【登校拒否】と【不登校】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「登校拒否」(読み方:とうこうきょひ)と「不登校」(読み方:ふとうこう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「登校拒否」と「不登校」という言葉は、どちらも「登校しないこと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




登校拒否と不登校の違い

登校拒否と不登校の意味の違い

登校拒否と不登校の違いを分かりやすく言うと、登校拒否とは嫌がって登校しないことを表し、不登校とは様々な事情から登校できないことを表すという違いです。

登校拒否と不登校の使い方の違い

一つ目の登校拒否を使った分かりやすい例としては、「姉は中学校に入ってからずっと登校拒否しています」「登校拒否にどう対応すればいいのかわからない」「登校拒否だった私が英語教師をやっています」などがあります。

二つ目の不登校を使った分かりやすい例としては、「中学生の不登校は増加傾向にあります」「息子の不登校の原因がわからない」「不登校の原因は発達障害かもしれません」「子どもたちの不登校は身近な問題になっています」などがあります。

登校拒否と不登校の使い分け方

登校拒否と不登校という言葉は、どちらも病気や経済的な理由ではなく主に心理的要因で学校に行けない状態を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

登校拒否とは、文字通り「登校を拒否すること」を意味し、子ども自身が「学校に行きたくない」と学校を拒絶している心理を表します。子どもが登校しない状況をネガティブに捉えた言葉であり、さまざまな事情をくまない表現であることから、近年は使用されなくなりました。

不登校とは、文字通り「登校しない」ことを意味します。なんらかの心理的あるいは社会的要因などから登校しないこと、あるいは登校したくてもできない状況を表します。「行きたくても行けない」事情をくんだ言葉であり、現在では「登校拒否」に代わって一般的に使用されています。

つまり、登校拒否とは登校を明確に嫌がっていることを表現し、不登校とは登校しないことを中立的に表現する言葉です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

登校拒否と不登校の英語表記の違い

登校拒否も不登校も英語にすると「school refusal」となり、例えば上記の「姉はずっと登校拒否している」を英語にすると「my sister has been refusing to go to school」となります。

登校拒否の意味

登校拒否とは

登校拒否とは、心理的な理由によって子どもが登校を拒むことを意味しています。

登校拒否の使い方

登校拒否を使った分かりやすい例としては、「小学生の登校拒否の割合が高い」「小学生の登校拒否は一時的な場合もあります」「中学生の登校拒否は年々増加しています」「登校拒否の子が行く学校があると聞きました」などがあります。

その他にも、「登校拒否の原因は一概に言えません」「登校拒否への対応はとても難しいです」「高校生が登校拒否したらどうなりますか」「発達障害の特性が原因で不登校になることもあります」などがあります。

登校拒否の読み方

登校拒否の読み方は「とうこうきょひ」です。誤って「とこうきょひ」「とうこうきょび」などと読まないようにしましょう。

登校拒否の特徴

登校拒否とは、病気や経済的理由などによるのではなく,なんらかの心理的理由により不安などを感じて子どもが登校を拒むことです。登校拒否の「拒否」は要求や提案を聞き入れないで断ることを意味し、「拒絶」と同義の言葉です。

登校拒否という言葉は、高校や大学への進学者が激増した1960年代に使われ始めました。登校拒否は、「学校に行きたくない」という能動的な拒否のイメージが強いものです。否定的なニュアンスがあるため、文部科学省は1999年に「不登校」という名称に変更しました。

登校拒否の対義語

登校拒否の対義語・反対語としては、授業を受けるために学校へ行くことを意味する「登校」などがあります。

登校拒否の類語

登校拒否の類語・類義語としては、病気のために欠席や欠勤することを意味する「病欠」、ある物事や人を心理的または生理的に受け付けないことを意味する「拒否反応」、徴兵制のもとで義務としての兵役を拒否することを意味する「兵役拒否」などがあります。

不登校の意味

不登校とは

不登校とは、児童や生徒が登校しなくなることを意味しています。

不登校の使い方

不登校を使った分かりやすい例としては、「不登校児童の人数を調べる」「不登校の定義を正しく知っていますか」「不登校の娘が高校受験に前向きになっています」「高校生の不登校は2025年に過去最多を更新しました」などがあります。

その他にも、「不登校は無気力や不安が最も多い原因です」「小学生の不登校が劇的に増加しています」「国や自治体の不登校支援を活用しよう」「家から通えるところに不登校特例校がありません」などがあります。

不登校とは、学校に不安や恐怖を感じる何らかの心理的理由や、本人を取り巻く家庭や社会の状況などさまざまな要因が重なって、児童や生徒が登校できないでいる状態を意味します。文部科学省は、病気や経済的理由を除いて1年間で30日以上欠席することを不登校と定義しています。

表現方法は「不登校特例校」

不登校を用いた日本語には「不登校特例校」があります。不登校特例校とは、不登校生の実態に配慮した授業時間の削減や習熟度に応じた柔軟な教育プログラムを実施できる学校のことです。登校支援員や心理相談員など、不登校をサポートする専門家を配置しているところもあります。

不登校の対義語

不登校の対義語・反対語としては、停学や休学していた生徒が再びもとの学校に復帰することを意味する「復学」などがあります。

不登校の類語

不登校の類語・類義語としては、生徒や学生が学校を休むことを意味する「欠席」、児童や生徒が、長期にわたり欠席することを意味する「長期欠席」、会社や学校などを正当な理由がないのに怠けて休むことを意味する「ずる休み」などがあります。

登校拒否の例文

1.登校拒否を続けている子どものために、フリースクールを探しています。
2.最近になって、登校拒否をしている息子は発達障害なのかもしれないと考えるようになりました。
3.中学生の登校拒否には、やってはいけない親の対応があります。
4.高校生になって登校拒否を始めたのであれば、いじめや人間関係の悩みがあるのかもしれません。
5.登校拒否をしている娘が英語圏に留学したいと言っているので、親として応援するつもりです。

この言葉がよく使われる場面としては、児童や生徒が登校を拒む状態を表現したい時などが挙げられます。

登校拒否という言葉には、「学校に行きたがらない」というネガティブなニュアンスがあります。

不登校の例文

1.不登校の原因は多様な要因が絡み合っている、というのが文部科学省の見解です。
2.教育心理学を専攻している友人は、不登校になりやすい家庭の特徴を調査しています。
3.自分でも不登校の原因がわからない、ということは珍しくありません。
4.不登校の児童には、フリースクールや習い事など家以外の居場所が必要です。
5.勉強の遅れが心配なので、不登校の子供に対応してくれる家庭教師を探しています。

この言葉がよく使われる場面としては、児童や生徒が登校しない、あるいは、登校したくてもできない事態を表現したい時などが挙げられます。

不登校という言葉は、「行きたくても行けない」ケースに配慮している中立的な表現です。

登校拒否と不登校という言葉は、どちらも「登校しないこと」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、登校しないことをネガティブに表現したい時は「登校拒否」を、登校しないことを中立的に表現したい時は「不登校」を使うようにしましょう。

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