【しみ】と【そばかす】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「しみ」と「そばかす」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「しみ」と「そばかす」という言葉は、どちらも顔にできる斑点のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「しみ」と「そばかす」の違い

「しみ」と「そばかす」の意味の違い

「しみ」と「そばかす」の違いを分かりやすく言うと、「しみ」は後天的な要素が大きい、「そばかす」は遺伝的な要素が大きいという違いです。

「しみ」と「そばかす」の使い方の違い

一つ目の「しみ」を使った分かりやすい例としては、「心のしみが中々消えません」「汚い手で触ると紙にしみができる」「加齢のせいか顔にしみができるようになってしまいました」「しみを隠すために化粧をしています」「シャツについたコーヒーのしみを抜く」などがあります。

二つ目の「そばかす」を使った分かりやすい例としては、「そばかすのある自分の顔が嫌いです」「母もそばかすがあるから私も小さい頃からありました」「日焼けしたらそばかすが増えてしまいました」「彼女はそばかすだらけです」などがあります。

「しみ」と「そばかす」の使い分け方

「しみ」と「そばかす」はどちらも顔にできる斑点のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「しみ」は顔などに生じる褐色の色素沈着のことを意味しており、主に紫外線や老化が原因で発生するものです。つまり、30代以降に出やすく、後天的な要素が大きいものになります。

一方、「そばかす」は顔面にできる茶色の細かい斑点ことを意味しており、主に遺伝が原因で発生するものです。そのため、幼少期から10代にかけて現れることが多く、遺伝的な要素が大きいというのが違いです。

「しみ」と「そばかす」の英語表記の違い

「しみ」を英語にすると「stain」「smudge」「spot」「liver spot」となり、例えば上記の「シャツについたコーヒーのしみを抜く」を英語にすると「remove coffee stains from a shirt」となります。

一方、「そばかす」を英語にすると「freckles」となり、例えば上記の「彼女はそばかすだらけです」を英語にすると「She has a lot of freckles」となります。

「しみ」の意味

「しみ」とは

「しみ」とは、顔などに生じる褐色の色素沈着のことを意味しています。その他にも、液体などが部分的にしみついて汚れることやなかなか消えない過去のいやな記憶のことの意味も持っています。

「しみ」の漢字表記

「しみ」を漢字にすると「染み」と表記することができます。

「しみ」の使い方

「紫外線を浴びたせいかしみができてしまいました」「年齢とともにしみが目立つようになりました」などの文中で使われている「しみ」は、「顔などに生じる褐色の色素沈着のこと」の意味で使われています。

一方、「洋服のしみを抜く」「経歴にしみがついてしまいました」などの文中で使われている「しみ」は、「液体などが部分的にしみついて汚れることやなかなか消えない過去のいやな記憶のこと」の意味で使われています。

「しみ」は顔などに生じる褐色の色素沈着のこと、液体などが部分的にしみついて汚れること、なかなか消えない過去のいやな記憶のことの複数の意味を持つ言葉です。

「しみ」の特徴

顔などに発生する「しみ」は主に紫外線や老化が原因で発生するものです。そのため、30代以降に出やすいと言われています。発生場所は顔だけに限らず手の甲など日焼けしやすい場所にもできることがあります。

「しみ」は後天的なものなので、レーザーや紫外線対策などで治療や対策が可能と覚えておきましょう。

「しみ」の類語

「しみ」の類語・類義語としては、汚れた箇所のことを意味する「汚れ」、皮膚に生じた赤や青などの斑紋の俗称のことを意味する「あざ」、恐怖・ショック・異常経験などにより精神に受けた傷のことを意味する「トラウマ」などがあります。

「そばかす」の意味

「そばかす」とは

「そばかす」とは、顔面にできる茶色の細かい斑点ことを意味しています。

「そばかす」の使い方

「そばかす」を使った分かりやすい例としては、「子どものころからそばかすが多くて日焼け止めは欠かせませんでした」「彼女のそばかすが笑顔によく似合っています」「そばかすを隠すためにコンシーラーを使っています」「そばかすは私のコンプレックスです」などがあります。

「そばかす」は顔面にできる茶色の細かい斑点ことを意味する名詞です。

「そばかす」の語源

「そばかす」は元々蕎麦の実をひいて粉をとったあとの殻のことの意味で使われており、「そばかす」が色と形が蕎麦殻に似ているところから顔面にできる茶色の細かい斑点ことの意味で使われるようになりました。

「そばかす」の特徴

「そばかす」は主に遺伝が原因で発生するというのが特徴です。そのため、幼少期から10代など、比較的若い年齢で発生すると言われています。また、鼻や頬を中心に顔全体に発生することが多いです。

「そばかす」は遺伝要素が強いため根本的に消すのは難しいと言われており、対策としては化粧で隠すのが一般的になっています。

「そばかす」の類語

「そばかす」の類語・類義語としては、表面にまばらに散らばった点のことを意味する「斑点」があります。

「しみ」の例文

1.毎日外で仕事をしているせいか、頬にしみが増えてきた気がします。
2.ファンデーションだけでは隠しきれないしみが増えてきたので、レーザー治療を検討しています。
3.ワインをこぼしてしまい、カーペットに赤いしみが残ってしまいました。
4.シャツにコーヒーのしみができてしまい、何度洗っても取れません。
5.誰かに裏切られた経験は、いつまでも心のしみとなって消えることはありません。

この言葉がよく使われる場面としては、顔などに生じる褐色の色素沈着のことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、液体などが部分的にしみついて汚れることやなかなか消えない過去のいやな記憶のことを表現したい時にも使います。

例文1と例文2は顔などに生じる褐色の色素沈着のこと、例文3と例文4は液体などが部分的にしみついて汚れること、例文5はなかなか消えない過去のいやな記憶のことの意味で使っています。

「そばかす」の例文

1.昔はそばかすがコンプレックスだったけど、大人になるにつれてあまり気にならないようになりました。
2.子供の頃の写真を見返すと、そばかすが目立っていたことに気づきました。
3.そばかすを隠すために、小さい頃から化粧をしていました。
4.夏になると日差しが強くて、そばかすがまた増えそうでとても心配です。
5.そばかすがコンプレックスだったが、母は個性だよと励ましてくれました。

この言葉がよく使われる場面としては、顔面にできる茶色の細かい斑点ことを表現したい時などが挙げられます。

「しみ」と「そばかす」はどちらも顔にできる斑点のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、後天的な要素が大きいのが「しみ」、遺伝的な要素が大きいのが「そばかす」と覚えておきましょう。

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