似た意味を持つ「ドバドバ」と「ドボドボ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ドバドバ」と「ドボドボ」という言葉は、「液体が流れ出る様子」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
ドバドバとドボドボの違い
ドバドバとドボドボの意味の違い
ドバドバとドボドボの違いを分かりやすく言うと、ドバドバは勢いよく流れ出る様子を表現する時に使い、ドボドボは大量の水を含んでいる様子を表現する時に使うという違いです。
ドバドバとドボドボの使い方の違い
一つ目のドバドバを使った分かりやすい例としては、「血がドバドバ流れ出すのをなんとか止血した」「ドバドバとしょうゆをかけると素材の味を楽しめない」「美味しいものを食べるとドーパミンがドバドバ分泌される気がする」などがあります。
二つ目のドボドボを使った分かりやすい例としては、「ドボドボとソースをつけるともったいない気持ちになる」「雨の中出勤すると服がドボドボになった状態で会社につく」「玄関がドボドボになってしまった」などがあります。
ドバドバとドボドボの使い分け方
ドバドバとドボドボはどちらも、液体が流れ出る様子を表しますが、ニュアンスが若干異なります。
ドバドバは、水や血液、調味料などの液体が大量に流れ出る様子を表します。液体以外にも、「ドーパミンがドバドバ分泌される」などのように、物質が多く分泌される感覚を表す言葉としても使われています。
一方のドボドボは、液体が勢いよく、たくさん流れ出る様子を表します。その他にも、上記例文の「玄関がドボドボ」などのように、水分を多く含んでいる様子を表す言葉としても使われています。
つまり、ドバドバは勢いよく流れ出る様子を表し、ドボドボは大量の水を含んでいる様子を表すという違いがあります。
また、ドバドバよりもドボドボの方が、粘性の高い液体が流れ出る場合に用いる区別されることもあります。
ドバドバとドボドボの英語表記の違い
ドバドバとドボドボを英語にすると「start gushing out」「start pumping」となり、例えば上記の「血がドバドバ流れ出す」を英語にすると「blood start gushing out」となります。
ドバドバの意味
ドバドバとは
ドバドバとは、大量に流れ出るような様子を意味しています。
ドバドバの使い方
ドバドバを使った分かりやすい例としては、「目玉焼きにしょうゆをドバドバかける父に注意した」「老廃物がドバドバ流れるという謳い文句は誇張表現と言われることが多い」「ドバドバ温泉は肌が綺麗になるため好きだ」などがあります。
その他にも、「源泉ドバドバかけ流し系の温泉はネットで有名になっていた」「アドレナリンがドバドバ出てしまい、朝まで眠れなくなってしまった」「ソースをドバドバかけるなら自分の小皿にとってからにしている」などがあります。
ドバドバは、「しょうゆをドバドバかける」「ソースをドバドバかける」などのように、液体などが大量に流れ出るような様子を表す言葉です。「老廃物がドバドバ流れる」「アドレナリンがドバドバ出てしまう」などのように液体以外にも用いられます。
表現方法は「ドバドバ温泉」「源泉ドバドバかけ流し系の温泉」
上記例文の「ドバドバ温泉」「源泉ドバドバかけ流し系の温泉」などのように、源泉がずっと湧き出ている温泉を指す言葉として使われることもあります。
ドバドバの対義語
ドバドバの対義語・反対語としては、口の狭い入れ物から液体が流れ出る様子を意味する「とくとく」、一度にするのではなくほんの少しずつする様子を意味する「ちびちび」があります。
ドバドバの類語
ドバドバの類語・類義語としては、汗や血などが続けてたくさん流れ出る様子を意味する「だくだく」、液体が勢いよく盛んに流れ出る様子を意味する「どくどく」などがあります。
ドボドボの意味
ドボドボとは
ドボドボとは、液体が勢いよく、たくさん流れ出る様子を意味しています。
その他にも、水分を多く含んでいる様子を意味する言葉として使われています。
ドボドボの使い方
「ドボドボとコップに酒を注がれた」「鍋に日本酒をドボドボと注ぐことが多いため、すぐになくなってしまう」「ソースをドボドボかけて食べていた」などの文中で使われているドボドボは、「液体が勢いよく流れ出る様子」の意味で使われています。
一方、「雨に降られて服がドボドボだ」「玄関が水でドボドボになっていた」「ドボドボの服のままでいると風邪をひいてしまう」などの文中で使われているドボドボは、「水を大量に含んでいる様子」の意味で使われています。
表現方法は「ドボドボと注がれた」「日本酒をドボドボと注ぐ」
ドボドボは、「ドボドボと注がれた」「日本酒をドボドボと注ぐ」「ソースをドボドボかける」などのように、液体が勢いよく、たくさん流れ出る様子を表します。粘性の高い液体や老廃物など純粋な液体以外にも用いられることも多い言葉です。
また、上記例文の「服がドボドボだ」などのように、ずぶ濡れな様子や水を大量に含んでいる様子を表す言葉として使われ、西日本では方言として用いられている地域もあります。
ドボドボの対義語
ドボドボの対義語・反対語としては、水が少しずつ流れ出ている様子を意味する「チョロチョロ」、水分がすっかりなくなっている様子を意味する「カラカラ」があります。
ドボドボの類語
ドボドボの類語・類義語としては、大量の水が激しく流れる音を表す「どうどう」、雨などが衣服に染みて身体全体が濡れることを意味する「びしょ濡れ」、ひどく水気を含んでいる様子を意味する「ぐちょぐちょ」などがあります。
ドバドバの例文
この言葉がよく使われる場面としては、大量に流れ出るような様子を意味する時などが挙げられます。
例文4や5のように、物質が多く分泌される感覚を表す言葉としても使われています。
ドボドボの例文
この言葉がよく使われる場面としては、液体が勢いよく、たくさん流れ出る様子を意味する時などが挙げられます。
例文4や5のように、水分を多く含んでいる様子を意味する言葉としても使われています。
ドバドバとドボドボは、どちらも「液体が流れ出る様子」を表します。どちらを使うか迷った場合は、勢いよく流れ出る様子を表す場合は「ドバドバ」を、ドボドボは大量の水を含んでいる様子を表す場合は「ドボドボ」を使うと覚えておけば間違いありません。