【会計士】と【税理士】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「会計士」(読み方:かいけいし)と「税理士」(読み方:ぜいりし)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「会計士」と「税理士」という言葉は、どちらも「会計に関わる専門家」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




会計士と税理士の違い

会計士と税理士の意味の違い

会計士と税理士の違いを分かりやすく言うと、会計士とは会計監査の専門家、税理士とは税務の専門家という違いです。

会計士と税理士の使い方の違い

一つ目の会計士を使った分かりやすい例としては、「公認会計士を目指して勉強中です」「公認会計士試験合格後に実務補習所に通いました」「独立して公認会計士事務所を立ち上げる」「高校生が公認会計士の一次試験に合格しました」などがあります。

二つ目の税理士を使った分かりやすい例としては、「税務申告について税理士に相談しました」「税理士会の無料相談を利用しました」「税理士に英語力は必要ですか」「税理士法に違反すると処罰されます」などがあります。

会計士と税理士の使い分け方

会計士と税理士という言葉は、どちらも企業や事業主の会計に関する専門家を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

会計士とは、財務書類の監査または証明をすることを業とする者を意味します。仕事内容は、財務書類の監査または証明のほか、財務に関する調査や財務に関する相談などがあります。公認会計士は税理士登録さえすれば、税理士としても業務を行うことができます。

税理士とは、税法に定められた納税義務を適正に実現できるよう、税務書類の作成や税務相談などの仕事を職業とする人です。仕事の内容は、主として税務業務と会計業務があります。税理士試験を突破した人が税理士になれますが、税理士登録をすれば弁護士や公認会計士も税理士になれます。

つまり、会計士とは会計監査のエキスパートであり、税理士とは税務のエキスパートです。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

会計士と税理士の英語表記の違い

会計士を英語にすると「accountant」となり、例えば上記の「公認会計士」を英語にすると「a certified public accountant」となります。

一方、税理士を英語にすると「certified tax accountant」「licensed tax accountant」となり、例えば上記の「税理士に相談する」を英語にすると「consult a tax accountant」となります。

会計士の意味

会計士とは

会計士とは、公認会計士および会計士補の総称を意味しています。

会計士の使い方

会計士を使った分かりやすい例としては、「公認会計士の年収は桁違いです」「公認会計士試験の受験資格を確認する」「会計士の難易度は弁護士と同等です」「会計士の仕事内容をわかりやすく説明します」などがあります。

その他にも、「公認会計士等検索システムが使いにくい」「公認会計士試験で英語力は問われません」「日本公認会計士協会に登録しています」「公認会計士試験の合格に必要な勉強時間を調べる」などがあります。

会計士とは、公認会計士と会計士補をまとめて呼ぶ言葉であり、財政書類の監査や証明などを行なうことを職業とする者のことです。会計士の「会計」は金銭の収支を記録すること、「士」は学問や道徳を身につけた立派な人を表す漢字です。

表現方法は「公認会計士」

会計士を用いた日本語には「公認会計士」があります。公認会計士とは、公認会計士法に基づき、貸借対照表など会社の計算書類の監査や証明を職業として行う者のことです。公認会計士になるには、国家試験に合格した後、実務従事の期間を2年以上経て、実務補習を修了することが必要です。

会計士の類語

会計士の類語・類義語としては、1927年に成立した計理士法により認められた日本最初の職業会計人を意味する「計理士」、財産および損益に関する計算を研究の対象とする学問を意味する「会計学」、財務諸表が適正かどうかを判断するために行われる監査を意味する「会計監査」などがあります。

税理士の意味

税理士とは

税理士とは、他人の求めに応じ、各種税金の申告や申請、税務書類の作成、税務相談などを行うことを職業とする者を意味しています。

税理士の使い方

税理士を使った分かりやすい例としては、「税理士の平均年収を知っていますか」「税理士試験の受験資格を確認する」「なんとか税理士試験に合格しました」「税理士試験の合格に必要な勉強時間はどれぐらいだろう」などがあります。

その他にも、「税理士になるにはどうしたらいいですか」「難易度が高い税理士試験に挑戦する」「税理士検索サイトを利用しています」「試験に合格して税理士資格を取得する」「地元の税理士事務所に所属しています」などがあります。

税理士とは、税理士法によって認められた税務の専門家です。税理士試験に合格した者、および公認会計士・弁護士を主とし、税理士法に定める登録を必要とします。税理士の「税」は国家などが人民から徴収する金品を表し、「理」は整えることを表す漢字です。

表現方法は「税理士試験」

税理士を用いた日本語には「税理士試験」があります。税理士試験とは、会計学に属する「簿記論」「財務諸表論」の2科目、税法のうち3科目の計5科目で60%の基準点に達すれば合格となる試験です。一度にすべてに合格する必要がない「科目合格制度」が特徴です。

税理士の類語

税理士の類語・類義語としては、税理士の旧称を意味する「税務代理士」、高度な法律知識を備えた専門家を意味する「弁護士」、個人や企業に対して税金や会計に関するサービスを提供する事業所を意味する「税理士事務所」などがあります。

会計士の例文

1.公認会計士試験は非常に難易度の高い国家試験ですが、誰でも受験できます。
2.私は数字やデータに強いので、会計士の仕事が向いていると思います。
3.学歴に関係なく公認会計士の年収は高いと聞いたのですが、それは本当でしょうか。
4.公認会計士の仕事はAIに代替されにくい業務が多いので、なくなることはありません。
5.公認会計士の従兄弟から、AI時代に食えない仕事はやめておけと言われました。

この言葉がよく使われる場面としては、貸借対照表や損益計算書など財務に関する書類の監査または証明を業とする者を表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「公認会計士試験」とは、監査業務を行える唯一の国家資格であり、「短答式試験」と「論文式試験」の2段階で構成されています。

税理士の例文

1.税理士が個人向けに提供するサービスには、確定申告の代行や節税対策の相談などがあります。
2.子どもに税理士の仕事内容を聞かれたので、わかりやすく教えてあげました。
3.税理士と会計士では、どちらの方が年収が多いのか調べてみました。
4.税理士に確定申告を依頼したときの費用は、事業規模によって異なります。
5.弁護士をやっている友人に、遺産相続に強い税理士事務所を紹介してもらいました。

この言葉がよく使われる場面としては、税務の代理・税務書類の作成・税務相談などの仕事を職業とする者を表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「税理士事務所」とは、税理士業務を行うための事務所であり、税理士が個人事業主として開業する形態がほとんどです。

会計士と税理士という言葉は、どちらも「会計に関する専門家」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、会計監査の専門家を表現したい時は「会計士」を、税務の専門家を表現したい時は「税理士」を使うようにしましょう。

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