく伝えていただけますか」は「もらう」の謙譲語を使った「いただけますか」になります。
上記にも書いた通り、「よろしくお伝えください」と「よろしく伝えていただけますか」は意味が同じ言葉なので、場面によって上手に使い分けるようにしましょう。
「よろしくお伝えください」と「よろしく伝えていただけますか」の英語表記の違い
「よろしくお伝えください」も「よろしく伝えていただけますか」も英語にすると「please send my regards」「please give my regards」となり、例えば上記の「旦那様にもどうぞよろしくお伝えください」を英語にすると「Please send my regards to your husband」となります。
「よろしくお伝えください」の意味
「よろしくお伝えください」とは
「よろしくお伝えください」とは、その場にいない人に自分の考えや様子を伝えてもらうようにお願いすることを意味しています。
表現方法は「よろしくお伝えくださいとのことでした」「よろしくお伝えくださいと申しておりました」
「よろしくお伝えくださいとのことでした」「よろしくお伝えくださいと申しておりました」などが、「よろしくお伝えください」を使った一般的な言い回しになります。
「よろしくお伝えください」の使い方
「よろしくお伝えください」を使った分かりやすい例としては、「皆様によろしくお伝えください」「部長様にどうぞよろしくお伝えください」「ご家族にもどうぞよろしくお伝えください」などがあります。
「よろしくお伝えください」はその場にいない人に自分の考えや様子を伝えてもらうようにお願いすることを意味する言葉で、ビジネスシーンや日常生活など様々な場面で使うことができます。また、伝言、お礼、お詫びの気持ちなどを伝えて欲しい時に使うのが一般的です。
「よろしくお伝えください」は丁寧な表現ですが、ビジネスシーンなどで目上の人に対して使う場合は失礼な印象を与えることもあるので注意しましょう。
例えば、上司の家族と家族ぐるみの付き合いをしており、「ご家族にもよろしくお伝えください」と使うのは何も問題ありません。
「よろしくお伝えください」は目上の人には失礼
しかし、取引先の上司などの地位の高い人に向かって、その部下に「よろしくお伝えください」という使い方は失礼に当たります。このように、失礼に当たるか当たらないかは場面や状況によって変わってくるので、しっかりと判断して使うようにしましょう。
もし、目上の人に対して使いたいのであれば、「どうぞよろしくお伝えください」「何卒よろしくお伝えください」のように「どうぞ」や「何卒」をつけることで、丁寧な印象を与えることができます。
「よろしくお伝えください」の類語
「よろしくお伝えください」の類語・類義語としては、知らせることを丁寧にした言葉の「お知らせください」、上手い具合になるようにのことを意味する「よしなに」などがあります。
「よろしく伝えていただけますか」の意味
「よろしく伝えていただけますか」とは
「よろしく伝えていただけますか」とは、その場にいない人に自分の考えや様子を伝えてもらうようにお願いすることを意味しています。
表現方法は「感謝の旨よろしく伝えいただけますか」
「感謝の旨よろしく伝えいただけますか」が「よろしく伝えていただけますか」を使った一般的な言い回しになります。
「よろしく伝えていただけますか」の使い方
「よろしく伝えていただけますか」を使った分かりやすい例としては、「ご出席の皆様によろしく伝えていただけますか」「社員の皆様にもよろしく伝えていただけますか」などがあります。
「よろしく伝えいただけますか」はその場にいない人に自分の考えや様子を伝えてもらうようにお願いすることを意味する言葉で、ビジネスシーンや日常生活など様々な場面で使うことができます。また、伝言、お礼、お詫びの気持ちなどを伝えて欲しい時に使うのが一般的です。
「よろしく伝えていただけますか」の「いただけますか」は「もらう」の謙譲語の「いただく」を丁寧にした表現になります。謙譲語とは自分の行動を相手よりも下の立場として表現することにより相手への敬意を示すことを意味しています。
「よろしく伝えていただけますか」の類語
「よろしく伝えていただけますか」の類語・類義語としては、伝えることを丁寧にした言葉の「伝えてください」があります。
「よろしくお伝えください」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、その場にいない人に自分の考えや様子を伝えてもらうようにお願いすることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、「よろしくお伝えください」はビジネスシーンや日常生活など様々な場面において使われている言葉です。
「よろしく伝えていただけますか」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、その場にいない人に自分の考えや様子を伝えてもらうようにお願いすることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、「よろしく伝えていただけますか」はビジネスシーンや日常生活など様々な場面において使われている言葉です。
「よろしくお伝えください」と「よろしく伝えていただけますか」はどちらもその場にいない人に自分の考えや様子を伝えてもらうようにお願いすることを表します。
どちらの言葉を使うか迷った場合、「よろしくお伝えください」は尊敬語、「よろしく伝えていただけますか」は謙譲語と覚えておきましょう。