【手当たり次第】と【片っ端から】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「手当たり次第」(読み方:てあたりしだい)と「片っ端から」(読み方:かたっぱしから)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「手当たり次第」と「片っ端から」という言葉は、どちらも多くの対象に次々と行為を及ぼすことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「手当たり次第」と「片っ端から」の違い

「手当たり次第」と「片っ端から」の意味の違い

「手当たり次第」と「片っ端から」の違いを分かりやすく言うと、「手当たり次第」は無差別で行き当たりばったりな行動に対して使う、「片っ端から」は順序立てて残さず行う行動に対して使うという違いです。

「手当たり次第」と「片っ端から」の使い方の違い

一つ目の「手当たり次第」を使った分かりやすい例としては、「焦っていたので目についた資料を手当たり次第に確認した」「原因が分からず思いつく方法を手当たり次第に試しました」「空腹のあまり冷蔵庫の中の物を手当たり次第に食べてしまった」などがあります。

二つ目の「片っ端から」を使った分かりやすい例としては、「朝から未処理のメールを片っ端から返信していった」「棚に並んだ商品を片っ端から点検しました」「時間がなかったので部屋を片っ端から探しました」などがあります。

「手当たり次第」と「片っ端から」の使い分け方

「手当たり次第」と「片っ端から」はどちらも多くの対象に次々と行為を及ぼすことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「手当たり次第」は「考えずに見つかったものに次々と手を出す」のように、計画性や選別のない行動に対して使う言葉になります。

一方、「片っ端から」は「一定の基準や順序をもって、残さず処理していく」のように、網羅的で意図のある行動に対して使う言葉です。

つまり、無差別で行き当たりばったりな行動に対して使うのが「手当たり次第」、順序立てて残さず行う行動に対して使うのが「片っ端から」と覚えておきましょう。

「手当たり次第」と「片っ端から」の英語表記の違い

「手当たり次第」を英語にすると「indiscriminately」「at random」「without discrimination」となり、例えば「彼は資料を手当たり次第に集めた」を英語にすると「He gathered the documents indiscriminately」となります。

一方、「片っ端から」を英語にすると「one by one」「systematically」「without leaving any behind」となり、例えば「彼は棚の商品を片っ端から調べた」を英語にすると「He checked the items on the shelves one by one」となります。

「手当たり次第」の意味

「手当たり次第」とは

「手当たり次第」とは、手にふれるものはどれでもかまわないことを意味しています。

表現方法は「手当たり次第に調べる」「手当たり次第試す」

「手当たり次第に調べる」「手当たり次第試す」「手当たり次第行動する」などが、「手当たり次第」を使った一般的な言い回しになります。

「手当たり次第」の使い方

「手当たり次第」を使った分かりやすい例としては、「原因が分からず、考えられる方法を手当たり次第試しました」「時間がなかったので、目についた店を手当たり次第回りました」「情報収集のため、関連しそうな記事を手当たり次第読みました」などがあります。

「手当たり次第」は、目の前にあるものや思いついたものを、順序や取捨選択をあまり考えずに次々と行う様子を意味する副詞的な表現です。主に動作や行為にかかり、「に」を伴って用いられます。

「手当たり次第」は、計画性や効率よりも、まず行動することを優先する場面で使われるため、切迫した状況や試行錯誤の様子、余裕のなさを感じさせる言葉になります。問題解決を急ぐ場面や、選別している時間がない状況で用いられることが多い表現だと覚えておきましょう。

「手当たり次第」の特徴

「手当たり次第」の特徴を挙げると、目についたものから行う様子、順番や計画をあまり考えない行動、取捨選択をせずに次々と試す状態、切迫感や焦りが感じられる場面、効率より即時性が重視される状況などがあります。

「手当たり次第」の類語

「手当たり次第」の類語・類義語としては、順序を考えずに行うことを意味する「やみくもに」などがあります。

「片っ端から」の意味

「片っ端から」とは

「片っ端から」とは、端の方からつぎつぎやることを意味しています。

表現方法は「片っ端から処理する」「片っ端から整理する」

「片っ端から処理する」「片っ端から整理する」「片っ端から読む」などが、「片っ端から」を使った一般的な言い回しになります。

「片っ端から」の使い方

「片っ端から」を使った分かりやすい例としては、「溜まっていた書類を朝から片っ端から整理しました」「期限が迫っていたため、未対応の案件を片っ端から処理しました」「在庫確認のため、倉庫の箱を片っ端から開けて調べました」などがあります。

「片っ端から」は、並んでいるものや目の前にある対象を、端から順に残さず処理していく様子を表す副詞的な表現です。動作の進み方や処理の順序に焦点が当たり、行為の網羅性や徹底ぶりを強調します。

副詞とは、動詞、形容詞、文全体を修飾し、動作や状態の程度、様子、態度などを詳しく説明する言葉を意味します。副詞の中には、「片っ端から」のように、対象を漏れなく処理していく姿勢や、作業量の多さ、忙しさを同時に表現できるものもあります。

「片っ端から」の特徴

「片っ端から」は、計画的に順序立てて行うというよりも、目の前にあるものを次々と処理していく点が特徴です。

例えば「書類を片っ端から処分する」と言うと、内容を細かく選別する前に、端から順に対応していく様子を表します。一方で「店を片っ端から回る」「候補を片っ端から当たる」のように、選択肢を網羅する意味合いで使われることも多くあります。

このように、「片っ端から」は具体的な作業から、調査・探索・対応といった行動全般まで表現できる、行動性の高い言葉です。

「片っ端から」の類語

「片っ端から」の類語・類義語としては、次々と処理する様子を表す「次から次へと」などがあります。

「手当たり次第」の例文

1.就職活動が思うように進まず、条件を絞らずに手当たり次第応募してみる方針に切り替えました。
2.新しい企画の参考にするため、関連しそうな資料を手当たり次第読み漁って知識を整理しました。
3.時間がなかったので、目についた店を手当たり次第回り、必要な備品を急いで揃えました。
4.AIに詳しくなろうとして、解説動画を手当たり次第見た結果、逆に用語が混乱しました。
5.原因が分からず、考えられる設定を手当たり次第変更しながらシステムを検証しました。

この言葉がよく使われる場面としては、手にふれるものはどれでもかまわないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「手当たり次第」は無差別で行き当たりばったりな行動に対して使う言葉です。

「片っ端から」の例文

1.不要になった書類を棚から片っ端から処分し、オフィス全体をすっきりさせました。
2.期限前に終わらせるため、溜まっていたタスクを片っ端から順番に片付けていきました。
3.アップデート後の不具合に対応するため、設定メニューを片っ端から開いて原因を探しました。
4.休暇中に積読していた本を、時間の許す限り片っ端から読み進めました。
5.引っ越し準備として、使わない家具を片っ端から業者に引き取ってもらいました。

この言葉がよく使われる場面としては、端の方からつぎつぎやることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「片っ端から」は順序立てて残さず行う行動に対して使う言葉です。

「手当たり次第」と「片っ端から」はどちらも多くの対象に次々と行為を及ぼすことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、無差別で行き当たりばったりな行動に対して使うのが「手当たり次第」、順序立てて残さず行う行動に対して使うのが「片っ端から」と覚えておきましょう。

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