【バッチシ】と【バッチリ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「バッチシ」と「バッチリ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「バッチシ」と「バッチリ」という言葉は、「満足のいく様子であること」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




バッチシとバッチリの違い

バッチシとバッチリの意味の違い

バッチシとバッチリの違いを分かりやすく言うと、バッチシは特に大阪で用いられる表現であり、バッチリは一般的に多く用いられる表現であるという違いです。

バッチシとバッチリの使い方の違い

一つ目のバッチシを使った分かりやすい例としては、「試験はバッチシだったと報告してくれた友人のお祝いをすることにした」「空腹をバッチシ満たしてくれるような料理だった」「もう準備バッチシなのでいつでも受け入れられる」などがあります。

二つ目のバッチリを使った分かりやすい例としては、「バッチリと目が合ってしまった猫に頭を撫でるようせがまれる」「試験対策もバッチリなのでどんな問題でも解けそうだ」「頼まれた買い物をバッチリ完了させて、誕生日パーティの準備をする」などがあります。

バッチシとバッチリの使い分け方

バッチシとバッチリはどちらも、満足のいく様子であることを意味する言葉です。使い方や意味に違いはありません。

強いて言えば、バッチシは、バッチリが転じた表現であり、特に大阪など関西地方で多く使われている表現と区別されることもありますが、特に方言とされているわけではありません。

つまり、バッチシは特に大阪で用いられる表現であり、バッチリは一般的に多く用いられる表現とされることがありますが、どちらを使っても問題はありません。

バッチシとバッチリの英語表記の違い

バッチシとバッチリを英語にすると「nailed」「hit the mark」「spot on」となり、例えば上記の「バッチシだった」を英語にすると「I nailed it.」となります。

バッチシの意味

バッチシとは

バッチシとは、ちょうど具合のよい様子を意味しています。

バッチシの使い方

バッチシを使った分かりやすい例としては、「バッチシが死語なのではないかと調べたこともある」「この件についてはバッチシですと後輩が言っていた」「体調もバッチシなはずなのに気分がなんだかすぐれない」などがあります。

その他にも、「定食屋に入店した後に混み始めたためタイミングバッチシだった」「味付けはバッチシだが盛り付けがまだまだだ」「狙いのものをバッチシ手に入れることができた」「食べ応えバッチシな夕食に満足した」などがあります。

バッチシの由来

バッチシは、バッチリと同じ意味や使い方であり、大きな違いはありません。俗語的な表現に転じたものであり、「やっぱり」が「やっぱし」に、「ぴったり」が「ぴったし」に変化するなどと同じ変化ですが、由来や語源は不明です。

大阪などの関西地方で多く使われている表現であり、方言とされることもありますが、全国問わずに使われています。

バッチシの対義語

バッチシの対義語・反対語としては、必要なものが十分ではない様子を意味する「不備」、欠けて足りないことを意味する「欠陥」があります。

バッチシの類語

バッチシの類語・類義語としては、少しも欠けたところがないことを意味する「十全」、服装などに隙がない様子を意味する「びしっと」などがあります。

バッチリの意味

バッチリとは

バッチリとは、満足のいく様子であることや準備などが十分であるさまを意味しています。

バッチリの使い方

バッチリを使った分かりやすい例としては、「バッチリですという返事を受けて開始ボタンを押した」「バッチリという言葉とともにハンドサインをしてくれた」「今回は宿題の提出をバッチリ間に合わせることができた」などがあります。

その他にも、「体調を崩してしまったがバッチリ治して今日から授業に参加している」「ほしいものがバッチリ揃っており、どれを買おうか迷ってしまう」「飼い犬とバッチリ目が合ってしまい、おやつをあげることになった」などがあります。

バッチリの由来

バッチリは、江戸時代に閉じていたものが割れる音や、開いていたものが隙間なく閉じられる音を表す擬態語として使われていました。これが転じて、隙がなく完璧である様子や、満足の行く様子を表すようになったとされています。

また、一眼レフのシャッター音を擬態語にした際、「バチッ」と表現されることに由来して、「バッチリ」に転じたと言われています。

バッチリの対義語

バッチリの対義語・反対語としては、欠点や本来あるべき機能などが備わってないことを意味する「瑕疵」があります。

バッチリの類語

バッチリの類語・類義語としては、十分である様子を意味する「ガッツリ」、隙間なくくっつく様子を意味する「ぴったり」などがあります。

バッチシの例文

1.先生がバッチシという言葉をよく使うため、自分でもバッチシとよく言うようになった。
2.今回はテスト範囲を間違えず、バッチシ復習ができたと思っている。
3.髪の毛や肌のコンディションもバッチシだが、胃の調子だけが良くなく、薬でどうにかせざるを得なかった。
4.バッチシもバッチリもよく使うが、咄嗟に口から出るのはバッチリだと思っている。
5.この手のゲームとの相性がバッチシだと思っていたが、他のゲームの方が最近は楽しくなってきた。

この言葉がよく使われる場面としては、ちょうど具合のよい様子を意味する時などが挙げられます。

どの例文の「バッチシ」も「バッチリ」という言葉に置き換えて使うことができます。

バッチリの例文

1.愛犬のいたずらがバッチリカメラに残っており、対策方法が見いだせた。
2.バッチリですと元気な返事をいつもくれる後輩が、今日は休みだと聞いて少し心配になった。
3.相性バッチリなキャラたちが困難を乗り越える姿を見ていると、今後の物語の展開が楽しみになる。
4.言われたことをバッチリ覚えていたので対応できたが、メモを取れないことが不安で仕方がなかった。
5.ここまで練習問題と応用問題をこなしていれば次の試験はバッチリだろうという自信がついた。

この言葉がよく使われる場面としては、満足のいく様子であることや準備などが十分であるさまを意味する時などが挙げられます。

どの例文の「バッチリ」も「バッチシ」という言葉に置き換えて使うことができます。

バッチシとバッチリは、どちらも「満足のいく様子であること」を表します。どちらを使っても問題はなく、特に大阪で用いられる表現は「バッチシ」であり、一般的に多く用いられる表現は「バッチリ」であると覚えておけば間違いありません。

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