【売り文句】と【謳い文句】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「売り文句」(読み方:うりもんく)と「謳い文句」(読み方:うたいもんく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「売り文句」と「謳い文句」という言葉は、どちらも宣伝や広告に使うフレーズのことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「売り文句」と「謳い文句」の違い

「売り文句」と「謳い文句」の違いを分かりやすく言うと、「売り文句」は、商品やサービスを売るための魅力的なポイント全般を指すこと、「謳い文句」は宣伝の中で強調してうたわれる決まり文句やキャッチコピーを指すことという違いです。

一つ目の「売り文句」を使った分かりやすい例としては、「この商品の売り文句は手軽さと価格の安さです」「彼は巧みな売り文句で契約を取っていました」「環境に優しいという売り文句に惹かれて購入しました」などがあります。

二つ目の「謳い文句」を使った分かりやすい例としては、「その化粧品は若返り効果があるという謳い文句で話題になりました」「広告の謳い文句が印象に残っている」「安全第一という謳い文句を前面に出しています」などがあります。

「売り文句」は「このサービスの売り文句は対応の速さです」のように、商品やサービスの魅力として相手に訴えるポイント全般に対して使う言葉になります。必ずしも決まったフレーズである必要はなく、営業トークや説明の中で用いられることも多い表現です。

一方、「謳い文句」は「業界初という謳い文句で注目を集めた」のように、広告や宣伝で繰り返し使われる、目立つキャッチコピーや決まり文句に対して使う言葉です。実際の内容よりも、表現上のインパクトが重視される場合もあります。

つまり、商品やサービスを売るための魅力的なポイント全般を指すのが「売り文句」、宣伝の中で強調してうたわれる決まり文句やキャッチコピーを指すのが「謳い文句」と覚えておきましょう。

「売り文句」を英語にすると「selling point」「sales pitch」「appeal」となり、例えば「この商品の売り文句は使いやすさです」を英語にすると「The main selling point of this product is its ease of use」となります。

一方、「謳い文句」を英語にすると「catchphrase」「slogan」「tagline」となり、例えば「その広告の謳い文句はとても印象的だ」を英語にすると「The slogan of the advertisement is very memorable」となります。

「売り文句」の意味

「売り文句」とは、商品の特長や利点を並べて客に買う気を起こさせるような言葉のことを意味しています。

「最大の売り文句」「価格の安さが売り文句」「使いやすさが売り文句」などが、「売り文句」を使った一般的な言い回しになります。

「売り文句」を使った分かりやすい例としては、「この商品の売り文句は耐久性の高さです」「安さを売り文句にしたサービスが増えています」「対応の早さを売り文句にしている会社です」「彼は巧みな売り文句で顧客の心をつかみました」などがあります。

「売り文句」は、商品やサービス、人の特徴などを強調して、相手に魅力的に伝えるための表現を意味する名詞です。名詞とは、人や物、事柄などの名前を表す言葉を指しています。

「売り文句」は、相手の関心を引き、購入や利用につなげる目的で使われることが多く、宣伝や営業、広告などの場面で頻繁に用いられます。そのため、必ずしも客観的な評価とは限らず、誇張された表現として使われることもあると覚えておきましょう。

「売り文句」は、「売る」と「文句」を組み合わせた言葉で、もともとは商品を売る際に口にする決まり文句や宣伝文句を指していました。そこから転じて、現在では人や物事の魅力を強調する言い回し全般を表す言葉として使われています。

「売り文句」の類語・類義語としては、商品やサービスの魅力を簡潔に伝える「キャッチコピー」、宣伝目的で使われる表現を指す「宣伝文句」などがあります。

「謳い文句」の意味

「謳い文句」とは、広告や効能書きなどで人の注意や興味を引くために長所などを強調した言葉のことを意味しています。

「宣伝の謳い文句」「魅力的な謳い文句」などが、「謳い文句」を使った一般的な言い回しになります。

「謳い文句」を使った分かりやすい例としては、「広告の謳い文句に引かれて購入しました」「その店は品質の高さを謳い文句にしています」「魅力的な謳い文句だが内容をよく確認する必要があります」「宣伝の謳い文句と実際の印象が少し違いました」などがあります。

「謳い文句」は、商品やサービス、人や企画などの魅力を強調し、広く人に伝えるための決まり文句を意味する名詞です。

「謳い文句」は、主に広告や宣伝の場面で使われ、耳目を集めるために工夫された表現であることが多いのが特徴です。そのため、内容が誇張されている場合もあり、実態との違いを指摘する文脈で使われることもあるので注意しましょう。

「謳い文句」の「謳う」は、本来は声高に歌うことを意味する言葉で、そこから転じて、考えや主張を大げさに、あるいは強く言い表す意味を持つようになりました。そのため「謳い文句」は、声高に宣伝する決まり文句という意味で使われています。

「謳い文句」の類語・類義語としては、印象的な宣伝表現を意味する「キャッチフレーズ」、大々的に言い立てることを表す「触れ込み」などがあります。

「売り文句」の例文

1.このサービスの売り文句は対応の早さだと聞き、試しに利用してみることにしました。
2.価格の安さだけを売り文句にしている商品には、少し不安を感じてしまいます。
3.営業担当者は品質の高さを売り文句にして、自信を持って説明していました。
4.使いやすさを売り文句にしている家電だったので、初心者でも安心だと思いました。
5.彼は巧みな売り文句で顧客の関心を引き、契約につなげていました。

この言葉がよく使われる場面としては、商品の特長や利点を並べて客に買う気を起こさせるような言葉のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「売り文句」は商品やサービスを売るための魅力的なポイント全般を指す時に使う言葉です。

「謳い文句」の例文

1.その広告は「誰でも簡単」という謳い文句が強く印象に残りました。
2.健康に良いという謳い文句に惹かれて、ついその商品を購入してしまいました。
3.業界初を謳い文句にした宣伝が、本当に事実なのか気になっています。
4.安心安全という謳い文句が目立ちますが、内容も確認する必要があります。
5.派手な謳い文句に期待しましたが、実際の効果は想像とは違っていました。

この言葉がよく使われる場面としては、広告や効能書きなどで人の注意や興味を引くために長所などを強調した言葉のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「謳い文句」は宣伝の中で強調してうたわれる決まり文句やキャッチコピーを指す時に使う言葉です。

「売り文句」と「謳い文句」はどちらも宣伝や広告に使うフレーズのことを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、商品やサービスを売るための魅力的なポイント全般を指すのが「売り文句」、宣伝の中で強調してうたわれる決まり文句やキャッチコピーを指すのが「謳い文句」と覚えておきましょう。

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