【ヘタレ】と【チキン】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ヘタレ」と「チキン」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ヘタレ」と「チキン」という言葉は、「臆病者」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




ヘタレとチキンの違い

ヘタレとチキンの意味の違い

ヘタレとチキンの違いを分かりやすく言うと、ヘタレは根性がない人を表現する時に使い、チキンは恐怖を感じやすい人を表現する時に使うという違いです。

ヘタレとチキンの使い方の違い

一つ目のヘタレを使った分かりやすい例としては、「友人にあんなヘタレな彼氏とは早く別れた方がいいと言われた」「恋愛においてはヘタレになってしまう自覚がある」「ヘタレキャラは創作上の人物だから可愛いと思える」などがあります。

二つ目のチキンを使った分かりやすい例としては、「チキンレースで無事勝ちを収めたことにより清々しい気持ちだ」「日本でチキン野郎という罵倒はあまり聞かない」「チキンという指摘より、チキってるという言葉の方が耳にする」などがあります。

ヘタレとチキンの使い分け方

ヘタレとチキンはどちらも、臆病者を表す言葉ですが、使い方やニュアンスが若干異なります。

ヘタレは、臆病で情けない様子や性格をした人物を表し、中でも特に根性がない人や、実力や勇気がない人を指すことが多い言葉です。積極性のない人に対して使われることもあり、「ヘタレ男子」「ヘタレ女子」「ヘタレキャラ」などのように使われています。

一方のチキンは、腰抜けや臆病者、弱腰である様子を表し、中でも特に恐怖を感じやすい人に対してアメリカで使われているスラングです。日本では、「チキる」「チキってる」などのように動詞として使われることもあります。

つまり、ヘタレは特に根性がない人に対して使われ、チキンは恐怖を感じやすい人に対して使われるという違いがありますが、どちらも悪口として使われる点は共通しています。

ヘタレとチキンの英語表記の違い

ヘタレを英語にすると「wimpy」「timid」となり、例えば上記の「ヘタレな彼氏」を英語にすると「a wimpy boyfriend」となります。一方、チキンを英語にすると「chicken」となり、例えば上記の「チキンレース」を英語にすると「chicken game」となります。

ヘタレの意味

ヘタレとは

ヘタレとは、臆病で情けない様子や性格をした人物を意味しています。

ヘタレの使い方

ヘタレを使った分かりやすい例としては、「ヘタレ男だと元カノに言われたのを一生のキズとして抱えている」「ヘタレ女子なのでホラーゲームには手が伸ばせない」「お化け屋敷に入らなくていいならヘタレのままでも構わない」などがあります。

その他にも、「いくらイケメンでもヘタレなのはどうにかした方が良いと思う」「ヘタレな性格はなかなか治らない」「ヘタレ診断ができない程度には自分がヘタレだと思っている」「ヘタレキャラとしてこのマンガのキャラクターは有名だ」などがあります。

ヘタレの由来

ヘタレは漢字で「屁垂れ」と表記でき、関西では事あるごとに泣き言を漏らす人を指す言葉として用いられていました。これが全国的に使われるようになり、性能や機能が衰えたものに対しても用いられるようになりました。

今日では、弱々しい人に対して使われるようになり、いざという時に弱気になってしまう人に対して多く用いられ、からかいの言葉や悪口として使われるようになりました。

ヘタレの対義語

ヘタレの対義語・反対語としては、勇気があり、危険や困難を恐れないことを意味する「勇敢」、度胸がすわっていることを意味する「大胆」があります。

ヘタレの類語

ヘタレの類語・類義語としては、未熟でおかしな様子を表す「へなちょこ」、技芸や技術が劣っており役に立たないことを意味する「へっぽこ」、特定の分野の知識が豊富であるが他人との付き合いを好まない、社交的ではない人を意味する「ナード」などがあります。

チキンの意味

チキンとは

チキンとは、腰抜けや臆病者、弱腰である様子を意味しています。

チキンの使い方

チキンを使った分かりやすい例としては、「チキンレースに参加するなんて自分にはできない」「チキンじゃんと言われて悔しかったため、参加することにした」「チキンだというのは分かっていたのに、なぜ挑発に乗ってしまったのか」などがあります。

その他にも、「チキンが派生したチキるは死語ではなく、まだ使われている言葉だ」「チキン野郎とゲーム内チャットで罵られた」「チキンだったとしても私が引っ張って行ってあげると言われた」「チキンだからホラーゲームが苦手だ」などがあります。

チキンの由来

チキンは英語で「chicken」と表記され、「弱虫」「臆病者」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、本来の意味である「にわとり」を表す語として使われることもあります。

寒さを感じた時や恐怖を感じた際、人間は体温を維持するために鳥肌が立ちますが、これがにわとりの羽をむしった状態と似ていることや、周囲を伺って自身を守ろうとする姿が鳥類と類似することに由来したアメリカのスラングです。

日本では、「チキン野郎」などのような表現で使われるだけでなく、「チキる」「チキっている」などのように動詞として用いられることも多くあります。

表現方法は「チキンレース」

上記例文の「チキンレース」とは、相手の車や障害物に向かい合い、衝突寸前まで走行し、先に避けた方を臆病者とするレースを指す言葉で、「チキンゲーム」と呼ばれることもあります。互いに強引な手段を取り合う争いを表すこともあります。

チキンの対義語

チキンの対義語・反対語としては、大胆で恐れを知らない様子を意味する「不敵」、自信に満ちており何も恐れないことを意味する「怖いもの知らず」があります。

チキンの類語

チキンの類語・類義語としては、情けなく怯える人を意味する「ビビり」、怖気づいてしまう様子を意味する「ひよる」、気の小さい人を意味する「小心者」、困難にくじけず立ち向かう気力がない人を意味する「意気地なし」などがあります。

ヘタレの例文

1.ヘタレと煽られてやる気になったが、いざ立ち向かうとなると緊張して手が震えてしまう。
2.友人はヘタレでビビりなため、お化け屋敷で情けない声を出して私にしがみついていた。
3.弟のヘタレ度合いには呆れてため息が出てしまうが、仕方がないので相談に乗ってあげることにした。
4.ヘタレなので自分が決めたことも途中で投げ出してしまうくせがあるが、いい加減やめたいと思っている。
5.主人公があまりにもヘタレなせいで、このマンガを読むことができなくなってしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、臆病で情けない様子や性格をした人物を意味する時などが挙げられます。

特に、根性や勇気がない人を指す言葉として多く使われています。

チキンの例文

1.にわとりの心臓が小さいことから、チキンは気の小さいという意味を表すようになったという説もある。
2.チキンゆえに、おもしろおかしく実況してくれるひとではないとホラーゲームも満足に見ることができない。
3.チキンだからと言って、映画が苦手なわけではなく、大きな音が突然鳴るような映画が苦手なだけだ。
4.チキってばかりではもったいないと背中を押してもらったが、それだけでは自分のチキン度合いを下げることはできなかった。
5.概要を聞いてチキンにならない方が難しいと思っていたが、友人はそのコンテンツに興味津々だった。

この言葉がよく使われる場面としては、腰抜けや臆病者、弱腰である様子を意味する時などが挙げられます。

特に、恐怖を感じやすい人を指す言葉として多く使われています。

ヘタレとチキンは、どちらも「臆病者」を表します。どちらを使うか迷った場合は、根性がない人を表す場合は「ヘタレ」を、恐怖を感じやすい人を表す場合は「チキン」を使うと覚えておけば間違いありません。

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